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「なりわい暮らし」〜ゆとりの時間がくれたもの〜(前編)
vol.41 〜ブルースタジオ語録シリーズ第4回〜
今回は、
ブルースタジオがこれまで提案してきた
色んなカタチの「なりわい暮らし」について、
お話してみたいと思います。
その前に、改めて「なりわい」という言葉を調べてみました。
辞書的な意味では、
世わたりの仕事。すぎわい。よすぎ。
とあります。
古くは日本書紀にも、
「なりはひは天(アメ)の下の大きなる本(モト)なり」
(訳:農業はこの世の中のいちばん大きな根本である。)
(※出典:日本書紀 崇神紀)
と、この言葉が登場しています。
つまり、
・生活するための仕事
・世過ぎ(よすぎ)=世渡り、渡世、生活
といった具合に、
生計を立てる仕事という意味に加えて、
社会に属して暮らすというニュアンスもあるようです。
そんな「なりわい」という言葉を、
「なりわい暮らし」として、
ブルースタジオがお伝えするようになった
きっかけとなるプロジェクトについて
まずはご紹介したいと思います。
ブルースタジオのなりわい暮らしの始まり
4年前に設計した「鵠ノ杜舎」という賃貸住宅があります。
この鵠ノ杜舎は、茅ヶ崎や江ノ島に程近い、
神奈川県藤沢市鵠沼という場所にあります。
テラスハウスタイプの10棟が小道を挟んで並び、
各住居の玄関側には広いデッキポーチ、裏側には専用庭が設けてあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706504388289-brIlqVSvvT.jpg?width=800)
玄関はガラス窓と木の引き戸になっていて、
デッキポーチの先の通りから、
暮らす人の生活が垣間見える作りになっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706187077252-KQMaR6xiuz.jpg?width=800)
また、敷地内には井戸端広場という畑に面した広場や、
建物のすぐ裏手に貸農家園の畑が広がっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706187174913-OfgHR8E0dJ.jpg?width=800)
榎の丘と畑に面した自然あふれる立地は、
時間がふと止まったような瞬間を演出してくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1706187240755-RzsoIV3lxH.jpg?width=800)
そんな鵠ノ杜舎は、
「ゆっくりと日常を耕す舎」というコンセプトのもと、
この場所で暮らす人々が寄り添って生活できるアイディアを
たくさん詰め込んで設計した住宅です。
鵠ノ杜舎の暮らしが始まると、
住民の方の暮らしに少しずつ変化が生まれました。
東京から鵠ノ杜舎に移住してきたLさんは、
勤め先の会社でリモートワークが導入されたことをきっかけに、
週2日だけ出社して、
残りはリモートワークという生活をスタートしました。
そんな生活を繰り返すうちに、
だんだんと出勤すること自体に疑問を感じるようになって、
ついには会社を退職。
リモートワークをしながら、
必要な時だけ都心へ行くという生活に。
通勤時間が無くなった分、
サーフィンをしたり、畑仕事を始める余裕も生まれ、
更には畑で育てたハーブを、
マルシェで販売するまでに生活が変化したそうです。
「ゆっくりと日常を耕す舎」は、
今までの暮らし方を見つめ直す呼び水のように、
私たちブルースタジオが予期せぬカタチで、
暮らす人のなりわいを生み出しはじめました。
後編は、文字通りの「なりわい(生業)暮らし」の住まいとして、
ブルースタジオが手がけた、プロジェクトについてご紹介してみたいと思います。
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