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映画と音楽と本のレビュー
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古参を抱きしめに行くこと

古参を抱きしめに行くこと

大人の女性になっても週刊少年ジャンプ愛読者なんですが、今週の『WITCH WATCH』に『SKET DANCE』のロマンとクラちゃんとヒメコがちょろっと出ましたね。嬉しい。今日はこれがどれだけ嬉しいかって話。

ともに篠原健太の漫画ですが、デビュー作の『SKET DANCE』の連載期間は2007〜2013年。長期連載なので同世代のジャンプ民は知ってるけどそれ以外にはあまり知られてなくて、「スケット

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京極夏彦がオモチロクてたまらない

京極夏彦がオモチロクてたまらない

京極夏彦の「狂骨の夢」を読んでいる。もうすぐ終わりそう。読み終わってからだと完走した達成感から「何も言えねー」って何も言わなくなるので、一番気分が盛り上がってる今感想を書いちゃう。オモチロイ!

京極夏彦は名前は知ってたけど何となく怖い。字面だけでもう何か怖い。
もう亡くなった小説家ぐらいに思ってたらびっくりするぐらいご存命!ていうか思ってたより全然若かった。これ完全に犬神家の横溝正史とごっちゃに

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ジュラシックワールドを見てきた。

ジュラシックワールドを見てきた。

トップガンマーヴェリックを見に行こうか迷ってたら「トムクルーズより恐竜がいっぱい出てきてガオガオ言ってる方が良くない?」って言われて、いや恐竜そんな好きちゃうけどって言ったら「机に置いてるそのぬいぐるみは何や!」って、

確かに、私はお盆休み関係なく仕事やけど夫は休みの間何も予定無いし、夏休みっぽい事ちょっとはしてやりてぇなと思って、仕事終わってからレイトショーでジュラシックワールドを見てきた。

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「僕の人生には事件が起きない」

「僕の人生には事件が起きない」

ジャンプの巻末コメントや雑誌の編集後記が好きで、会社が運営しているインテリアショップのメールマガジンの最後に勝手に「ひっそり編集後記」というのを書いている。

友達のしのだ以外誰も読んでないだろうと思って(しのだは読んでくれてるんだって!)最近あったことや関心事をのびのびと書いてて、月1、2回、ここに何を書くか考えることで日々を振り返るいいきっかけになっている。ツイッター、インスタ、LINE、カメ

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映画「サマーフィルムにのって」を見てきた。

映画「サマーフィルムにのって」を見てきた。

映画「サマーフィルムにのって」を見てきた。
最高。最近は毒っ気のある作品が全くのフィクションに思えなくなりつつあるので(何て時代よ)、夢を感じたい…悪い人が一人も出てこなさそうな映画…絶対に良い気分になれるやつ…と、「子供はわかってあげない」と迷ってこっちに。
最高なんだけど、こうも煌きに尽くされていると、青春こそファンタジーに思えてくる。

でも、私にも制服を着てこれぐらい煌めいていた頃があった

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勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

映画館で見たラストシーンが最高すぎて、夜まで興奮しっぱなしだった。キュンキュンすると肌や髪がきれいになる気がするよね。実際、神木隆之介さんの写真集お渡し会で実物に笑顔で「ありがとうございます!」と言われた時は血の巡りが良くなって毛細血管までカッと開いて「これは体にいい!」と感動したもんね。

映画の話に戻ります。そんな訳でラストシーンをもう一回拝みたいとDVDを借りて見直した今回。たまたま2回に分

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パラサイト 半地下の家族

パラサイト 半地下の家族

3回目にして旬の映画のこと書きます。

「ジェットコースターみたいに振り回される」という評を見てなるほどなと思い、観た後に夫にそれを言ったら「ジェットコースターは徐々に上っていって落ちる瞬間に『落ちる!』って分かるけど、これは急に落とされる」って言われてなるほどなと思った。

罪が重なるにつれ確実に上へ上っていく。突然突き落とされるのも分かってる。でも上ってる気がしなかったのは、ドリフ感のせい。ミ

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愛がなんだ

愛がなんだ

翌日まで頭がいっぱいになって、それは良い映画だったからとも言えるけど、いかんせん翌日仕事なのに4時過ぎても寝付けないのは困る。めちゃ眠い。でも考えちゃう。

「君の名前で僕を呼んで」を観た後もこんな風に心がみじん切りにされたなあ。失恋はもうずっと前なのに、なかなかどうしてこうも気持ちだけは鮮明に蘇ってしまうものか。昔の私のこと、不毛な恋愛相談をした友人のこと、映画の途中に色んな顔を思い出した。

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ニューヨーク東8番街の奇跡

ニューヨーク東8番街の奇跡

今年はクリスマスめっちゃ楽しみたいムードだったので「クリスマス映画を見よう!」と思って借りたけど12月25日を過ぎ、正月になり、観たら別にクリスマスの映画では無かった。結果、なんら問題無し。

今気付きましたが、「34丁目の奇跡」と間違えてました。

内容はざっくり言うと、地域の再開発計画によりボロアパートの立ち退きを迫られる住人たち(ここ数年日本で聞く話だな…)と、そこに突然訪れた小さなUFO?

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