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あなたのタスクがなかなか終わらない理由とそのコーピング方法

①自分一人で終わらせようとしている

『全て自分で片付けなければ…』

これあるあるですね。タスクが眼の前に溢れはじめると、無意識的に『全部自分がやらねばならん』みたいな意味不明のルールの縛られていることありますませんか。交感神経という課題解決の神経が働きすぎると人は対象物に集中するため、『視野狭窄』(視野を狭める)に入るそうです。その結果、『自分で全部倒さないと』という孤独なヒーローゾーンに入るわけでございます。

タスク管理の中で大切なのは「自分だけだ出来ること」と「周りも出来ること」を整理しておくこと。そして孤独なヒーローゾーンに入った時に「これって私じゃなくてもできるのでは」「委託できるのものはないのか」と自分に問いかけてみてください。

②今日の落とし所を決めない(一度に終わらせようとする)

「完璧に」「一発で」なんていう言葉はお好きですか?
人によってはダラダラとよだれを垂らすほどに大好物かと想像します。確かに、その言葉たちが表す感覚ときたらドーパミンが頭に染みてくる気持ちよさがあります。

しかし、この発想、問題を多く抱えます。まず、困ることは作業にかかろうとするモチベーションそのものを奪ってしまうことです。作業に取り掛かる時、もとい、『作業に取り掛かる』という『想像』を働かせた時、我々の脳はあっという間に、膨大なタスクの『イメージ』を勝手に膨らませます。
(これをこっからやって、あれもやってという具合に)(読みたくない参考書を手に持ってペラペラと剝く感じ)

脳のイメージから作りだされたタスクを見せられ、我々はそのタスクに取り掛かる労力を評価するわけです。そして、一言つぶやきます、「めんどくせえ」「だるい」「うわーやりたくねえ」と。

このように連動を整理すると人が『先送り』してしまうのも当然の結果でございます。

ある意味『怠惰』は性格ではなく、思考パターンとか傾向といえるかもしれません


そして、そこから重い腰を持ち上げてなんとか作業に取り掛かることができたとしても…

今度は辞め時が分からなくなり、集中力や体力が切れてしまった状態でもダラダラ続けてしまうことに繋がりかねないのです。「せっかく始めたのだから、今やらないと…」。しかし、あなたの体はもうすでに緊急クエストから帰ってきたハンターばりにボロボロです。ではどうすればよいのでしょうか。

すべての行動は投資

解決の糸口のひとつは全ての行動は何らかの投資であると認識することです。

上記の状況で考えてみましょう。
ダラダラとやり続けることで、残業は確定するけど、もしも今日終わらせることができたら、気持ちはすっきりし、そのタスクとおさらばすることできますね。
しかし、タスクの質、今週のあなたの心身のコンディション、つまり、明日からの仕事や遊びのパフォーマンス、QOLに大きな影響を与えてくるのもまた事実です。あなたは知らず知らずのうちに、自分の心身、人生のQOLを切り売りして、今抱えているタスクを終了させることを買っているともいえるわけですね。(もちろん、良いか悪いかは別です)

このように、あらゆる行動には必ず結果が伴うわけです。そしてその結果は自分が思っている以上に色々な所に影響を出してくるということもまた事実です。人間の特徴として、短期的にメリットがあるものに目がくらみやすい傾向にありますが、短期的なメリットが強力なほど、長期的にはあまりメリットがないことが多いです。(上記の例を見るとわかりやすいですね)

ダメ元で長期的に観測してみる

今から起こす行動を投資という視点で見た時、同じ行動をとるでしょうか。「今日中に何がなにでも終わらせる」という選択は、明日の自分や焦っての自分を救うでしょうか。

ちなみに…
マリオとかでもそうですが、人はある程度、セーブポイントや停留所があった方がメンタル、タスク遂行パフォーマンスの上でも安定するそうです。長期的な結果をある程度理解しつつ「明日の自分に任せる」「今日中に全部終わらす」という選択を現実場面に応じて選びたいですね。


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