結局、首長との関係がすべて

私の勤務先のことではないのだが、近隣の街の知り合いに聞いた数年前の話。

街を二分する新人同士の激戦(選挙)を制して、新市長がやってきた。前市長に後継指名された人ではなかった。当然、人事は刷新される。

当時の市の幹部は、前市長に買われ、登用された人ばかり。もちろん有能ではある。さすがに「二君に仕えず」ではないので、副市長はともかく、一般職の幹部は、いったんは軒並み留任だったそうだ。

ただ、新市長も地元出身であり、小中高の同級生・知り合いなどがわずかに市役所内にいたらしく、秘書部門など枢要なところは、そういった「身内」で固められた。2階級特進の抜擢も当然に起きた。

その後も、市長の言うことを聞く「愛い奴」ばかりがどんどん登用されていく。

市長と考えが合わなくても、それを隠そうとしない骨のあるやつは、他団体出向やら出先機関送り。

それでも、役所を辞めるほど骨のある人はなかなかいないので、しがみついているのだそうだ。辞めてまでやりたいことがないのも、ある意味悲劇なのかもね。

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