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「ZZの1話」「オメガトライブ」「地下鉄の夢」

久し振りに↓を見ました。

「ZZ」の第1話って、こんなに親切丁寧な総集編でしたっけ? ガンダムを知らなくても、これなら世界観にすんなり入っていけそう。子どもの頃の記憶だと、1話でジュドーがアーガマからZガンダムを盗んでいたのに。パラレルワールドへ迷い込んだ? 

無論そんなはずはなく、調べてみたら間違いなく↑が1話でした(幼少期の私が見たのは2話)。「Zガンダム」の終盤の展開に救いがなく、メインターゲットである子どもを含むライトな視聴者層を置いてきぼりにしたことを懸念したのでしょう(私も付いていけなくなったひとりでした)。

「覚え違い」といえば、91年に解散した「カルロス・トシキ&オメガトライブ」を、つい数年前まで「カルロス・トシキ&オメガドライブ」だと思っていました。

アガサ・クリスティのある作品のストーリーをべつのものと勘違いして覚えていたこともあります。「そうそう、この人が犯人なんだよな~」と余裕をかまし、上から目線で再読していたら想定外の結末が待っていて言葉を失いました。初読みたいに楽しめたから結果オーライですが。

普段使っている地下鉄に乗っていて、見たことも聞いたこともない駅へ着いてしまう夢を定期的に見ます。「覚え違い」と「真実」を突きつけられた際の戸惑いは、あの夢のなかで自分が感じるそれに近い。

劇作家・唐十郎さんの芥川賞受賞作「佐川君からの手紙」を読むと、唐さんは文章の「誤読」から独特の着想へ至り、斬新なストーリーを生み出していたと感じます。「覚え違い」も統計を取れば、万人に共通するパターンや傾向をある程度は見出せるでしょう。でも基本的にはその人ならではの内容になるはず。

恥ずかしいから、気づいた途端になかったことにしがちな「覚え違い」。覚えておいたら新しいアイデアへ繋がるかもしれませんね。

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