せんざいさん

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マガジン

  • 妄想紙

    • 362本

    長岡ゼミのnoteマガジンです。 Vol.1、Vol.2、と定期的に文章を投稿していきます。

  • F&N

    • 71本

    F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、オンラインでの発刊を行います。

  • ドキュメンタリーを観る会

    ゼミ以外の時間を使ってドキュメンタリーを観て対話する「ドキュメンタリーを観る会」のまとめと考えたこと。毎回の報告に加え、続報が出ることも。

  • MELCブログ

    • 50本

    法政大学長岡研究室のゼミ生のブログです。 カフェゼミや越境先で思ったことを自由に書き綴っています。

最近の記事

選択

『ワーク・シフト』 リンダ・グラットン著 池村千秋訳 出版 ダイヤモンド社 夏休みにこの本を読んだ。読んでいて得るものが非常に多い本だと感じたが、その中でも私は以下の部分に心が動かされた。 ここで言っている「古い約束事」とは、仕事はお金のために行いそのお金を使って多くの消費することが幸せである、という世間一般に共有されていた価値観である。一方「新しい約束事」では、人々はそれぞれの価値観のもと、自分に合った生き方をすることが幸せに繋がるとされている。 私はこの前自分から申

    • 第3回「選挙」

      ゼミ以外の時間を使ってドキュメンタリーを観て対話する勉強会、「ドキュメンタリーを観る会」。 このnoteでは、観た「ドキュメンタリー」の概要と「対話」から得た学び、そして学びの中で「わたしは」どう考えるのかをまとめたいと思う。 ドキュメンタリーを観る 第3回は想田和弘監督の「選挙」を観た。2005年、東京で切手コイン商を営んでいた山内和彦さんは、自民党公認の市議会議員候補に抜擢される。選挙区は埼玉県川崎市宮前区。ほとんど縁もゆかりもないこの土地で、体力と気合の所謂「ドブ板

      • 組織論で言っていることが分かるようになった。

        今年の春学期はカフェゼミが二回もあった。しかも私は、今まで生きてきた中でほとんどやったことのないリーダーという立場としてこの二回のカフェゼミに関わっていた。新しいチームでの新しい立場、ゼミ生が全員参加しての月一回ペースのあわただしい準備と本番は、私にいろいろなことを教えてくれた。 やはり実際にやってみると違う。 できると思っていたことはできないし、伝わると思っていた言葉は伝わらない。頭の中では整理されていると思っていたことも、実際に口に出してみると頼りない。自分の言ってい

        • 必要な存在[Footwork & Network vol.25]

          私は今、文京区で中高生と関わるボランティアをやっている。その中で、とある日に起こったことから考えることがあったので、共有したいと思う。 b-lab 私は4月から文京区教育センターの中にある文京区青少年プラザ、通称b-lab(ビーラボ)という施設でボランティアをやっている。この施設は文京区に在学・在住・在勤の中高生世代が利用でき、ホールや音楽スタジオが使える他、Switchやボードゲーム、パソコンやiPadなど様々な物の貸し出しを行なっている。友達とおしゃべりするもよし、勉

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        記事

          絵、イメージ、頭の中

          6月17日(土)、30℃近くまで気温が上がりつつある午前11時、埼玉県宮代町にあるコミュニティセンター進修館で行われた「わたしごと万博 in MIYASHIRO」にお邪魔した。やりたいことや得意なことで社会に関わり月3万円稼ぐことを目標にする、そんな月3万円ビジネスの講習プログラムを行なっている「3ビズ」という団体が主催だった。館内ではプログラムの卒業生の方々がそれぞれのお店を出していたが、その後の色々な方のお話を聞くセッションでは、イラストの「わたしごと」をやっている方が、

          絵、イメージ、頭の中

          こどもか大人か

          b-labのフロアキャストとして活動していたある日の夕方、中学生3人と一緒にSwitchでスマブラをやろうという話になって、隣の机にあった延長コードを借りていたら、その机の子から勝手に使わないでと怒られてしまった。私が話をしようとすると、3人のうちの1人がすかさず前に出てすみませんと謝り、それでその場が収まってしまった。しっかりしていてすごいねと私が言うと、ここは公共の場なので、とその子はあっさり言った。こんなに周りを見ているのか。公共の場という意識も相手の気持ちを考えられる

