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分析・「衆議院議員選挙2021」

自民党の議席はマイナス15、立憲民主党もマイナス13。一方、日本維新の会はプラス30。

「自民党はひどい。いざという時に当てにならないし、また政府に暴走されてはたまらない」「でも野党5党の連合もひどい。自民党以上に頼りにならない」「だったら両者と一線を画する維新に票を入れよう」

今回の結果が物語る「国民の声」は概ねこんな調子ではないでしょうか。政権を自民党に委ねるのはやむなし。ただし独裁状態を許さぬよう、釘を刺す存在として維新に期待しようと。

興味深いのは共産党が議席数を減らしていること。最近の選挙ではずっと増加傾向にあったのに。安易な連合が却って支持離れを招いた可能性は十分考えられます。掲げる政策に対する同意不同意は別として、独立独歩の矜持みたいなものを従来の彼らに感じていたのはたしかですから。

ここからどんな教訓を得るか? プロ野球でたとえるなら「外から戦力をかき集めるよりも、生え抜きをじっくり育てる方が長い目で見たらいいサイクルが持続する」ということでしょうか。

さて日本維新の会。私が不勉強なせいもありますが、イマイチどういう党なのか見えません。何となく「中道右派」のイメージですが実態はどうなのか。自民党以上に危うい一面が垣間見える時もありますし、「維新」の名が示すように左派的な要素も持っている。先の大阪都構想も保守というよりは革新的な発想ですよね。

テーマによっては自民党の補完政党みたいに映ることもあるけど、必ずしもそうではない。消費税減税やベーシック・インカムの導入を掲げていますし。是々非々という点では「自民党のやることにはとにかく反対」という他の野党よりは期待できそうです。ただ底が見えない分だけ何を狙っているのか読めない、不気味だという捉え方もあるわけです。

いい機会なので↑を読んで勉強します。まずは相手を知ることから。

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