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「学び」に卒業式はあるのか?

写真は「花道」です。いいですよね。花道。私は昔から小学校が好きです。いい思い出しかないんですね。ちなみに当社の外苑前の事務所はビルの11階なのですが、窓を開けると黄色の声がオフィスに入ってきて本当に気持ちがいいんです。スペースの気が明るくなるというか。この写真はそこから撮りました。
私が小学校卒業の時の花道を今でも思い出せます。
そこには丸山先生という人がいました。私の大好きな図工の先生でした。くしゃみが恐ろしくデカい人で、ハンダコテをコンセントから抜かないと鬼のようにキレる人でした。暖かい人間味の溢れた先生でした。思い返せば、人生初のデザイン作品を褒めてくれたのはその丸山先生だったな。。

中学校までいくと人って生意気になりますが、小学校まではかわいい。笑 まず素直ですよね? 並べと言われてたら並ぶ意味も考えずに並び、学べと言われたら学ぶ意味さえ考えず学ぶ。意味のない習慣、学ぶ意味のない科目、意味のない団体競技に疑問を抱くほど自我が育っていないので素直に遂行します。本当にいい意味でも悪い意味でも素直。
とまあ、そんなことはどうでもいいのですが、そこで今日は事務所に向かう間で2つの小学校が卒業式をされているのを見かけたので、いい機会ですので「卒業」をテーマに書いてみようかなって思います。

思い起こせば小学校の卒業式の時ですが、数百人いた生徒の前で卒業生は壇上でそれぞれの将来像を語らないといけませんでした。そこで私は

将来は先生になりたいです

3年ほど前に実際にその通りになったわけですが、今年1月をもって大学での講師職は見送り、今は単独でワークショップなど開催しています。これは始めたばかりです。

大学では2〜4年生にブランディングの考え方やロゴの作り方を教えていました。その中の4年生のうけもった生徒は先週卒業式を迎えていました。就職が決まった子もいれば、東京へ上京してこれから就職する子もいる。かと言えば、就職先が合わずに早速辞めたいという奴もいる。いろいろです。かわいい。

大学に限らず、高校、中学、小学校、予備校や塾ですらそうなのですが、生徒は人から何かを教えてもらいます。で、大学ないし高校を卒業したらその「学び」が終わるのかと言えば別にそうではない。

以前に書きましたが、人から教えてもらうことに大した価値はないんです。ワークショップをやっている人間が言うなって感じなのですが、率直なところそう思います。検索の時代ですから、学ぶ意思さえあれば独学でいくらでも学べるじゃないですか? 果たして世界の知識は独学で学べないものがあるのだろうか? 何かの秘儀や秘伝はあるのかもしれません。ですがどうでしょう。人間の能力にたいした差がありません。ということは学習能力でさえ同じことが言え流のかも。
やはり思うのですが、自分で調べる。自分で問いを立てて、自分で回答を導き出す。それを実践してみる。省みる。その中で学んだものは、確実に血肉になると経験則で感じます。


独学最強説ですね。

学びは面白い。面白くないものは学びではない。

興味があるものは学んで楽しい。
興味のないものは学んで楽しくない。これ、当たり前なんですよね。

人から教えてもらうものが興味があるなら楽しいし、
人から教えてもらうものが興味がないなら辛いだけ

では、今の義務教育はどちらでしょ?
相変わらず変わらないのでしょう。

小中高とか、もう朝から晩まで遊んでいていいんじゃないかとさえ思います。
勉強したい奴はやればいい。スポーツに専念したい奴はやればいい。
ゲームに明け暮れたい奴はやればいい。
何かを見つけます。
子供のクリエイティビティをあまり過小評価にしない方がいいというか。
遊びから学ぶものってすごいですから。

興味のないものを「必要なものだからと半強制的にやらされて続けられる大人がどれだけいるのか」ってことだと思うんです。大人がやらないものを子供になぜやらせるのだろう。もう謎でしかない。日本の学歴社会は20年前に崩壊してるのに。

とまあ、すみません。教育の話になるとついスイッチが入り本題のレールから外れるのですが、つまり。
あの子たちにたりないものは偏差値ではなく、純粋にやりたいものに没頭できる環境だと思うんですよね。

で、よく生徒にはよく言ってました。

「本で学べるノウハウを学びたければ本屋に行って欲しい」

実際のところそうですよね。その方が網羅的であり緻密に要約された知識が手に入るのであればそちらへ行ってと。教えるのめんどくさいし。
だから私は大学では「実践と疑問の投げかけ」しかやってきてません。自分たちで考えてね。あとはよろしく的な感じです。


じゃあ独学で完結できるとしたら、大学に限らず、学校へ通う本質的な意味はなんだろうってことなんですが、これだとわたしは思います。

・仲間をつくる
・刺激をもらう(一人じゃ頑張れない子)

大学で知り合う人たちは下手したら一生の友達になりえると思います。それくらい大切。ビジネスで出会う人たちは大なり小なり必ず打算が働きます。同じ学ぶ目的を共有しあう人たち、横並びに同じ方向を向ける人たちには特別な結束が生まれ得るんじゃないのかなって。

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