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肉体的に生死の間は彷徨っていないが、精神的にはかなりヤバかった話

ずいぶん間が空いてしまった。この間、いろいろあって、noteに書く余裕がなかった。実は、昔の知り合いが声をかけてくれて、とりあえず来年春に今のクソ職場から異動できる見込みは立った。が、日々の仕事は相変わらずクソ激務なので、兎に角耐える日々であった。

そんな中、2週間ほど前、子どもからうつされてインフルに罹患してしまった。仕事由来の傷病ではないが、激務と過労で免疫が落ちていたといえばそうであり、ある意味仕事に無関係ではない病気だ。最近、電車でチコちゃんが、睡眠が●時間を切ると免疫が落ちるよ!ってやってるぐらいだから。

で、まあインフルでは、おそらく生涯最高体温であろう39.9℃なんか記録しちゃったりして大変だった。幸いすぐ医者からタミフルを処方されたのだが、3日ほどは朦朧とした日々を過ごすことになった。

タミフルと言えば、昔も今も、異常行動が起きるかもしれないので子どもから目を離すな、という話があるのは有名だ。我が家でも先に子どもに処方されたので、一応用心していたところだ。

ところが、実はインフルエンザ罹患者の異常行動はタミフルの副作用ではなく、そもそもインフルエンザという病気(正確には高熱を出すという症状)自体に由来するものであるという説の方が今は強いらしい。少なくとも外国では薬の問題とは捉えられていないそうだ。

インフルエンザに限らないようだが、高熱で意識がもうろうとしたとき、熱性譫妄(せんもう)という症状が出ることがある。要するに幻覚症状だ。それが異常行動につながっているのだ。

私は3日間、解熱剤を飲まずに寝ているときは、昼も夜も結構これに近い症状が出た。といっても、鳥になった気分で高いところから飛び降りようとするようなファンタジックな幻覚でもなければ、(覚せい剤中毒者に見られる)周囲が襲い掛かってくるといった殺伐とした幻覚でもない。

日々の仕事に絡んだ、ありもしない作業依頼が次々と沸き上がってきて、それをどうやって処理するのか?みたいな自問自答を繰り返すような幻覚症状なのである。

これはこれで終わっていることは、読まれたみなさんもお分かりだと思う。

インフルで熱にうなされているときまで、妙に現実感のある仕事の話にとりつかれているなんて、本当に大丈夫なのだろうか。正気に返った後、ふと思い出したのが、昔、麻薬(覚せい剤)乱用防止のCMで「人間やめますか」というコピー。

頑健な私はたまたまこの2年弱の激務で、過労系疾患(うつ等精神疾患・心疾患・脳血管障害)では倒れなかったとはいえ、精神(深層心理)は蝕まれていたのだ。

おそらく来月に産業医面談があるが、熱性譫妄で仕事の夢を見ましたなんて言ったら産業医が腰を抜かすことになるので、このことはこのnote以外で明らかにすることはないが、この一件が不幸中の幸いといえることがあるとすれば、遠からずの退職の決意が固まった、ということぐらいだと思っている。

いよいよ、終わりの始まり、のスタートである。

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