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ブランディングの差別化はもう古いのか? ②

ブランディングにおけて差別化や市場リサーチよりも先に、自社のブランド価値をしっかりみきわめる大切さをお伝えしました。

今日からはこの市場での「差別化」というものをもっと突っ込んでお伝えしていきます。以下は前回記事です。

ブランド事業の市場シェアが大きいほど、競合が可視化されているので比較的ポジションニングも機能はします。
例えばauの競合はdocomoであり、softbankです。あとrakutenでしょうか。ちなみに格安スマホ事業はKDDIはUQモバイルで差別化を考えればいいので、やはり上の3社ないし4社が競合となります。これは私たち第3者の目から見てもわかる競合です。スタバはタリーズやエクセシオールかもしれませんし、松屋は吉野家やすき家なのでしょう。わかりやすいわけです。

では中小規模事業だとどうでしょうか。
特に都心部では業種によっては同業他社が数えきれないほど存在します。
中小規模事業において差別化を考えるとき、私たちは特に以下のこと留意する必要があります。

・市場は常に変わっている。
・知っている競合他社は見えないところで常に変わっている。
・知らない競合他社が確実に存在する。
・これから生まれようとしている潜在的競合他社が確実に存在する。

以上の理由がありますが、差別化は中小規模においては全く行う意味がないのかというとそうではないです。
条件は以下になります。


市場シェアが
2割以上になるまで
事業範囲を狭める



ある市場規模において大きな範囲を掴めないのであれば、自らその範囲を「狭めて限定させる」ことでシェアの割合を増やすことで、ポジションニングを機能させるということになります。
ポジションニングとはブランド事業を狙っている市場において、独自の価値をきづくことですが、それがやりやすくなるということです。なぜやりやすくなるかというと、「他社が見えている」からです。つまり「他社の価値が見えている」ので「自社の価値と比較して差別化を行いやすい」ということになります。

もっとわかりやすく説明します。

例えば、渋谷区において会議室のレンタル業を営んでいたとします。ですが、渋谷には企業も多いので同業他社も多いため、立地を初台に限定してみたとすると、他社の数が必然的に減ります。つまり「地域を限定」させることでシェアをとる意図です。
そうなると初台はそこまで広いエリアではないため、現在営業している同業をリサーチかけるのは比較的把握しやすいと言えます。


簡潔に流れをまとめます。


① 何かを「限定させる」

② 市場でのシェアを高める

③ 市場での認知度が上がり安くなる

④ カスタマーからの「選ばれやすく」なる


「限定させるもの」は別に「地域」に限ったことではありません。
差別化において、この限定させるものはいくらでも考えられるんです。
例えば以下にざっと上げていってみますね。


◻️「サービス」を限定する
◻️「タイミング」を限定する
◻️「カスタマー」を限定する
◻️「手段」を限定する
◻️「価格」を限定する
◻️「時間帯」を限定する
◻️「期間」を限定する

など他にも考えられそうです。

これだけですとイメージが湧きにくいと思います。
次回に私の本業の「ブランディング 」をキーワードに例を上げていきます。










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