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お仕事エッセイ

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お仕事エッセイ
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#ウェルビーイングのために

【重要】ご報告とお知らせ

【重要】ご報告とお知らせ

いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はご報告がありまして皆様にお伝えします。

【ご報告】

昨年秋頃から前職の勤務先でなんやかんやありましたが、この度、和解が成立しました。

弁護士を通じて元勤務先に対し、就業規則の変更・社外パワハラ相談窓口の設置などを要求した結果、全面的に会社側が僕の意向を反映することに。

当初、こんなにも早く解決できるとは思わず、元勤務先が第一案を認めない場合、

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稽古と修行

稽古と修行

大学生の頃、合気道部に所属していた。
ここ最近、再び合気道の稽古がしたくなり道場やスケジュール等の調整をしている。

合気道と聞いて思い出すのは内田樹先生である。

もちろん稽古にはきちんとした教育体系がある。それは「先達についてゆく」ということである。ただし、どこに行くのか、どういう経路をたどるのか、いつ何が身につくのか、何も情報が事前には与えられない。

ただ「先達」の背中を見ながら歩き続ける

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トイレの神様

トイレの神様

入社依頼、毎朝掃除の時間に会社のトイレ掃除をしている。

「トイレ掃除を毎日続けていれば、きっと良いことがあるよ。別嬪な彼女ができるかもしれないし」

掃除をしていると専務が声をかけた。

トイレの神様の受け売りかよ。
と、入社当時は真面目にとりあわなかった。

専務は昨年、退職してしまったが僕は相変わらずトイレ掃除を続けている。

河合隼雄・小川洋子の本に
「生きるとは、自分の物語をつくること」

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神様からひと言

神様からひと言

標題は荻原浩のサラリーマン小説のタイトルである。
仕事が面白くないなと感じている人に手にとって頂きたい一冊だ。

当初、読書録にしようと思ったが「お客様は神様です」という言葉に対し「では、神様のようなお客様とはどのような存在か?」を考えてみたくなったので、それを書くことにする。

以前の記事でクレームを言う「お客様」のことに触れた。

当社に落ち度があるのだからお怒りなのはごもっともであるが、

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喜んで捨てる。

喜んで捨てる。

先日、三条市のカレーラーメン発祥のお店でランチをしていた時、
「すみません、ギョーザのお金を払わなかったので・・・」
と不足分の金額を支払に戻ってきた女性がいた。

黙っていれば、ギョーザを無料で食べることもできたのに律儀にも自己申告して改めて会計をしていた。

本来、人としてあるべき行動をとった女性客の行動は素晴らしい。

またある男性客は先にテーブル席に案内されたものの、店が混んできたらカウン

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自分の背中は見えない

自分の背中は見えない

昨日の記事に関連して会社を良くしたいという想いは共通しているのに互いの「正しさ」が衝突することは悲しい。

例えば、何が気に喰わないのか人に当たり散らすトラブルメーカーがいる。
僕らはその人に対し「触らぬ神に祟りなし」と距離をとってできるだけ近づかないようにしようとするかもしれない。

しかし、その人の心の弱さについて思いを馳せることはあっただろうか。
わめき散らすのは、何らかの原因があってその人

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残心の哲学

残心の哲学

失敗や失望に打ちのめされたプロスポーツ選手が、感情を吐き出すために自分の用具を壊すというシーンをテレビでよく見る。その情熱は賛美されることさえある。テニスの選手がラケットを壊したり、野球選手がバットを折ったり、ゴルファーがクラブを曲げたりする。一時的な感情の発散になるかもしれないが、武道家としてその行為は無礼としか思えない。用具を粗末に扱うことは、そのスポーツ、そしてアスリート自身への敬意が欠如し

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