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”THE SAUCE”と「好き嫌い」論

”シナモンツイスト”という飛び技です。

言葉は要りません。何度も見てしまいます。

ニックネームが”THE SAUCE”だし、どうやら食べる系のキャラクターみたいです。↓も話題になっています。


牛鮭定食かと思ったけど時間帯的に朝定でしょうか? 私も吉野家に行ったら高確率で「牛鮭定食ご飯大盛り&納豆」を注文します。

さらにはこんなツイートも。

ただでさえ試合がエキサイティングなのに、リング外でもサービス精神旺盛。応援したくなります。

自戒を込めて書きますが、観戦歴が長くなると、ついハイフライヤーのレスリングやSNSを駆使する手法を下に見てしまいがち。「あんなのは技の品評会」「ファンに媚を売らずリング上の闘いで魅せろ」と。ちょうど年配の方が「昔の歌手は歌が上手かった」「ルックスや音響や演出で誤魔化さなかった」といまのアーティストを否定するように。

でも「歌が上手かった」昔の歌手だって、当時はさらに昔の歌い手と比べられて「あんなのは」と見下されていたはずです。思い出は思い出として大切に保存し、目の前のいまはそれらから切り離してフラットに眺める。そういう「絶対評価」のできる人間でいたいです(もちろん古典から学び、歴史に敬意を払う姿勢も大事にしつつ)。

一方、斬新なものを目にするたびに大絶賛する著名人がたまにいます。あれも違う気がする。世間や若者から「頭が古い」と見られることに怯えているのでしょうか? 

いいものはいい。好きになれないものは好きになれない。何も問題ありません。ただ何かを好きになれないのは己の主観に過ぎず、それを好きな人を批判する行為を決して正当化しない。そして好きになれない理由が「思い出補正」にあるとしたら、一度そのフィルターを外してみるのも悪くない試みかもしれません。

何度も書きましたがまた書きます。プロレスは人生そのものです。

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