          こどもか大人か

          第2回「The September Issue」

          ゼミ以外の時間を使ってドキュメンタリーを観て対話する勉強会、「ドキュメンタリーを観る会」。 このnoteでは、観た「ドキュメンタリー」の概要と「対話」から得た気付き、そして気付きの中で「わたしは」どう考えるのかをまとめたいと思う。 ドキュメンタリーを観る 前回に引き続きファッション業界ということで、第2回は「The September Issue」を観た。 「September Issue」は、世界で最も影響力のあるアメリカのファッション雑誌「VOUGE」の「9月号」制

          第2回「The September Issue」

          責任のがれ

          4月13日木曜日、新ゼミ生と初顔合わせをした。この日は春学期初のゼミということで、機材のセッティングの仕方や必要なサイトのアカウントを作る作業を一通り終えた後、お菓子を食べながらの交流トークタイムをすることになっていた。 長岡ゼミはフリーアドレス制だ。その都度誰がどこに座ってもいい。周りの状況を見ながらその場が最も上手くいくと思う席に座る。トークタイムの時、席のメンバーが偏った。その時私は新ゼミ生の誰かがそっちの方の席に移ればいいなとだけ考えていた。 こんなところでも私は

          第1回「ザ・トゥルー・コスト」

          Tシャツ 1枚 ¥300 私が持っている中でおそらく一番安い洋服。 ゼミ以外の時間を使ってドキュメンタリーを観て対話する勉強会、「ドキュメンタリーを観る会」。 このnoteでは、観た「ドキュメンタリー」の概要と「対話」から得た学び、そして学びの中で「わたしは」どう考えるのかをまとめたいと思う。 ドキュメンタリーを観る 第1回は、アンドリュー・モーガン監督の「ザ・トゥルー・コスト ファストファッションの代償」 華やかで目まぐるしく人を惹きつけるファッションの裏側には凄

          第1回「ザ・トゥルー・コスト」

          聞くということFootwork & Network vol.24

           3月21日火曜日、春分の日、豊洲で行われたJWFA協会主催のウォーキングサッカーイベントに参加した。ウォーキングサッカーとは、走ってはいけない、思い切り蹴ってはいけない、顔の高さにボールを蹴り上げてはいけないというルールのサッカーである。この日は世界ダウン症の日ということで、「with us not for us」「私たちのためにではなく、私たちと一緒に」をテーマに誰でも参加できるウォーキングサッカーを通してダウン症について知り、考えようという企画だった。小さい子供から年配

          聞くということFootwork & Network vol.24

          言語の壁

          1月20日金曜日。18:30。外堀校舎6階。秋学期最後の学校からの帰り道。さっきまで一緒に日本語で話していたロシア人の友達が、他のロシア人の友達と日本人のロシア語専攻の友達とロシア語で話し始めた。私は何を話しているのか全然分からないので何となく聞き流していた。1階に降りてきたところで、話していたロシア人のうちの一人と、一緒にいた(たしか)スペイン語専攻の日本人が、他の外国人の友達とばったり会って英語で話し始めた。これも全然分からないので聞き流した。あれは多分、だいぶ前に会った

          言葉の梁

          誰かが間違いなくこの方が良いと思って言った一言、誰が考えても明らかという態度で言った一言に、自分の感覚が否定されてしまうことがある。そんなとき「そうはいっても…でも私は好きだから…」以外の答えが出てこない。そんな言い訳めいた言葉しか出てこないということは自分の考えって浅いのかなと思ってしまう。自信がなくなってしまう。その人の言うことの方が正しいのかなと思ってしまう。じゃあ自分もそう考えようかと思ってしまう。そうやって自分の言葉がなくなってしまう。その人を説得する必要はないが、

          家族「会議」とは

          憧れがあるということは、現状ではできないと思っているということではないか。今すぐできるなら憧れる必要はない。我が家では本人に直接文句を言うことがあまりない。言うとしてもよっぽど悪いこと、世間的に認められていないことが多い。個人的な好き嫌いや気分で喧嘩が起こることがあまりない。なぜなら、理屈が通っていない文句はみんな聞き入れないからだ。その意味で、家族会議とは、重大問題について、明確な証拠や理論を立てて開催されなければいけないと思っていた。この時ゲストのお二人は家族会議とは雑談

          家族「会議」とは