みやっと

夢を描き、中途採用の狭き門を勝ち抜いて、某市の公務員になって十余年。理想とは程遠い役所…

みやっと

夢を描き、中途採用の狭き門を勝ち抜いて、某市の公務員になって十余年。理想とは程遠い役所の現実に打ちのめされつつも、定年まで勤めあげる思いで頑張ってきた。しかしこの春、期限を定め、計画的に公務員から足を洗うことを決意。その思いや、夢の実現への計画を、日記のように書き溜めていきたい。

最近の記事

役所の正規職員の辛さ

こんなnote投稿を拝見した(某市役所にお勤めの会計年度職員さんの独白)。 もともとはその市役所の正規職員を目指していたのに、残念ながら2次試験で不合格となり、会計年度任用職員として就職し、その立場で、公務員の将来を冷徹に眺めている記事。 ほんと、おっしゃるとおりだわ。そして、こういう職場に合わないと思ってる人は、神経すり減らして、壊れていくんだよ。 逆に、さっさと辞められる人間は、脱出していく。 会計年度任用職員は正規職員に比べて低待遇で搾取されているという意見もあ

    • 肉体的に生死の間は彷徨っていないが、精神的にはかなりヤバかった話

      ずいぶん間が空いてしまった。この間、いろいろあって、noteに書く余裕がなかった。実は、昔の知り合いが声をかけてくれて、とりあえず来年春に今のクソ職場から異動できる見込みは立った。が、日々の仕事は相変わらずクソ激務なので、兎に角耐える日々であった。 そんな中、2週間ほど前、子どもからうつされてインフルに罹患してしまった。仕事由来の傷病ではないが、激務と過労で免疫が落ちていたといえばそうであり、ある意味仕事に無関係ではない病気だ。最近、電車でチコちゃんが、睡眠が●時間を切ると

      • 職場の退職金規定を調べてみたら

        うちの職場では、50歳を過ぎると勧奨退職に手を挙げられる仕組みがあるらしい。本来、定年や公務傷病以外の自己都合退職を選ぶと、退職金計算上、やや不利らしいのだが、勧奨に応じると多少プラスになるようだ。もう何年か辛抱して、この仕組みを利用するしかない、と思えてきた。

        • いま、そこにいることによる、不平等

          世の中は公平であるべき、というのは理念としても、制度としても、実態としても目指すべき目標とされる。しかし、仕事の現場は、そこここに不平等だらけだ。 卑近な例で恐縮だが、私の職場では、近々引っ越しが行われることになっており、書庫がなくなり、職場が大幅に狭隘化するため、文書廃棄、ゴミ出しなどの雑用が発生している。部署内に4つほどライン(班)があるのだが、ラインごとに、歴史的経過の違い(そのラインが立ち上がってからの期間の長短、前任たちがゴミ捨てをサボってきたかなど)で、持ってい

        役所の正規職員の辛さ

          三連休最後のサザエさん

          休みが多いのは嬉しい…はずだが、仕事の量が減らないと、結局平日にしわ寄せがくる(子の迎えに影響)。それを避けるなら休日出勤ということになるが、しないようにしている。休日は丸々、役所を脱出するための準備に充てたいからだ。 また一方で家族サービス(って死語?要するに子供の相手)もしなければならない。ほんとに、独身・結婚後子なし時代と比べて時間が取られる、、、。もっと仕事が暇だったらよかったのだがな。 そして、日曜日のサザエさんタイムが近づく。別に、仕事に行きたくないという意味

          三連休最後のサザエさん

          子有り家庭のFIREという重大問題

          FIRE(Financial Independence, Retire Early)といえば、なるべく支出を減らして投資に回し、複利効果を得て、一生遊んで暮らすための資産をいかに早く、大きくするか、ということが目標になる。 ところが、教育費がかかってくる子どもの存在は、FIREとはとにかく相性が悪い。はっきり言うと問題になるからだろうか、私がこれまでに読んだFIRE本では、そういう家族設計・人生設計は見事にスルーされていた。 話はちょっと変わるが、みなさんは 若くして妊

          子有り家庭のFIREという重大問題

          これを言われたら辞表

          公務員って下手に待遇が安定してるから、辞めるの我慢しちゃいやすい。私もつい昨年度までは定年までいる気満々だった。しかし、ある一言がトリガーになる。 「管理職になるってことは、ある意味魂を売るに等しい」 そこまでして管理職になりたくねーよ。そう思わせてくれた上司にはある意味感謝しなければならないだろう。 以下の記事は、民間のケースだが、さすがにここまでひどいのは私にはないな。

          これを言われたら辞表

          ミニマリスト、独身子なしを前提にしたFIREは真似できない人が多い

          FIRE(Financial Independence, Retire Early、安定不労所得を得て早期引退)が話題になっている。役所なんて辞めてやるぞ!と思っている人間にとっては魅力的で、私も何冊か読んでみたのだが、 こうした本でいうところのFIREとは、資産1億円を達成し、年3%で運用して300万を得て生活すれば働かなくていい、というもの。独身で実家住まい、ミニマリストが奨励される。逆に、住宅ローンを払って、子どもの学費も負担して、という生活設計を前提としたものではな

