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さくら ぼんじり
2023年3月15日 19:48
何が足りない?何を求める?吐き出す二酸化炭素酸素を吸いに低浮上から急浮上歓笑した日々が薄れ吐き出す感情感傷に浸る傾向そして長考校長先生に褒められた日記「何かひとつ良いことをすればどこかでひとつ花が咲く」あの日の僕にかえるもう何も望まずもう誰も求めずどこかで必ず花が咲くそう信じて昨日の少年よ僕は必ずもう一度咲く明日の少年よ君にも必ずサクラサク
2022年6月15日 07:37
わずか2センチの願望に思いを閉じ込めたとして封切られるのはいつだろう風化されるのが常だろうかすかに映る残像に指を挟んで栞して当てにならない参考に降参しそうだ、本当は曇ったガラスではいつだって灯だけが頼りになった世界の少年、少女よ君たちこそがその灯であるだから、世界の少年、少女よ暁、待たずに、中指、高くに、心置きなく叫びたまえ君が泣く前、泣いてた大人夢の続きは君
2022年6月12日 18:35
アンドロギュヌスの彼、彼女は自分のペニスを自分のヴァギナに入れることができずに悩んでいる性交というのは一人ならず二人して初めて成るものだそれでも彼、彼女はありとあらゆる自慰行為に長けていた昨今インターネットの普及によりスマートフォンの普及によりSNSの普及により彼、彼女はありとあらゆる自慰行為に長けていた文字を書かなくなって言葉を探さなくなって想いを伝えなく
2022年6月11日 19:24
痩せこけた稲妻ブラックペッパーを混ぜたチーズはにかみ屋はいつだって飛ぶ鳥を落とす勢いでのし上がっていくシカゴで彼が成功した夜覚えているはずのない女が彼の車のボンネットの上に乗った携帯を片手に何かを言うけど彼は両耳がピアスだらけで聞こえない鋲のついた革ジャンにスプレーで世界地図を描いた365日ぶっ飛んでる目ん玉本当は350と7日8日くらいはまとも非常階段の踊り場
2022年6月10日 18:39
途方にくれたフリをして僅かな段差に腰をかけながら「どうでもいい」の終末を眺めていた24年来の親友が壊れたのでヴィヴィアン・ウエストウッドのライターで代わりに火を点ける警告音で弾き出される連続にいい加減に疲れが隠せない右端が揃わないでいる最近の薄っぺらさのせいだろうそんな日に限って早く来る人法廷速度を守る僕の走行距離は96794㎞ハイビームに散々煽られて通りすぎ
2022年6月9日 18:16
戦国チックな感情のむき出しあらわになった夕立の秘密遊びほうけて暮らすカラス共ほら見ろあれが俗に言う孤独というやつだ僕は君の孤独を食べるむしゃむしゃと君がもう泣いてしまわぬように近頃の大人は孤独を感じたって部屋の片隅で膝を抱えたりなんかしない孤独と文字を変換するより先にいつだって誰かと繋がっていたいのさ孤独な思いをしているのは君たちだけなんだ僕は君の孤独を食べる
2022年6月8日 18:34
あと三十分時計の針ゴミ捨てあめが続いていた風鳴り堂からまっすぐ丘へたまに傷とあれたまに聞くわたしの声暴飲暴食もういいんだと恐縮晴れた日にあのこは動物園に帰ってきたら泣いていた雨雲がこもる雀が飛ぶ度、聞こえる足音そろそろ起きる時間なのかしびれる右手に伸びる背中混じり合わない色の先にもうわかってくれなど言わないことにした君がわからない僕が君をわからない
2022年6月7日 06:55
あの日の山茶花はその身を落とし僕だけの少女となった蜜はやがて毒となり毒はやがて音となり僕だけの唄となった盲目の雨に打たれ野暮な風にさらされ傍観の鳥につつかれ模倣の虫に奪われしばしばその身を落としても花はまた咲き少女となった唄となったピンクの花はいつだって妖艶に抱きしめてくれる老いる度に失われていくオイル湿度を保つ為に僕はガソリンを体に塗りたくり鉄の味が
2022年4月20日 07:12
花が咲いていたパッパッと咲いていた一日と、持たずポッポッポッと咲いては枯れていくその残響が耐えられなかったので僕は少しうつむいて遊歩道を歩く朝方の遊歩道彼は誰時は、なんてブルー誰もいない誰もいないから心地いい陽が昇る前なら花に目をやるものはいないその形も色も暗みは隠してくれるすれ違う人がいたとしても挨拶を交わすだけでいい何と気楽か何と孤独か彼は誰時は
2022年3月11日 19:22
いつからかあの家はカラになった幽霊屋敷とはよく言ったもので茂る木々のうっそうとした暗み錆びた鉄は血として滲み騒がしい日常であれひとり静寂の中にあり言葉すら発さないでいる魂なき者に声は与えられない危険色が集まり鮮やかそうでそうでもない威圧感が存在価値を証明するように片っ端から壊し始めたそれは日に日に身を痩せていくが痛みすら叫べないでいる魂なき者に声は与えられない
2022年3月9日 19:00
ピンクのピストルはいつだって銃口から弾なんぞ出さずにその引き金を引く度に世界に「ニャー」とだけ鳴らす真夜中のセンターライン死ぬはずないからスピード増して白線から落ちないように落ちたら死ぬよ右は天国、左は地獄ファンファーレが鳴りやまないオレの頭蓋骨ファンファーレが鳴りやまない貫通する弾ファンファーレが鳴りやまない死んだらフリーズお願いプリーズオレの頭蓋骨を砕いて
2022年3月8日 18:16
人の中間をした空っぽがしたり顔で仲間を探してるせっせせっせと閉じ込めてくるくる回して眺めてるアブノーマルな綴り葉に二重丸で道連れに深呼吸して吐き出した息なんぞに言葉はのらずのらりくらりと求めた満月コーティングされて見えやしない外気温0℃の表示が足首握りそれでも散らばる昨日を蹴り揃えて歩く道はパールの北斗七星デジタル確め忘れても敷き詰められた六角形の上繋がる六角
2022年2月27日 18:25
ウマレルということはクスダマを割る瞬間に似ていた待ち遠しく、美しく未だ生まれると産まれるの区別ができないでいる僕は区別するよりいつだって供物されたかった今だってそうだ昭和に作られたものですらもはやレトロになったその窓に夕日が乱反射しながら顔を照らす眩しい雪の結晶のようなお下がりに美しい、美しいと昼下がり一人で感動したところで顔はしかめたままどうせ誰
2022年1月11日 18:38
性別不明の輪廻冥界にありますこの心身生きていたことの記憶は残り惨敗から学ぶレッスン1悲しく、また哀しいアメリカンドッグの棒を咥えたまま指先の渇きを待っている手に任せている間は楽だった頭を使うようになってから色褪せたり失くしたりひっくり返ったオモチャ箱に足の踏み場を求めても頭は言うことを聞いてくれない(ネェ、キイテヨ)ひとつひとつ拾い集める間もお腹は鳴ると