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こんな老後も悪くない?!映画『老後の資金がありません!』の感想


こんにちは、アラ還主婦のミルクです。


”老後2000万問題”

最近あまり言われなくなりましたが

そもそも本当に2000万円は必要なの?
それとも、もっと必要なの?


今日はそんな深刻になりそうな老後の資金の問題を
ちょっとコメディタッチで描いた映画作品の紹介です。


『老後の資金がありません』は 垣谷美雨さんのベストセラー小説をもとに映画化されました。



映画『老後の資金がありません』2021年公開
(あらすじ・ネタバレ含みます)

主婦の後藤篤子は結婚して、もうすぐ30年

元気で明るい主婦


娘、息子がいる平凡な4人家族

豚ともやしの鍋が定番の夕飯(節約の極意)


サラリーマンの夫・  章は気は優しいが 、家計のことは全て妻任せ


篤子に頼りっきりの夫・章


のんびりした性格の娘のまゆみはフリーターで実家暮らし

娘のまゆみと婚約者


息子の勇人は大学4年生

家族で一番のしっかり者かも


結婚して30年近く、篤子は夫の給料と自分のパート代で家計をやりくりしながら 二人の子どもを育て上げてきた。


篤子の唯一の贅沢は 月謝が5000円 のヨガ教室に通うことくらい

篤子は節約生活を続けながら これまで家族のためにコツコツと貯金をして
老後資金を貯めてきた。

大学4年生の息子が卒業して 社会人になれば 、
親の役目もひと段落と思っていた矢先

そんな篤子のささやかな望みが ある日 突然 綻び始めた。


入院していた舅が亡くなって 、義理の妹から葬儀代400万円を押し付けられたのだ!

残された姑と篤子


フリーターの娘のまゆみが結婚したいと 連れてきた琢磨は
年収150万のバンドマン
地方の御曹司の琢磨の家族は盛大な結婚式を希望

しかも 結婚式の費用は両家で折半することに決まり、
結婚式・披露宴代は300万円かかる。

700万あった貯金は舅の葬儀代と娘の結婚式費用でたちまち底をつく・・・

その上 夫、章の勤めていた会社が倒産して退職金も0円に 😱

篤子は長年 頑張って働いてきたパート先も正社員になるどころか
解雇される。

実は後藤家は夫の両親に毎月9万円の仕送りをしていたが
すでに そんな余裕がなくなって・・・

お金を節約するために、 舅が亡くなって一人になった姑を引き取って
同居をスタートすることになった。


その姑は元老舗和菓子屋の女将さんで超浪費家

草笛光子さんお年を召してもお綺麗でした

夫のリストラ
妻も無職に
義父のお葬式や娘の結婚式の突然の大出費
その上に意見の合わない浪費家の姑との同居

次々と災難が降りかかった後藤家

まるで急降下していくジェットコースターに乗らされた気分💦

落ち込んでもいられない篤子は臨機応変に問題に対処していく。

篤子役が天海祐希さんなのでどこか安心して観ていられる(笑)

人生はなかなか計画通りにはいかないものだ。

確かにお金はたくさんある方が良いのだろうけれど
お金をたくさん持っているからって必ずしも安心で幸せとも限らない。


結婚しないおひとりさまや
子供を持たない夫婦が増えてきた現代においては
昔のように家族で老後の面倒を看るのには限界がある。

時代を反映しているのかも知れないが、この映画のラストはシェアハウスで楽しそうに暮らす篤子と章の姿があった。(ネタバレごめんなさい〜)

篤子と章が選んだシェアハウスは
高齢者や子供のいる家族や一人暮らしの若者など
多種多様の人たちが共同生活している。

無理のない範囲で支え合ってる感じが見ていて心地良い

それにこのシェアハウス、
何よりもコスパが良い。

実際には映画のように全てがハッピーエンドとはいかないだろうけれど

選択肢は色々あった方が気が楽だ。

もし、十分なお金がなければ、篤子たちのようにシェアハウスで暮らすのもひとつの方法かも知れないな〜

『遠くの親戚よりも近くの他人』

身近な人とのつながりや関係が、いざという時に意外と頼りになるものなのかも。

むしろ、家族だとわがままになったり、感情的になるところを
このシェアハウスのように他人と暮らすことで、合理的な解決ができることもあるのかも知れない。

困ったときはお互い様と言うけれど

自分ひとりや家族間だけで悩まずに、周りに相談したり、頼ったり頼られたりできる人間関係を私は築けているのかな?

これは私の宿題としてこれから意識していこうと思った。



『老後の資金がありません』

原作と映画は設定や結末がすこし変わっていたけれど
垣谷美雨さんの小説は中高年が主人公の作品が多くて
私のようなアラ還には親近感が持てて、読みやすくて好きなんです。

垣谷さんの作品の『女たちの避難所』でも感じたけれど
彼女の発信するテーマやメッセージは
災難や不幸が起こった時に一人でくよくよ悩まずに、
時には周りを巻き込んで、とにかく行動し続けると必ず道は開けてくると訴えてくる。

そしてユーモアも忘れずに・・・

何か大変なことが自分や家族に降りかかってきた時に
どのように気持ちを持ち直して
どのように行動するかで
人生は良い方へも悪い方へも変化していく

『なんとかなるわよ、絶対!』

篤子(天海祐希さん)の言葉には大いに励まされる。


貴重なお時間、最後までお読みくださりありがとうございました 🥰

スキやコメントいただけるととても嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

予告編も笑えます。

[画像は映画公式サイト引用]


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