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「繁忙期のレジ業務」を楽しませてくれた3冊

レジ時間が増えています。

人手不足に加え、繁忙期ゆえの大量入荷。同僚が品出しを終えるまで代わりに入ることも少なくありません。

レジ業務を好む書店員はあまりいないでしょう。しかし得るものがないわけでもない。どうせやるなら漫然とこなすよりもしっかり気を張り、アンテナの感度を上げた状態で取り組む。その方が絶対に有意義です。

先日、学生らしきオシャレなお客さまが↓を買ってくれました。

通説やイメージに引きずられていない良書。読んだうえで敬意を込めて注文し、棚へ差しておいたものが久し振りに売れました。嬉しかったです。

新選組のファンかな。あるいは日本史好き? 少し考え、ある可能性に突き当たりました。「アニメの『るろ剣』にちょうど斎藤が出てきたな」と。

ならば大久保利通に関する本を入れたら、同じお客さんか似たような目的で来た人が手に取ってくれるかもしれない。文春文庫の司馬遼太郎「翔ぶが如く」もオススメです。

次はこちら。

帯を見て下さい。「カサブランカ・ダンディ」です。前奏や間奏で酒を噴き上げ、ちゃんと蓋を締めてズボンに挟むのが好きでした。

ただよくよく考えたら、私の生まれる前にヒットした曲。いつどこで知ったのか思い出せません。

そして年配の方が↓を購入。

「料理の鉄人」の後継番組「アイアンシェフ」で存在を知りました。私みたいな素人の目にも、余裕のある振る舞いや視野の広さ、アイデアの斬新さが別格と映ったことを覚えています。イマイチ盛り上がらなかった大晦日の特番で最後に鍋を作って共演者に振る舞い、楽しい雰囲気にしてくれたことも。

「選ばざるを得なかった仕事に黙々と熱狂する」「先ずは目の前のことに必死になれ」いい言葉ですね。読みたくなりました。

買いに来てくれた皆さま、ありがとうございます。書店員としてもイチ本好きとしてもインスパイアされました。またぜひ。

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