自己開示なんて言葉に乗ってはいけない

職場のメンバー同士で打ち解けるために、日ごろからもっと「自己開示」(自分のことを打ち明けること)をせよ、なんてお達しが人事当局からきた。

まあ、腹を割って話ができる、いいムードを作るのは、組織として活力を高めるのに重要だってのはわかる。

でもさ、LGBTのカミングアウトではないが、人には言えること言えないことあるよね。私がいずれ辞めようと思ってることとか、そのためにいろいろ仕込みを始めようとしていることなんて、当然言えるわけがない。

役所という、究極のメンバーシップ型(立場を保証し、そのかわり仕事は何でもやらせる)の職場で、定年前に自ら飛び出そうとする「異端児」は、周囲から理解等されるわけない。また、不用意に自己開示なんかすると、下手をすると足を引っ張られかねないとも思っている。

私は今の職場に入って10数年たつが、残念ながら、同期を含めて、誰一人として腹を割って話せる友人というものを作れていない。

この原因は自分にあるのだと思っている。常在戦場、いつでも辞めてやるくらいの気概でいるから、「メンバーシップ」に入る気がないということなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?