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セルフブランディング(自)問(自)答 ③

自社や自分の価値を、高く見せるための「ブランド」。
このわかりにくく得体のしれない、人によって解釈が異なるキーワードを噛み砕いてわかりやすく、簡単に伝えられたらと思います。
そこで自問自答によるブランド解説第3段です。


(自)問 ③

高い価格のものしか
ブランドにみられませんか?



サービスには価格がついてますが、価値というものは相対的なもの
です。

3人の大人がディズニーランドへ行くとします。こんな具合の人たちです。
Cさんだけディズニーは初めて行くとします。


  Aさん  会社員 年収500万円 ディズニーランド 年間4回来園
  Bさん  大学生 年収120万円 ディズニーランド 年間12回来園
  Cさん  会社員 年収1000万円 よみうりランド 年間4回来園

この3者がデーパスと言われる一日チケット8200円の料金に対して、どのように感じるか見ていくと、おそらくこんな具合かもしれません。

  Aさん  8200円は、普通と感じている。
  Bさん  8200円は、普通か、あるいは安いと感じている。
  Cさん  8200円は、高いと感じている。

では、この中では誰が一番ディズニーをブランド視しているかというと、来園回数から判断してトップは大学生のBさんだと言えます。次にAさんです。Cさんはディズニーより、よみうりランドのファンです。ちなみにBさんは大学生なので会社員ほど稼ぎがないにも関わらずバイト代を惜しみなくつぎ込んでディズニーへ月一で通います。

かつてディズニーは5000円代?だったと記憶しているのですが、今では8200円。一般的に見て安いと言える料金ではない思います。ちなみによみうりランドは4000円らしいです。この8200円は、人により感じ方も違ってきます。

この違いはつまり「価値」の感じ方の違い


と言えます。BさんやAさんは8200円の料金に見合うか、あるいはそれ以上の「体験」や「時間」をもたらしてくれると感じているからこそ通います。ディズニーをブランド視していて、遊びに行くだけでなくグッズやお土産などもたくさん書います。ファンだからです。

ディズニーランドに価値を見出している人にとっては、料金が例えば今の倍になっても通うかもしれません。ただ、近所のゲームセンターには通わない。ちなみにゲームセンターは入るだけでお金をとるところを聞いたことがないのですが、「無料」でも時間を使う価値を感じないのでAさんやBさんは行かないわけです。
では、一方で。
Cさんは年収がAさんより2倍高いわけですが、よみうりランドの大ファンなので、よみうりランドに対して2倍のチケット料金のディズニーランドデーパスに、高いと感じるはずです。理由は「ディズニーランドへ行くお金でよみうりランドに2回行けるじゃないか?」ということになります。よみうりランドのデーパスが高くなってもCさんの中ではブランドなので通います。そしてディズニーが値下げしたとしてもCさんの中ではブランドではないので行きません。

つまり、「絶対的な価格」と「相対的な価値」というものは、イコールではないのと、そもそもブランドとは関係がないと言えます。
 

(自)答 ③

「価格は、ブランドとは関係ない」





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