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「古本まつり」「古書市」の思い出

「三省堂書店・池袋本店」で毎年夏と冬に開催していた「古本まつり」ですが、現時点で今後の開催予定はないとのこと。

私にとって、古書市はまさに「衝動買い」の楽園です。「そういえば、これをずっと読みたかったんだ」という「思い出しての目的買い」を堪能できる場でもあります。

去年の秋に神保町でおこなわれた「神田古本まつり」では、ずっと探していて、いつしかそのことを忘れていた↓に出会いました。

版元は幻戯書房。娘さんである女優・大鶴美仁音さんの綴った跋「父のこと」が胸に響きました。

去年は、べつの場所で開催された古書市で↓も買っています。芥川賞受賞作。河出文庫から出ている「完全版」が版切れっぽいので貴重品かと。

古書市における出会いで最も印象に残っているのは↓です。

明らかな悪をなぜか応援したくなるミステリィ。映画にもなったパトリシア・ハイスミス「太陽がいっぱい」の続編です。私がこちらの旧版を購入したのは2016年の2月。同年の5月に↓が新刊として出ました。訳者は同じ方ですが、スイマセン復刊か新訳かは確認できていません。もしご存知でしたら、教えていただけると助かります。

当時の値段は新刊の方が安かったです。でも2月の段階では絶版状態だったから、見つけることができて興奮しました。たしか三省堂書店の古書市だったはず。池袋じゃなくて旧神保町本店だったかな?

他にも、かつてお世話になった方の詩集や好きな作家の初版単行本など、新刊書店では買えない様々な名著に遭遇しています。新潮文庫のドストエフスキーを購入したら文字のサイズが小さくて「懐かしいなあ」と感じたこともあります。読むのがちょっと大変でしたけどね。

古書市、定期的に足を運びたいです。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!