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【広報日記】 考え続けることの大切さを考える。今日も同じ空を見上げて。

 皆さん、こんにちは。前回の記事にも書かせていただきましたが、このページは、広報である私の思い・考え・学び・気づき、読んだ本のことを、書き記しております。

文章を通して繋がること、これもまた意味深いことであり、新しい機会であると思います。今日もお越しいただきありがとうございます。


 
 弊社に『ビジョンマップ』がありまして、見たこともある方がいらっしゃるかもしれません。以前にもご紹介したことがあります。

経営理念をまとめたものになります。ミッション・ビジョン・バリューというのは、形だけというものになりがちですが、飾っておく言葉ではありません。実践することであり、我々はこれを大切に事業をしています、という皆様への宣言でもあり、また『考え続けることでもある』と私は思うのです。

今日はここ最近考えましたことを綴っていきたいと思います。あくまでも今の私が見ている視点、ということで受け止めてくださればと思います。また人生経験が深まれば、変化してゆくことと思います。どうぞ宜しくお願いします。

経営理念について考えていること

ミッション:本を通してプラスのエネルギーを循環させ続ける

 我々はつねに『本』というものを軸に、それを手に取る『読者さん』の人生がより良いものになっていくこと。またその本を読まれた読者さんが生きられる人生のなかで出会う人々、それは例えば、ご家族やご友人かもしれない、仕事されていらっしゃる方なら職場の方や、何かグループや団体に所属なさっていらっしゃれば自分と関わりある人々。そんな人たちにも影響していくようなイメージがあります。この「循環」という言葉の表現から、私たちに戻ってくるとか、私たちに返ってくるということが込められているように見えるかもしれませんが、私の考えにそれはございません。見返りを求めずに世のため人のために、そんな思いで本作りをしていくことと思っています。

もうひとつ思っていることは、作り手である『我々のひとりひとりの心』『人間として生き方』そのものが本作りに影響を与えます。だから、常に私とはどういう人間かを知る必要がありまして。自分の人生の生き方を見つめていく必要もあるのではないか、と私は思っています。


ビジョン:読者の未来をめくる会社

 『読者の未来をめくる』とは、どういうことなのだろうか。約一年もかけて話し合ってきた中で生み出された言葉ですが、さらにもっと深くこの言葉の意味を考え続けたい。そのことは私にとって、とても意味深いことであるように思うのです。

この『読者の未来をめくる』とは、その本を読んだ読者に何か影響を与えている。それはどういう状態なのだろうか。たとえばこういうことかな、と今の私は思っています。

1、心が震える
2、衝撃を与える
3、出会うべき言葉と出会える
4、知らなかったことがわかる
5、新たに何かに気づかされる

こういうことが心の内側で起きたとき、心の琴線に触れることがあったとき、読み手の未来は捲られるようとする(捲られる)ように思います。

それは決して大きな変化ではなくて、小さな、細やかなもので良いとさえ思っています。本を読んで、見える世界がちょっとでも変わるとか、今まで気づかなかった小さなことに気づくとか。本全体からというよりは、たった一言、たった一つの文章、それに出会って人生変わったとか。そういう自分に必要な言葉と出会えたとき、それはその人にとって忘れられない読書体験になるのではないかと思います。

また、私にも経験があるのですが、本を読んでいたら『この本、今のタイミングではなかったのかも』と思うことがあります。でもそう思ったとしても、それも大事な経験だと思うのです。何か小さな違和感があることに気づけたということを経験できるのはその本を読んだから。その読書体験もけして無駄なものではないと私は思うのです。

なぜかそういう本に限って、歳を重ねてから読むと、また時間を置いて読むと印象が変わっているということがしばしばあります。しばらく寝かせてみるのもおすすめ。自分が受け入れられるまで「時を待ってくれる」のも本のいいところです。


本と読書

 出版社に勤めはじめて「本」とはどんな存在だろう?「読書」とはなんだろうか?と考えることが増えました。正解もないのだと思います。だからこそ、じっくりと考える続けたいこと。私がこれまで積み重ねてきた読書体験を通して、自分の思っている言葉を、言語化にしたいなぁと思うようになりました。

言葉と出会う時間

私にとって「読書」とは、言葉と出会うこと。普段会話では話すことが決まっていますし、じつは似たような言葉を使い回して、習慣化されています。そのことに気づいたとき、全く知らない言葉の表現や言い方、もっといろんな言葉と出会うにはどうしたらいいのだろうか?と思ったときに、やはり『本』がいいと思いました。

そして、言葉にできない想いを抱えて生きているなかで、本にその言葉が書かれていて、そういう言葉を出会えたときに、何とも言えない静かな喜びを感じるのです。そういう読書体験を通して、少しずつ自分を知っていくような感覚があります。

だからいつも、本選びは真剣で。直感もありますし、前の読書からの流れにのって、次がすぐ決まる時もあります。でも最近は段々と、『どんな本を読んだらいいのか』『次に読むべき本』が、無意識のうちに、自分でわかるようになってきている、そんな感覚を味わっています。

前にどなたかがお話されてて「手に吸い付く感じがある」と。それは経験したことないと分かりにくいかもしれませんが、あぁ、という手で触っただけで『この本』ってわかるときがあるのです。


自分と出会う時間

 そしてまた読書を通して、自分と出会っています。それは、新しい何かというよりも、もともと生まれ持った備わっている、私の大切な部分。それに気づかされるといいますか。さまざまな本を読みながら、自分と対話し、自分が知らなかった自分と出会っている。そんな感覚もじんわりと読みながら味わっています。

それはときに言語化できないような、何とも言えない、自分にしか分からない、そういう想いを抱えるのですが。ときどき親友にも手伝ってもらい、その読書体験を私なりにゆっくり丁寧に言語化して、彼女から返される言葉によってまた、あぁそういうことかと腑に落ちるような感覚も味わったり。
そういう一連の流れ、経験。この読書をきっかけに広がる対話もまた、私にとって豊かな時間となっています。


本が、本を読むものに求めているのは、本を読むってカッコいいなと思えるような、本と付き合う姿勢を日常に保つということです。ただ読めばいいのではありません。本は上手に読まないと、うそみたいに何も残らない。上手に読むというのは、読んでよかったと、自分で自分に言える経験をするということです。

読書からはじまる/長田弘


 この2枚は、先日の親子ディキャンプの写真です。森に入るといつも心が落ち着きます。
川、水、空気、鳥、太陽、風、空、大木、枝、火、草、苔、葉っぱ、枯葉、花々、土、小石、ダンゴムシ、ミミズ、カニ、蝶々、蜂、おたまじゃくし、そして人間。みんな、共に生きていました。

『好きになれない自分も存在するに値する何者かだと疑わないこと』という若松さんのVoicyの言葉が心に響きまして。(実際の言葉は少し違ったかもしれません)とくに私の好きな部分は『疑わないこと』・・・疑問を差し込まない、疑問を抱かない、信じ込む、正しいと思い込む。


お身体を大切に、お元気でいてください。
今夜も晴れていたら、きっと月が綺麗です。
今日もありがとうございました。