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私なりの「スランプ脱出法」

ついに出ましたね! ちなみに「同一シーズン内の59打席連続ノーヒット」は野手のNPB記録とのこと。

だから何?って話です。スケールが大きくていいじゃないですか。「優勝争いをしている大事な時期に」とボヤくファンの気持ちもわかるけど、そもそも彼のおかげで阪神はいまの順位にいるわけです。

どんな仕事でも勝手のわからぬ初年度は気持ちが張りっ放し。ゆえに疲労の度合いが桁外れです。トップレベルのアスリートなら尚更でしょう。身体の疲れはメンタルにも影響を及ぼします。佐藤選手の場合、短所を克服しようと焦る余り、長所まで消してしまったような印象を受けました。

営業マンになった社会人1年目の秋、私も深刻なスランプに陥りました。様々な先輩が様々な助言をくれましたがどれもしっくり来ない。いま思うと彼らのアドバイスは専ら「自分はこれで結果が出たからおまえも同じようにやれ」という個の成功体験に基づく命令でした。違う人間である私には当然当てはまらない。

休日出勤を強いられた朝、誰もいない公園のベンチに座り、青い空を見上げて深呼吸をしました。もう疲れ過ぎて考えるのが嫌になったのです。するとリラックスと共に心の波がスーッと静まり、いわゆる「気づき」が脳裏に浮かびました。

「別にあの人たちのために働いているわけじゃない」「あの人たちの言うことだけが正しいわけでもない」

昼休憩前のギリギリでアポを獲りました。そこからは自然体。先輩にそれじゃダメだと説教されても「そんな難しいこと言われても俺にはこれしかできません」と気にせず、しっくり来る「私なりのやり方」を貫きました。彼らのアイデアを全て試した上での結論だから揺るがなかったです。

もちろん助言を全てスルーしたわけではありません。ただし指導を求める相手は絞りました。己のやり方を押し付けるのではなく、私の性格や考え方を理解した上で「こういう風にやってみる?」と提案してくれる人にだけ相談しました。すると嘘みたいに数字が伸びる。初めて仕事が楽しいと思えました。

佐藤選手、とっくにご存じでしょうが結局最後は自分です。自分なりの方法で壁をぶち破りましょう! 

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