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ファンを増やすセルフブランドのつくり方 ⑤

ブランド開発を記事を前回からの続きを書きます。
みなさんが考えれらているブランドにファンをつけるに、欠かせない3点のお話をしますが、この中でも特におさえておかないといけないのはpoint 1の「信頼」部分です。

point 1/ ブランドが「信頼」に値するかどうか。
point 2/ カスタマーが「望む価値」をもたらすかどうか。
point 3/ 「他社より」優れているかどうか

信頼されないことには、サービスは買ってもらえないどころか、接点さえ生み出せません。人は信頼できないものに関心を抱くことはないからです。

では、この「信頼」をどのようにきづいていくかということですが、以下の要素がポイントになります。


● 実績

● 沿革

● ブランドのストーリー

● 評価・口コミ

● ブランド運営者のプロフィール

● 立地

● ブランド展開規模

● 株価

● ブランディングデザイン


考えてみましたが、こんな感じでしょうか。
もちろん、これらが全てがいいに越したことはないです。
ただ、はじめから銀座一等地に一棟ビルを借りれて、高値の株価をつけるなんて、すでにIPOしている大手企業だけができるブランド開発です。多くの起業家の方で、上のもの全てを初めからこだわる方はむしろいないと思います。順序が違います。初めから全てに合格点を出す必要はないわけですが、ブランド開発時は特にどれをクリアする必要があるのか考えてみると、わたしは以下の2つだと思っています。


● ブランドのストーリー

 ブランディングデザイン


ブランドにはストーリーが必要だと聞いたことありませんか?
ストーリーが必要な理由には、人の「情緒」にうったえるからです。あとは「記憶」に関わる問題をクリアすることです。
先に結論としてまとめちゃいます。


ブランドへの信頼は

人の「情緒」と「記憶」に

うったえかけるものがいい



さらにまとめると



ブランドストーリー

情緒を刺激させる



ブランディングデザイン

記憶に定着させる



ブランド開始当初は、特にこの2つを極めていく方向で取り組むことをオススメしています。「信頼」を得てファン獲得へつなげやすいです。

ブランディングデザインの話は次回させていただくとして、今日は「ストーリー」の部分を話します。早速ですが、例を上げてます。
このシリーズでご紹介しているクリーニング事業において、ブランドの紹介の仕方を例にしてみます。

ストーリー A
目黒で宅配サービスによる高級衣料クリーニング事業を始めました。
コロナ禍でも安心のクリーニングサービスで、早さと仕上がりの良さに強みがあります。
ストーリー B
目黒区を拠点に経営2代目のクリーニング店舗が、実店舗をたたんで新たに高級衣料に特化した宅配サービスを始めました。当社では長く培ってきた高級衣料クリーニングのノウハウを、目黒のみなさまにお届けしたい。そして会社拠点の目黒の「黒」を基調に新たに生まれ変わります。黒系の衣料に関してはお引き取り2点中、1点分無料に。目黒区の皆様には宅配サービス半日短縮で。

思いつきで書いてみましたが、基本的に同じサービスにストーリーや、オプションサービスをつけてアピールしてみました。

B社がグッときませんか?
立地でもサービスでも、何でもいいのですが、相手がなんか「ひっかかる」何かを放てるか。ここでは目黒区に拠点を構えてきている店舗の立地名にかけたストーリー性をいれてみました。
そこで、相手はとにかく富裕層です。他社サービスと数千円程度の違いなら企画が「面白い方に」出すんじゃないかなと。。引き取り単価は他社より高め設定で。例えば、黒は白くきれいになって仕上がってきた衣料がさらに際立つ色です。その意味でも会社のブランドカラーは黒で統一。広告物やビジュアルアイデンティティもブランドにまつわる物は全て黒にしてみる。黒は高級感を感じさせる色でもあるのでそこも相まっていいかもしれません。ベンツから白々しく、ヴィトンかどこかのハイブランドの黒塗りスーツケースに仕上がり衣料を入れてきてもいい。届ける人も適当な格好はしないで、アルマーニか何かの黒のスーツで決めて届けても面白い。当然ここまでくれば宅配車も黒塗りのベンツか何かでいくと面白いブランド戦略になるかもしれません。そういうどうでもいいところにこだわってみるというのも手かもしれない。

この一連の行為の意味することはまさに他社との差別化です。
こんなことどこのクリーニング店もやらないはずです。
仮に目黒区に1店舗しかクリーニング店舗がない場合、こんな面倒な差別化は別に不要です。何もしなくてもお客さんは勝手にきます。利益も出ます。でも、現実はそうもいかない。では他社と違いをどこでつけるかです。

ただでさえ同業が多い世の中です。
これは極端な例だとしても、「人の手垢」というか「変なこだわり」みたいなものが逆に人の記憶に残っていくんじゃないのかなって思ったりしてます。同業他社が多い場合、その中で「記憶」される、認知される、と言うことがとても重要になるからです。顧客の中でブランド化される前に、記憶してもらわないと何も始まらないわけです。
セルフブランディングで自分を売り出したい全ての人にいえると思います。



ストーリーは
別に企業に限らず
個人ブランドでも作れます。



次回は、受け取る側の「記憶」に関わるブランディングデザインのおはなしです。ビジュアルアイデンティティといい、業界ではVIと訳されますが、上の例でいうと、「黒」で統一という部分などはこれの一部に当たるものです。次回ご説明していきます。





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