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マイペース【ドーミーイン高崎】(3/3)

 高崎駅周辺では祭囃子が聞こえ、とても賑わっている様子がうかがえた。高崎まつりは地元の人間にとっては一大イベントで、昨今の社会情勢を忘れてしまうほどの活気に満ちている。

 僕の次の目的地は、その高崎駅から徒歩数分の場所にあった。

ーーやっと来ることができましたよ。

 そう、今回訪れたのは「榛名の湯 ドーミーイン高崎」だ。これまでに何度も近くを通ったことがあったものの、利用は初めてだった。
 チェックインを済ませた僕は、部屋に荷物を置いて祭りの会場に向かった。といっても、駅周辺は広範囲にわたって高崎まつりの設営や交通整理が行われており。ドーミーインもそのエリアの中にあるのだが。
 あいにくの天気ではあったものの、それを感じさせないほどの人混みである。すれ違う人々とぶつかり合いながらも、それすらも祭りの醍醐味のように感じた。そして僕はマイペースにその場の雰囲気を楽しみ、ホテルに戻ったのだった。

ーーさて、行きますか。

 部屋で準備を済ませた僕が向かったのは、もちろん大浴場である。10階に移動し、脱衣所のロッカーに荷物をしまって、ゆっくりと扉を開けた。

「やっぱり安定感あるなぁ」

(公式サイト:https://www.hotespa.net/hotels/takasaki/spa/ )

 コンパクトな設計ではあったが、過不足は無い。全体弟に落ち着いた照明で、とても居心地がいい。そこでまず体を清めた僕は、さっそくサウナ室へと向かった。サウナマット用のビート板を手に取り、ゆっくりと扉を開ける。

「おお、ボナか」

(公式サイト:https://www.hotespa.net/hotels/takasaki/spa/ )

「ボナ」というのはサウナの種類のことで、ストーンが積まれた対流式やガス遠赤外線ヒーターなどとは異なり、座面の下にストーブが格納されている。これまでにも三軒茶屋の「駒の湯」や大崎の「金春湯」、幡ヶ谷の「観音湯」、久ヶ原の「COCOFURO ますの湯」、そしてnoteには記録を残していなかったが「ドーミーイン東京八丁堀」なんかも同じくボナサウナである。
 室温は95℃で、2段構造のベンチには物理的には8人程度が座れるだろうか。先客は1人のみ。僕は空いている上段に腰をかけ、テレビを眺めながら静かに蒸され始めた。そして数分が経過した頃には、全身からは大量の汗が流れ落ち、心臓の鼓動も激しくなっていた。

ーーそろそろ出るか。

 僕は立ち上がると、シャワーを浴びて水風呂に肩まで浸かった。

ーーやっぱ冷たい……!

 ドーミーインの水風呂は、どの店舗も基本的に13〜15℃程度の水温に設定されていて、僕にとっては非常に刺激の強い仕様となっている。ここ、高崎の水風呂も例外ではなかった。バイブラは無いが、そもそもの水温が低いため30秒耐えるのがやっとだった。
 それから立ち上がった僕は、ふらつきそうになりながらもトゴール温泉のある露天スペースへと移動し、ととのい椅子に腰をかけた。

ーーこれだよなぁ。

(公式サイト:https://www.hotespa.net/hotels/takasaki/spa/ )

 まるで火照った僕の体を鎮めるために降っているのではないかと思ってしまうほどの優しい雨が、とても心地よい。外からは微かに祭囃子が聞こえ、そこにいる人たちの楽しんでいる様子が目に浮かぶ。その一大イベントをよそに、僕はこうしてマイペースな時間を堪能しているのだ。これほど幸せなことはない。

 その後、高崎まつりのメインイベントとも言える大花火大会が始まる時間に合わせて、再び僕はホテルを出て人混みの中をかき分けながら進んだのだが、その時に予期せぬ事態が発生した。なんと、サウナに通う習慣がある人であれば誰もが知っているであろう、某サウナ芸人と遭遇したのである。その場では声をかけなかったものの、すぐにSNSで調べたところ、確実にご本人であることがわかった。

ーーまさか、こんなところでお見かけするとは。

 その方は、「SAUNA IKITAI」と胸元に書かれたTシャツを着ている僕を一瞬見てから、人混みの中に消えていった。

ーー追伸
 noteの更新が滞ってしまっていたのは、ここ2ヶ月間ほど本業であるライターの仕事が急に降ってきたためだ。実は、このnoteは「ライティングのスキルを維持するために更新を続ける」という裏の目的もあったのだけれど、本業のほうでそれが果たせてしまっていたため、どうもnoteを更新する優先度が下がってしまっていたのである。
 今後は徐々に更新のペースが戻っていくのだろうと思っているけれど、それもまた本業次第なので僕にもわからない。ただ、読んでくれる人が一人でもいる限り、僕はnoteの更新を続けるだろう。僕が細々と運営しているYouTubeの動画にコメントをくださった「ちょっとエッチな話になっちゃうんだけど、」さん、ありがとうございました。

(written by ナオト:@bocci_naoto)

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①僕たちは自費でサウナに伺います ②それでお店の売上が増えます ③noteを通して心を込めてお店を紹介します ④noteを読んだ方がお店に足を運ぶようになります ⑤お店はもっと経済的に潤うようになります ⑥お店のサービスが充実します ⑦お客さんがもっと快適にサウナに通えます