「ありがとう」と言われて【カプセルインミナミ六本木@六本木駅】(2/2)
お客さんとの打ち合わせを終えてから、僕は近くにあるサウナを目指して六本木を歩いていた。このあたりは亡くなった親友とよく遊んでいた場所でもあり、ここに来るたびに当時の記憶がよみがえってくる。
そんな思い出に浸りながら首都高に沿って進んでいると、今日の目的地に到着した。
「ここが六本木のミナミか」
そう、今回訪れたのはカプセルインミナミ六本木である。ミナミといえば以前に下北沢で同じ名前のサウナを利用したことがあったのだけれど、この2つに関係があるのかどうかはわからない。ただ、きっと六本木のミナミでも快適に過ごせる環境が整っているのだろう。なんとなく、そんな予感がした。
さっそくエレベーターに乗り込み、3階で降りて下駄箱に靴を預けてから受付で2,200円を支払って周りを見回すと、古めかしい外観とは裏腹に、館内は比較的きれいで真新しい内装が施されていた。そして奥にはリクライニングチェアが並んだ休憩スペースが広がっていて、本棚には漫画が数百冊そろっている。これだけ設備が揃っていて、夜まで追加料金無しで過ごせるのは嬉しいポイントだ。
スタッフからロッカーキーを受け取った僕は、そのすぐ脇にあったロッカールームに進んで指定されたロッカーを開けると、その中には館内着用のガウンとタオルセットがあらかじめ用意されていた。
着替えを済ませ、ロッカールームを出て左手にある脱衣所に進み、そこでガウンを脱いで棚に預けると、僕はいよいよ浴室へと足を踏み入れたのだった。
「えっ、めちゃめちゃきれいなんですけど」
正直、驚いた。想像していたよりもかなり新しく清潔感があり、とても綺麗だったのだ。最近できたばかりのSmart Stay SHIZUKU 品川大井町を彷彿とさせるシンプルな浴場は、コンパクトではありつつも動線が計算されていて、しかも混雑もしていなかったので余計な雑音がせず、快適に過ごすことができそうである。
あとで調べてわかったのだけれど、実は六本木のミナミは2020年5月にサウナを新設してリニューアルオープンをされていたそうだ。どうりで館内の至る所がぴかぴかなわけである。
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僕はさっそく身を清めて、お風呂に浸かってから全身の水分をタオルで拭き取り、いよいよサウナ室への扉を開けた。
「やっぱりここも綺麗じゃないか」
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サウナ室の中は3段構成になっていて、10人以上が十分に余裕を持って座れる広さがある。そして湿度は低く温度計は100℃を指している、いわゆる昭和ストロング系のサウナだ。
僕は空いている最上段に腰をかけて、正面の壁に設置されたテレビの音に耳を傾けてじっと蒸されていると、次第に全身から大量の汗が流れ始めたのだった。呼吸は荒れ、僕は数分で限界を迎えてしまった。
ーーそろそろ出よう……。
僕はゆっくりと立ち上がり、サウナ室を出てシャワーで汗を流してから、水風呂に肩まで沈み込んだ。
「ほぉ!! 冷たい!」
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柱の裏にひっそりと設けられている水風呂の温度は15℃と、バイブラが無くともなかなかの冷たさである。その広くて深い冷水に身を委ねて、ゆっくりと呼吸を続けていると、僕の火照った身体はみるみるうちに鎮められていったのだった。
おそらく30秒ほど経過したころだろうか。徐々に体が震え始めた僕は、水風呂から立ち上がり、浴場内に設置されている ”ととのい椅子” に腰をかけて大きく深呼吸をした。
「はぁ〜、なんて素晴らしい施設なんだ……」
六本木のミナミは、なぜ今までここに来なかったのかと後悔してしまうほど僕好みのサウナだった。自然と表情もゆるみ、僕の心はミナミへの感謝の気持ちでいっぱいになっていった。このサウナには、きっとこれから何度もお世話になることだろう。
ーーそうか、やっぱりそういうことなんだろうな。
僕はお金を稼ぐためではなく、身近な人から「ありがとう」と言われるために仕事をして、その結果としてお金をいただくことができている。これはきっとサウナも同じで、たくさん感謝される店舗が、結果的に繁盛して生き残っていくのだろう。そう考えると、六本木ミナミの今後が楽しみである。
結局、僕はそのあとに数回サウナに入り、休憩スペースにあるリクライニングシートで軽く仕事を済ませてから、再びサウナをいただいてミナミを後にした。
仕事を通していただくお金は、目的ではなく結果なのだと思う。仕事で大切なことは、感謝の連鎖によって生まれる信頼関係なのだ。お金は、それを可視化できるようにしたツールにすぎない。
僕はこれからも、身近な人に感謝をされるために仕事をしていきたいし、ミナミにはこれから何度も通うことになりそうである。
(written by ナオト:@bocci_naoto)
YouTube「ボッチトーキョー」
https://www.youtube.com/c/boccitokyo
①僕たちは自費でサウナに伺います ②それでお店の売上が増えます ③noteを通して心を込めてお店を紹介します ④noteを読んだ方がお店に足を運ぶようになります ⑤お店はもっと経済的に潤うようになります ⑥お店のサービスが充実します ⑦お客さんがもっと快適にサウナに通えます