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ファンを増やすセルフブランドのつくり方 ⑥

ブランド発信には情報の「画一性」が必要というお話です。前回記事において、ブランドストーリーがファンをつける意味で大切というお話しました。ブランドのバックグラウンドにストーリーを入れて人の「情緒」や「共感」を引き出すことが目的です。共感しなければ、ファンにはなってもらえませんし、ファンがつかなければブランド構築はできません。ですのでそのための「ストーリー」です。そこで今日は次のお話をします。デザインです。



ブランドストーリー

情緒を刺激させる


ビジュアルアイデンティティ

記憶に定着させる



このビジュアルアイデンティティもみなさんがブランドを立ち上げる際に大切になります。以下のことが理由です。


脳は統一感のない情報を
同じ情報として記憶できない


ということになります。そのため、


ブランド発信には画一性が必要



と言うことになります。
例を上げていきます。

case A (デザイン認識の問題
マクドナルドのシンボルマークがあります。あの黄色のカーブがかかったMと赤の背景コンビネーションのものです。あれが店舗の立地により、背景の赤が緑になる店舗と、青になる店舗があったとします。Mの字も店舗の店長の好きなフォントで自由に決められます。
case B (空間認識の問題
starbucksの店舗を特別仕様でドトールの様に真似てみる店舗があります。料金も豆もコーヒーの味もいつものスタバ仕様ですが、なぜか空間が全てドトールのようです。白壁で椅子のレイアウトもチェアやテーブルのチョイスもいつものドトール仕様です。スタッフもドトールのストライプのシャツをきてます。
case C (サービス認識の問題
フランチャイズの飲食店のメニューはどうでしょうか。例えば、大戸屋が店舗によってメニューが全く違ったらどうでしょうか。店舗限定メニューはあるにしても、基本メニューから全て店舗によって違う。

とは言いいつつも、上記に上げた店舗は全て、多少の違いはあれど同じブランドとして認識できませんか? マクドナルドのロゴの色が変わる程度では、マックはマックです。入ればバーガーが出てきます。牛丼は出ません。わかるわけです。では、

認知度がないブランドだといかがですか?



私たちの脳は、バラバラな仕様やサイズ、色、形、内容などの視覚情報を同じ情報として処理することができません
こうしたものを「統一しましょう」と言うことなんです。なぜかと言うと、


その方が記憶されやすいですよ


ということなんです。

では、人は何からブランドの情報をえるのでしょうか。これは業界用語だと「タッチポイント」とかいいます。これは具体的には顧客とブランド発信側との接点をいうのですが、その接点が何かというより、ここでは「顧客は何からブランドの情報を組み上げているか」に着目してご紹介します。代表的なものは以下です。

WEB
SNS
シンボル・ロゴマーク
ブランドアイテム
POP(お店の広告物)
広告デザイン
空間・内装インテリア
外装インテリア・建築
店舗立地
スタッフ
スタッフのマナーや流儀
企業理念
代表メッセージ
 パブリシティ
沿革

いろいろあるわけですが、こうした発信情報の統一ができる限りなされている方が、人の記憶に留まりやすいということです。そして、ブランドはより認識されやすくなります。


視覚から入る情報を
可能なかぎり統一させる


では、視覚的なブランド情報がただ統一されていたら、それで解決するのか? ということなのですが、ここで必要になってくることが



ブランドアイデンティティに沿った
視覚情報をデザインする



ということになります。これにおいて、デザイナーやマーケッターの専門知識をもった人間を横におかれるか、ご自身で学ばれて実行する必要があります。ファンをより多く作る目的において、効果的にブランド展開をしていけるはずです。展開の仕方や考え方は専門性を帯びますのでここでは触れません。


整理された、企業理念を反映した全ての視覚情報を「そぐわしい形に」デザインすることで統一感を生む。ではなぜ統一感を生む必要があるか?
繰り返しますが、「記憶に残すため」です。では、さらに。
なぜ「記憶」させる必要があるのか?


それは「選ばれる」ためです。



次回はこの「選ばれる」話にかけて、差別化ということに踏み込んで行きます。






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