おそらくその日のランチのメニューはカレーだ。

 留年の危機を回避したは良いものの、毎日大学に行かなかったら卒業制作への参加が厳しいので、高校生ぶりに学校に毎日通っている。しかし、大学なんて毎日行く場所じゃないと思う。これは本当にそうで、毎日(本当に毎日)美大ってこんなに嫌な場所だったんだと思う。また、自分はこいつらとは違うという安易なプライドが芽生えかけるのも自意識の呵責がある。大学に行くたびに自意識と社会の断裂を経験する。間接的にではあるが、美大はテロリストの養成学校なのである。全員いますぐ死んだって構わないって言葉で言いながら生きることに執着している様が気持ち悪い。気持ち悪いので、全て吹き飛んで何もかもが台無しになれば良いと毎日思ってる。

 そんな刹那的な感情も簡単に論破してくるもっと気持ち悪い人間がいることもおあつらえむきの弊学。いかに刹那的な感情が愚かか、いかに短絡的な暴力が愚かか、ということを哲学の歴史に則って懇切丁寧に教えてくれる変な顔をした学生もいっぱいいる。授業の中では討論が存在していて然るべきだけれども、そこから離れたところで議論をしたがるのってひろゆきに自意識を刺激されすぎだ。俗人ではないというアピールをすることによって俗人であることが強調されてしまっている恥ずかしさすらあるぜ。頭の中がやかましい俺のような人をフルメタル・ジャケットする環境だってことが徐々にクリアになってきた。

 もちろん大学には愛すべき授業や友人もいるのだ。それゆえなのかもしれないし、自分が単純に頭のおかしい右翼の才能があるだけなのかもしれないが、この人たちを守らなければならないという思いが芽生える。だからこそ美大生は全員集団食中毒を起こすべきだし、何もしていないのにやり玉に上げられたら堂々と犯人宣言をし、mikihouseを着ながらマスコミにホースで水をやることだろう。そして、おそらくその日のランチのメニューは(レトルトで作られた)カレーだ。

 最後まで読んでくれてありがとうございます。感想とかは良いので、好きな犯罪者か興味を惹かれる事件について教えてください。俺は無罪判決を受けたゴビンダ・プラサド・マイナリです。 お久しブリーフ。


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