見出し画像

「全国チェーン」「街の書店」「コミュニティ」

6月14日にオープンした「八重洲ブックセンター グランスタ八重洲店」へ行ってきました。

JR東京駅で降りるのは久し振り。「八重洲地下中央口」を出たら「ゴディバ」や「ゴンチャ」のある方へ向かい「ゴンチャ」の横を通って右折すると右手に見えてきます。他にも「中央口」という名の付く改札があるので注意してください。

同じような広さの他店と比べ、コミックが少な目でした。場所柄や客層に合わせたのでしょうか。一方、雑貨系は充実。レジ横のブックマークが面白かったです。

オープン直後ということもあり、各棚の構成に関してはまだボリュームを持て余している印象を受けました。ここから徐々に選別し、並びを整えることでお客さんの目を惹きやすくなるはず。いまの段階でも「目的買い」のできる本屋としては素晴らしいです。

今回購入したのは二冊。一冊は直木賞候補作の青崎有吾「地雷グリコ」。もう一冊は特設コーナーに展開されていた↓です。

「街の本屋」「街の書店」というフレーズを使う際、私は全国規模のチェーン店を想定していません。でもよくよく考えたら、長年その地域でお客さんに愛されていれば、広さや在庫量とは関係なく「街の書店」なのかもしれない。

たとえば2年前にいったんしおりを挟んだ「三省堂書店・神保町本店」(隣の小川町で仮店舗が営業中)や昨年閉店した「八重洲ブックセンター本店」など。「器の大小にかかわらず、全国チェーンも独立系も、すべての書店は、地元書店である」という福嶋聡さんの主張に賛同します。

今後の展開を考えるうえで「コミュニティ」は重要なワードだと再認識しました。地域密着、さらに近い嗜好や考え方を抱く人たちのエリアを越えた交流。それらと本屋の復興をリンクさせる可能性を掘り下げていきたい。末端のイチ非正規雇用だからこそ気づける点もあるはず。

東京駅へお越しの際はぜひ「八重洲ブックセンター」へ。

この記事が参加している募集

#休日のすごし方

54,328件

#仕事について話そう

110,184件

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!