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映画「ちひろさん」を観て

4月5日「ちひろさん」という映画を観た。
2023年の日本映画で、今泉 力哉 監督の作品だ。

キャストは、ちひろ / 古澤綾役の有村 架純オカジ 役の豊嶋 花佐竹マコト役の嶋田 鉄太、内海役のリリー・フランキー尾藤多恵役の風吹 ジュン、尾藤役の平田 満などである。

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あらすじは、

元風俗嬢のちひろは「のこのこ弁当」で働き始める。美人で愛想のいいちひろはすぐに店の看板娘になり、商店街で愛されるようになるが、孤独を好む彼女は他人と深くつきあうことを拒む。そんな彼女の周りに過干渉な家族に悩む女子高生オカジ、母親に放任されている問題児の佐竹まことたちが集まるようになる。
ちひろが唯一心を許していたのは、店長の妻で盲目の尾藤多恵。ちひろは多恵を「お母さん」と呼んで懐く。ある日ちひろは本名の古澤綾を名乗り、周囲の人を家族に見立てるようになる。だが多恵から同居を持ちかけられたちひろは突如失踪。その後時折手紙やメールで近況を知らせてくるだけになった。

出典:Wikipedia

と、いった内容。
で、観終わっての感想。

ちひろが生きる道は、自分のことを必要とするところへ行くことかもしれない

主人公のちひろ。
元風俗嬢が弁当屋で働くという、なんとも不思議な女性である。
原作を全く知らないので、どういう展開になるのか全く想像できないまま映画は進んでゆく。
自分が元風俗嬢ということも、全く隠すことをしない。
気さくに、のほほんと生きている割には、何か孤独感を感じたりする。
何か、トラウマを抱えているのか、その心の裏には、奥深い謎のようなものを感じながら鑑賞したのである。

アウトローな人たちの心を、優しく包むちひろ

ちひろの周りには、アウトローな人たちが引き寄せられてくる。
オカジ、マコトなど、今生きる中で問題を抱えている人が、いつの間にか周りにいるのである。
でも、勝手に引き寄せられてきたわけでなく、そこには受け入れる側のちひろが存在するのである。
つまり、その人たちを包み込むような優しさが、ちひろには存在するのだ。

浮浪者の男性の死体を埋めたときは、さすがにヒヤヒヤした

その中に一人に、浮浪者の男性がいる。
彼は突然姿を消すのだが、ある日彼が、外で死んでいるのを見つける。
その彼の遺体を、ちひろは夜土を掘り、埋めるのである。
さすがにこのシーンから、展開が変わるかと思った。
しかし、この話はその部分からの展開は無い。
ある意味ホッとした。そこからの展開は怖すぎるから。

彼女自身が、本当の愛を求めている

彼女は、弁当屋の妻・多恵を慕っていた。
盲目の彼女への病院へのお見舞いを、自分の本名である「綾」と名のり続けていた。
しかし、多恵が退院したあと、彼女はスッとその場から、消えるようにしていなくなってしまうのである。
そこには、実は彼女の居場所はなかったのかもしれない。
それぞれに愛が戻り、彼女自身の本当の愛を求め、新たな場所へと旅だつのである。
そこでは、もう「ちひろ」とは名乗らない。
前職は弁当屋である「綾」が、本当の愛を求めて、動き出したのかもしれない。


原作はマンガらしい。
ボクは、原作を知らない。
だから、本当にこの映画が伝えたかった意味は分からない。

あくまでも、映画「ちひろさん」だけ観ての感想である。




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