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「動かない」の後で動いた

おはようございます!!! 書評行きます!!!

「岸辺露伴は動かない」 (ジャンプコミックス)
集英社 2013年出版 荒木飛呂彦著 240P

(以下は読書メーターのアカウント https://bookmeter.com/users/49241 に書いたレビューです)

ドキドキ感が止まらない極上のサスペンス。短編ならではの疾走感が楽しめる。荒木氏はスティーブン・キングの「ミザリー」が好きらしい。このじわじわ来る不安と突発的に襲い来る理不尽な逆境、そしてそれに抗おうと全身全霊でもがく主人公という構図は確かに似ている、あとさりげない伏線の入れ方が参考になるし、心の奥をざわつかせる恐怖のアイディアも癖になる。各キャラも個性が強烈で申し分なし。あとは主人公がスタンド使いでなく、普通の一般人だったらどういう解決法をとるのか、を読んでみたいかな。ともあれ短編集のお手本みたいな一冊。

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年末にNHKが3夜連続でドラマを放送しましたね。漫画版をいい意味で補完していて、独立した作品としても十分楽しめました。特に高橋一生さんの演技(プラス役作り?)が素晴らしかったです。リアリティを失わない現実とファンタジーのギリギリの境界線で鮮やかな綱渡りを見せてくれました。

↑の記事にも書きましたが「岸辺露伴が本当に動かない」作品も存在します。興味のある方はぜひ原作をチェックしてみてください。

ところで、ドラマ2日目の「くしゃがら」が終わったあと、宮崎駿&吾朗親子の創作現場にフォーカスしたドキュメントが放送されていて、つい見入ってしまいました。「ジブリだから監督をやらせてもらっているという部分が多分にある」「○○の息子、という枕詞が必ずつく」という吾朗氏の率直な発言に触れて「どういう作品を創るんだろう」と俄然食指が動きました。

「コクリコ坂から」を見てみます。ジブリで夢中になったのは「ラピュタ」と「紅の豚」ぐらいですが、これも好きになるかもしれない。感想はnoteに書きますね。昔の同僚から「駿の作品にしとけ」という親切な助言をいただきましたが、すいません「だが、断る」です。見たいと思ったら誰に何を言われても見る!



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