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「待望の文庫化」&「文庫化を待てない」

東野圭吾さんのガリレオシリーズ第10弾「透明な螺旋」がついに文庫になります。出版社は文藝春秋。発売は9月4日とのこと。

前作「沈黙のパレード」と同じく、単行本の発売から3年後の文庫化。「そろそろかな」と予想していました。早く読みたい。

去年の9月には、加賀恭一郎シリーズの「あなたが誰かを殺した」が出ました。同時期に京極夏彦さんの「鵼の碑」(ぬえのいしぶみ)や伊坂幸太郎さんの「777」(トリプルセブン)も発売され「場所が足りない!」と文芸書担当が大騒ぎしていたのを覚えています。

「あなたが~」と「777」は読みました。でも「鵼の碑」はまだ。百鬼夜行シリーズが大好きで(特に榎木津のファン)新作をずっと待っていたにもかかわらず。

読まずに1年間過ごせた自分に驚いています。「過去も未来もない、いまを生きる」がモットーなのに。ガリレオシリーズだってずっと愛読しています。なぜ「透明な螺旋」の単行本を手に取らなかったのか? 

ただ読みたい本をすべて購入していたらお金が続かないのも事実でして。

書店員なら安く買える? いや、以前にも書きましたが私は社割をなるべく使わないことにしているのです。価格に対する感覚がお客さんとずれるのが嫌だから。

特に小説は「文庫出てからでいいや」になりがちなジャンル。だからこそ単行本を購入してくださる方々には感謝しかありません。淡々と接客する方ですが、そういうケースではかなり愛想がいいかもしれない。

もちろん文庫になってから買うのも全然OKです。安くて小さくて軽いのは助かりますよね。そのうえで「2~3年も待てないよ」という場合は、ぜひ単行本の購入をご検討くださいませ。お近くのリアル書店をご利用いただけたら幸いです。

「鵼の碑」どうしようかな。

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