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信号待ちでのクラクション

朝、子供を保育園に送る道すがら。
赤信号で停車して待つ。

信号が青になり発車しようとした瞬間、すぐさま盛大にクラクションが鳴り響く

「今変わったばかりだよ...
こんな一瞬も待てないの...?」

正直に述べて、イラっとする気持ちは湧き上がりました...。

しかしそこから、クラクションをすぐに鳴らしたくなっちゃう、その行動には一体何が隠れているのだろうか...気になった私は探っていきました。

今日はその気付きを書いていきたいと思います。

せっかちな人になっているかもしれない


やはりこうした状況で、すぐにクラクションを鳴らしてしまうというのは、ちょっとの時間も待てないぐらいに「せっかち」な傾向が強くなっている状態でもあるのかもしれません

そして「せっかち」という背景をじっくり見つめていった時・・・

「無駄な時間が嫌いだな」
「無駄なことが嫌いだな」
「早く目的地に辿り着きたい」
「早く終わらせてしまいたい」
「何もしない時間がもったいない」
「効率的でないことは許せない」

そんなことが隠れていて。

これは、過去の私にもありました。
クラクションは鳴らしませんが(耳が敏感です)、「せっかち」が強くなっていた時期があります。

そこで振り返ってみると「せっかち」になっている人って

「自分にかなり厳しい人」
「現状いっぱいいっぱいになってしまっている人」

とても多いのではないかなと思います。

誰かにダメだと言われるのを極度に恐れている?



「早く○○したい」
そのことに頭がいっぱいになっていると、そうしなきゃいけない感で自分自身ギチギチ状態です。とっても苦しいものです。

安心が出来なくて、そこから周りを見張るようにもなって。イライラ。

自身が上手くできなかったということがないように、目立たないように。

つまり「失敗しないこと」にも常にフォーカスしてしまっている状態です。

「失敗」=「恥ずかしいこと」
「失敗」=「怒られてしまうこと」
「失敗」=「居場所がなくなること」

こんなふうにどこかでイコールになってしまっていて。

「できない」という、そのことへの苦手意識が強ければ強いほど、
不安も大きくなり、イライラして落ち着きがなくなっていく。

「できなかった」という事実に直面した時に、そこに向き合うことや
再び傷付くことは恐ろしいもの。

前提として、失敗することを誰よりも自分がいけないことだと思っている場合に、「できない」という事実に結び付きかねないことを常に探し、見つけたら見張って、それが近づくことは決して許せないのです。

完璧主義の罠がある


「完璧主義」という言葉をよく耳にしたりもしますが、完璧主義である場合には、知らず知らず自分にも周りにもガチガチ/ギチギチになりすぎる傾向があるように感じます。

それが故に、自分にも相手にも何かを強要してしまいがちになったり。
「コントロール」欲も旺盛ではあります。

この傾向にある場合には「ゆるむ」「ゆるす」の視点を持つことはなかなか難しいことです。

つい力が入っちゃう癖があることによって、リラックスもしづらく、それがストレスとなって自身の中にどんどん蓄積されてもいる。

ゆるめない、ということから、身体症状としてら便秘が深刻化している人もいるかもしれません。食生活が整っていても便秘が深刻だったりする場合は、そんな側面があるかもしれず。

“受け止めて流す”ことが苦手故に、です

ですがその奥底を紐解いていこうとすることが、自身がより生きやすく(活きやすく)なっていくきっかけになると、私は思います。

環境によって出来上がった思い込みたち


「失敗するのがダメだ」深いところでそう思っているのであれば、それはなぜなのでしょう。
その思いを保有にするに至った背景は、必ずあったはずです。

例えば、
「テストの点が良かった時だけ褒められた」とか
「失敗した時にこっぴどく怒られて悲しかった」そんなことがあったとき、

「自分はその教科が苦手なんだ」
「どうしても自分には解くのが難しい問題だった」
「他に熱心になりたいことがあった」
「そんな中でも自分なりに頑張ったのだから、認めて欲しい」

何らかの気持ちがあった上で、そこを上手く受け止めてもらえずに

「テストの点が良かった時だけ褒められた」
「テストの点が悪い時はこっぴどく怒られた」

この出来事に対して、自分にはこうして欲しいがあったのだから、それを認めてももらえずに、相手から伝えられるというのはあなたにはとても悲しいものでした。

悲しくて悲しくて。
そのままの自分では受け止めてもらえないんだな
そう強く思ってしまった
のかもしれません

「こんな思いはもうしたくないよ!」そのためには・・・
「完璧でいる自分」をつくりあげることに、そこから一生懸命励んだり。
完璧ではない自分はダメなんだと、より自分を見張っていき、追い込んで鞭を打つようになり

