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「Rモデル」あっての「Rスター」

セリーナ・ウィリアムズも足を滑らせて怪我をし、棄権しました。大会開始当初の芝は柔らかくて滑りやすいみたいです。

どれだけキャリアが豊富でも「立ち上がり」は慎重にいかないとな、と改めて肝に銘じました。他人事じゃないです。私も開店早々にしくじると一日中しっくり来ませんから。

いまはテニスを見ることはあまりありません。かつてはアンドレ・アガシの大ファンでした。当時「芝の王様」といえばピート・サンプラス。彼もいつだったかのウィンブルドン初戦で得意のサーブが全く入りませんでした。いつもは精密機械みたいなプレイをするのに。「この人でもこういう時があるのか」と驚きましたね。

プロレスファンの目で見ると「サンプラス vs アガシ」はいまの新日本プロレスにおける「オカダカズチカ vs 内藤哲也」と似ています。豪快なサーブが武器のストイックなサンプラスと鋭いリターンで応戦する人間臭いアガシ。オカダ選手も攻めが主体で真面目なイメージだし、内藤選手は独特の受けでリズムを作る自由気ままなレスラー。

興味深いのは、対戦成績や実績では「ロールモデル」タイプのサンプラスやオカダ選手が上回っているのに、人気では「ロックスター」型であるアガシや内藤選手の方が上という点。プロスポーツ選手はアスリートであることと同時にエンターテイナーであることも求められる、という示唆でしょうか。

と同時に「憎らしいほどに強くて盤石な王者」がいなければ、そこを崩した瞬間のカタルシスが生まれないのも事実。サンプラスやオカダ選手、そしてかつての全日本プロレスにおけるジャンボ鶴田選手みたいな存在は、同時代よりも少し遅れてフェアな評価がついてくるのかもしれません。

最後に一言。フェデラーやセリーナは、アガシやサンプラスが現役の頃からずっと第一線で活躍し続けている存在。その事実に対して心から敬意を表します。私などが軽々しく書けることではありませんが、長く続けられるということは才能の証のひとつだと思います。私も彼らを見習って「読む・書く・売る」を日々継続していく所存です。

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