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「死神の精度」vs「○○○○の○○」

イチ非正規書店員に詳しいことはわかりません。でも英国推理作家協会の賞にノミネートされるだけでも偉業だと思いました。

受賞を逃したとはいえ、2年前にも「マリアビートル」の英訳版が同賞の最終選考に残っているとのこと。伊坂さん、さすがです。

決して変な意味ではなく「マリアビートル」や「AX」よりも高評価を受けた作品がどういうものか気になりました。日本語訳が出たらぜひ読みたい。

最近知ったのですが、伊坂さんが2006年1月に「死神の精度」で直木賞を逃した時の受賞作は東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」でした。ハイレベルかつエキサイティングな争い。恒川光太郎さんの「夜市」も候補になっていたので、当時書店で働いていたらかなり大変だった気がします。予想が難しいし、すべて買って読まなきゃ気が済まない。

ところで(もちろん異論はOKだけど)私は↓こそ伊坂さんの最高傑作だと考えています。他にも「重力ピエロ」や「ゴールデンスランバー」「チルドレン」「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「魔王」「逆ソクラテス」など名作揃いだけど、これは別格。

主人公たちが大学生なので、ジャンルは青春小説でしょうか。とにかく西嶋ですよ西嶋。彼に出会っているかいないかが、あるいは人生の大きな分岐点になるかもしれない。何か読みたいけど何を読んだらいいかわからない方にオススメします。

ちなみに直木賞の発表は本日7月17日。夜7時ぐらいのニュースで速報を目にすることが多いので、その時間になればネットにも流れるはず。あえてピンポイントで予想するなら、少し前にnoteで紹介させてもらった青崎有吾さんの「地雷グリコ」です。

作家の皆さま、いつもありがとうございます。どうぞ身体に気をつけつつマイペースで。

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