中にはあらゆるものを我慢して、今まで努力してきた人もいるかもしれません

その想いたるや、相当なものです。

早く結果を出せば、その分誰かから褒めてもらいやすいし、すごいねと賞賛もされやすいし

のんびりしていたら、ゆっくり本来の自分のペースで進もうとして、また誰かにあの時辛かった気持ちを刺激させられるようなことを言われたらどうしよう・・・

恐くて恐くて、仕方がない

そんな傷がもしかしたらあなたの過去にあったりするかもしれない。
そこを見てみてほしいのです。

認めて欲しい気持ちがある


承認欲求。多かれ少なかれ私たちにはあると思っています。

「できないこと」「苦手なこと」に対しても
「それでもいいんだよ」って本当に思えていたら、
もしかしたらこの先、楽かもしれませんよね

誰かにそれを要求するために頑張る必要は無くなってくるだろうし
緊張して相手も自分も監視することは無くなるだろうし
よりナチュラルに過ごしていけるのかもしれません

自身の記憶を辿っていき、一番最初に思い当たるこうした苦い体験を見つける時が来たら。

私はどうしたかったのだろうな
どうして欲しかったのだろうな
その時何を感じていたのだろうな

その感情を、感じてみる。

落ち着いて言えそうであるならば「私、実はあの時ね...」って本人に直接お話してもいいかもしれません。

もちろん、現状、相手と冷静に話したり、話した後の相手の言葉や反応を受け止めきれそうにない、または攻撃してしまいそうなら、無理をしてチャレンジする必要もありません*

ただ「そんなこと思っちゃダメだよね」とかは抜きにして、自分でありったけ、その時に感じていた気持ちというのを感じ切ってみて欲しいんです

きっと感じて感じて感じてみれたなら
涙もボロボロ流したり、我慢していた気持ちをブワーッと溢れ出せたなら
その後の心は、どこか晴れ晴れしているんじゃないかな、と。

本音が聞けて良かった
あの時、そんな風に思ってたんだね
実は言いすぎたなって後悔してた
話してくれてありがとう

相手からもしかしたら返ってくるかもしれないし

そうじゃなくても、話せたことで、感じ切ることで、未消化だった重い塊は消化できていき、確実にあなたの世界は変わっていくのだと信じている

ただただ、どちらも未熟だったこと。
どこかしら完璧だとも信じ込んでいたんです。

でも、完璧な人間など、居なかったのです。

相手にとってもあなたと“向き合う”ということから、そのことについて何かの気づきを得られているのかもしれません。


私には、顔も名前も知らない、クラクションを押して急かす誰かが居たとしても。
そりゃ私も人間であります。その出来事に一瞬イライラはしましたが...

きっと人一倍、今まで何かを抱えていて、弱音も吐けずに、今日も頑張っている最中の人かもしれないんだ

心の奥底はキツくてキツくて仕方がなくてね
自分はこれだけ頑張っているのに、なんで理解してくれないんだ、とか

「褒めてよ」「認めてよ」
「もういいんだよ、できなくても大丈夫だよって、言ってよ」

きっとそうなだけなんだろうね

直接伝える術もありませんが、私は、今日クラクションを鳴らされた背景に
そんな部分もあるのではないかと思い、ここに書いておこうと思います。

“急がば回れ”という言葉


早く着こうと思うなら、危険な近道より、遠くても安全確実な方法をとったほうが早く目的を達することができる

それを例えた言葉でありますが

クラクションを鳴らして、自分の思った通りに一刻も早く相手を動かそうとしても、それで動いてくれないかもしれないし、相手も自分も嫌な気持ちになるかもしれないし。心を見ると悲しいまんまで。

これが目標への一番の近道だと思ったことでも、実は、そうしてしまう自身の背景にあることと深く向き合っていき、少しずつ紐解きながら、いつもとは違ったアクションをしていくと

もうもう終わりかなというタイミングで
人生という道を振り返ってみた時

「私が私で本当によかったな」
「なんて充実していて満ち満ちた旅だったんだろうな」
「優しい世界なんだろうな」

そう思えたり

その過程にあったあらゆる出来事を、人生に彩りを添えるお花のように感じられることになっていたりする側面もあり。

道中、一緒に同じ目標に向かう仲間との出会いがあるかもしれない、
助け助けられの温かい展開が待ち受けているかもしれない、
え、そんなことってあります?な考えられないような世界が繰り広げられているのかもしれない

遠回りするのが安全で確実か、それは誰にも分かりはしませんが
近道だと思ったことに変に意識しすぎず、

今の自分の心がどう感じていられたら「ゆるめる」ことになるのかな、そこを少しでも紐解いていけたら、また違う何かが見えてくるのかもしれない

そうなふうに私は思っています。


本文をお読みいただき、ありがとうございました*

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