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ファイトクラブだッ!

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逆噴射小説大賞に投げたやつの格納庫 年は関係なし
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2020年10月の記事一覧

死神とアリスの迷宮

死神とアリスの迷宮

紫煙、硝子の雲海、女、70mの万華鏡。君はそいつを見上げてる。声がする。
『二度とこの場所に来るのでない。二度とじゃ』

「奇妙な夢を見たんだ」
「前は臓器を50万で売る夢だったよな? 医学部で」
スケッチブック柄の眞人とアメフト体系の博。熱心に勉強しない彼らは近代建築賞を取った昼下がりの大学内カフェに来ても、賢そうな話題で茶を濁す。
「——起きろ、そして来るなって言われた」
「その続きは?」

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何も知らないあなたの旅路と、歯車の壊れた私の家路

何も知らないあなたの旅路と、歯車の壊れた私の家路

立ち止まるのは悪い癖。私はどうせ、限界がある。

「…ねえ! お願い!お願いッ!」

もうだめです。
綾西絃帆は死にました。旅の終点沖縄で。

剃刀みたいな岩で作られた、夕日が最後に落ちる岬を登り、底なしの青い海へと落ちました。
盗んだバイクは待ち人なし。

でも、どうしてこんなノートを残したの? 本当に彼女はいじわる。

読んじゃダメ 遺書=9/9 改メ日記=8/28〜

一緒に帰ろう。

私は

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されどお前には継がせない

されどお前には継がせない

少しくらいは俺の話をしてくれてもいいのに、三人ともバカだから鞄の中身しか気にしてない。
困った。鞄のカネ、ここの路地裏のドブから湧いて出たんじゃないんだよ。俺が銀行襲ってバッチリ揃えた十七億だ。ダッフルバッグに詰めるまで、結構大変だったのに。

「絶対私のモンだから! ビタ1円切るもんか!」
女は銃を向けている。俺ではない男へ向かって。

「るせえ! 俺は約束したんだよ。中まで通して対価に貰うと」

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『ロングソードの返済者』

『ロングソードの返済者』

「私、魔具にもならねえよね」「黙れ」
「あとどれだけ話せる?」「俺を泣かせるのはやめろ」
もうギュミとは喋れない。今や俺だけがお尋ね者だ。
この街だけじゃなく、トゥードラ大陸全体で。首、回る訳ねえ。

少し遡る。
取り立て人の俺たちは、政界のドン、かつての勇者の大豪邸を訪れた。

「借りたもんは返してもらうぞ」
プールサイドで侍女に囲まれ、肥えたそいつが怪神殺しの伝説の男。
「明日の地租で払うよ、

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