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「是々非々」はいいけど「チグハグ」は

まだ40%も支持率があるとは。

「大丈夫」と言いながらトラブルが多発しているマイナンバーカード。にもかかわらず、河野大臣の責任は問わない。反対論が沸き立っているのに、来年秋の保険証廃止を見直す気も皆無。そして防衛財源確保法はしれっと成立。。。

結論を先送りしていますが、少子化対策の財源も増税でしょう。もし庶民の生活環境を改善することが目的なら、消費税をやめるだけで全然違います。でも政府の意図はそこじゃない。「増税ありき」「財務省の意向ありき」にしか見えない。

マイナカードを半ば義務化する目的のひとつは、国が個人の口座内容を把握し、より厳密に課税するため。しかし海外のタックスヘイブンを巧みに活用し、合法的にちょろまかす富裕層に対してどれほど効果があるのか。結局はこれまでと同じで「取りやすいところから取る」だけになりそう。

いまの状況が続けば、戦争などなくてもこの国は内側から崩壊します。

もうひとつ疑問。野党はなぜこの法案が参院本会議で成立した後に内閣不信任案を衆議院へ提出したのか。先に出していれば採決を先延ばしにし、廃案に持ち込めたかもしれないのに。

参議院でも財務大臣への問責決議案を出せたはず。入管法のときは立憲民主党が法務大臣に提出し、維新や国民民主が反対しましたが、今回は野党各党の姿勢は一致していました。

なんともチグハグ。感情的なしこりが要因でしょうか? ちなみに問責決議案は発議者と10人以上の賛成者で提出できます。

支持率は下がったけど通したい法案は通したから、近い将来の衆議院解散はないでしょう。与党の思うツボ。各々の野党が個の志を抱くのはいい。しかし多くの庶民と政府のピントがずれている現状では局面を見てまとまり、暴走を食い止めることを最優先にしてくれないと。

普段は是々非々で馴れ合わず、公のためなら即座に足並みを揃える。そんな大人の関係性を野党各党に望みます。

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