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映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を観て

8月5日「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」という映画を観た。原題は「The Post」。2017年のアメリカ映画で、スティーヴン・スピルバーグ監督作品だ。

キャストは、キャサリン・グラハム役のメリル・ストリープ、アベン・ブラッドリー役のトム・ハンクスなどである。

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あらすじは、
ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリーをはじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながら連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

言論の自由を失うか、勝ち取るか。

政府の圧力と、真実の報道。新聞社は、自分たちの利権を考えれば、政府の言いなりになった方が、波風もたたない。しかし、報道機関の使命は何なのかを正義感を持つ人たちが動く。この映画はそんな映画である。
最終的に、世論がバックアップして、言論の自由を勝ち取る。
もしこの時に、この決断をしなかったら、その後は恐ろしい結果となったことだろう。
時として、権力者たちは、自分に不都合なことは、その権力を使い弾圧する。これに流されるか、否か。その後の世界が一変することだろう。

今の世界に、言論の自由はあるのか?

さて、映画と離れるが、
では、今の世界は、どうなのだろう?
あくまでも個人的意見ではあるが、言論への弾圧はあると思う。
そして、特にメディアは屈してしまった結果、我々庶民には真実が報道されていない気がする。
権力者に不都合な言論をしたものは、何かが起こる。
そして、その姿を見て、怖くなり真実の言論をしなくなる。
これが今の世界ではないだろうか。

はっきり言う。「今の日本に、言論の自由はない。」

さらに言えば、日本はもっとひどい状態にある。
YOUTUBEの規制。何かの言葉を言っただけで、いわゆる「バン」をされる。SNSで某大臣に不都合なことを発現すれば、ブロックされる。
TV等の報道機関は、真実を伝えない。
国民が、そちらに注目しているうちに、重要な法案をシレっと通す。
まさに、これはこの映画で言えば、権力者の勝利。国民の敗北の状態だろう。
このことに気づいている人は、どれくらいこの日本国内にいるのだろうか。
今の日本が、絶望的な状況にあることに気づいている人は、どれくらいいるのだろう。

この映画は、おそらく当時の事件を通して、現状を気づかせるために作られたとボクは思う。




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