          ミニマリスト、独身子なしを前提にしたFIREは真似できない人が多い

          一週間で20時間時間外労働する地方公務員とか

          今週の平日はまったくnoteに触れなかった。朝は始発で出勤。14時間くらい仕事をして帰宅すると、子どもの相手をしなければならない。朝早出するので、22時には寝落ち。そんな生活をしていたら当然だろう。 もう少し暇なら、早出をすることなく、子どもが起きてくる前に、自宅でPCと向かい合う時間があるのだが、、、。 なぜこんなにも忙しいのか。ひとえに、人が足りないからだ。部下は会計年度任用職員ばかり。当然、1分たりとも残業させられない。2~3人でこなすような仕事を1人でこなすしかな

          一週間で20時間時間外労働する地方公務員とか

          バカ議員め~

          私の勤務先は、目下地方議会の真っ最中。地方議会って、国会と違って質問通告の後、答弁案を作って議員に持ち込み、事前に議員の了承を得ておくという手続きが普通(国会答弁は委託)。 ところがさあ、めっちゃおバカな質問を上げてきた議員がいて、答弁案を引っ提げてたしなめにいったら逆切れされて。 でも結局、ウチのボス(市長)からコメント貰って作った答弁だから了承してもらうしかないのである。 ああ板挟みは嫌だ

          バカ議員め~

          行政計画作って(作らせて)満足してる馬鹿な奴ら

          こんな記事を見た。 国の法律(●●基本法、●●対策法)で策定を義務付けられた計画が増えすぎて、現場の負担が増えているという話は近年話題になっている。目先のきく自治体は、複数の計画を統合したみなし計画に転換して効率的に乗り切るようにしているが、それでも手間は膨大で、マシになる程度。 こども家庭庁設立をめぐる大騒ぎでもそうだったが、結局政治家の選挙目当てのアピールに、国の官僚も、そして末端自治体の職員までが巻き込まれるってことなのである。 本来、計画というのは何をやるのかの

          行政計画作って(作らせて)満足してる馬鹿な奴ら

          器用貧乏な私

          こんな記事に出合った。 事務系職員で、異動して全く違う仕事に配属されて、新しい仕事を覚えるのが苦痛という方。さっさと辞めるという決断、誠に正解であり、賛辞を送りたい。公務員辞めるのもったいない、なんて居残っても、異動するたびに仕事を覚え直す生活が一生続くわけだからね。 そんな公務員職場だが、逆に向いている人もいる。飽きっぽい人にとっては、転職に近いぐらいの公務員の配置転換は新鮮そのものだし、役所に慣れてくると、つまり仕事の勘所が分かってくると、仕事の内容が全く変わっても、

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          自己開示なんて言葉に乗ってはいけない

          職場のメンバー同士で打ち解けるために、日ごろからもっと「自己開示」(自分のことを打ち明けること)をせよ、なんてお達しが人事当局からきた。 まあ、腹を割って話ができる、いいムードを作るのは、組織として活力を高めるのに重要だってのはわかる。 でもさ、LGBTのカミングアウトではないが、人には言えること言えないことあるよね。私がいずれ辞めようと思ってることとか、そのためにいろいろ仕込みを始めようとしていることなんて、当然言えるわけがない。 役所という、究極のメンバーシップ型(

          自己開示なんて言葉に乗ってはいけない

          去年は800時間以上残業していた。よく倒れなかったな

          3月まで、めちゃくちゃ残業していた。ほぼ毎月、過労死ラインに乗っていた。まあ、仕事は好き(過適応だが)なので、心身はぴんぴんしていた。でも、職場には評価されず、遣り甲斐詐欺だと自覚した。それが、このnoteの開始につながっている。 そんな中、こんな秀逸な記事を見つける。 人によっては、40時間が限界、と言う方もいる。もちろん個人差はある。40時間だって、当然少なくない。私は子育ての都合上夜残業できないので、朝活と称して5時台に出勤し、月の半分は休日出勤して仕事をこなした。

          去年は800時間以上残業していた。よく倒れなかったな

          結局、首長との関係がすべて

          私の勤務先のことではないのだが、近隣の街の知り合いに聞いた数年前の話。 街を二分する新人同士の激戦(選挙)を制して、新市長がやってきた。前市長に後継指名された人ではなかった。当然、人事は刷新される。 当時の市の幹部は、前市長に買われ、登用された人ばかり。もちろん有能ではある。さすがに「二君に仕えず」ではないので、副市長はともかく、一般職の幹部は、いったんは軒並み留任だったそうだ。 ただ、新市長も地元出身であり、小中高の同級生・知り合いなどがわずかに市役所内にいたらしく、

          結局、首長との関係がすべて

          パブコメ程度でヤフーニュースに載っちゃう時代

          唖然とするニュース。ある案件について、パブコメをかけ忘れたというミスならまだわかるが、かけたのに意見を拾い忘れるというのが解せない。 いくらシステム上の不備とはいえ、来てる意見を無視する?忘れた?のはな、、、どうせ意見なんて来ないなんて思ったのだろうか? 私の勤務先では、パブコメで意見0件だと怒られる仕組みなんで、絶対こういうミスは起きない。もちろんヤラセやサクラはNGなので、関係団体などを促して、自然な形で意見をもらえるようにする。なんだかなあとは思うけどね。

          パブコメ程度でヤフーニュースに載っちゃう時代