映画「博士と彼女のセオリー」を観て
1月6日、「博士と彼女のセオリー」という映画を観た。
英題は「 The Theory of Everything」。2014年のアメリカ映画で、ジェームズ・マーシュ監督の作品だ。
キャストは、スティーヴン・ホーキング役のエディ・レッドメイン、ジェーン・ホーキング役フェリシティ・ジョーンズ、ジョナサン・ジョーンズ役のチャーリー・コックスなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
ホーキング博士の学生時代から晩年まで
この映画は、あのホーキング博士の学生時代から晩年までの伝記的な映画である。ボクはホーキング博士の名前は、知っている。といっても、車いすに乗っておられる理論物理学者、というところまでしか知らない。
彼が何を研究されたかは、難しいという先入観で、全く興味が湧かなかった。その博士が、どのような人生を歩んできたのかは、知ってみたい気持ちがある。
そんな中での映画。とてもラッキーと思い、鑑賞した。
奥さん(ジェーン)は、よく頑張った
ホーキング博士(スティーヴン)の病気は、先天性ではなかった。学生時代に倒れ、徐々に進行してしまったのだ。それゆえに、倒れる前の時期は、普通の学生(というより変わり者の天才)であった。そして、のちに妻となるジェーンと恋愛をする。そんな中で、病気で倒れてしまうのである。
ジェーンには別れの選択もあったはずである。しかし、彼女は彼と結婚する道を選ぶ。
そこには、苦労の連続、苦労の毎日が待っている。若いエネルギーだけでは、カバーしきれない。それでも頑張るジェーン。そんな2人は、3人の子どもを授かるのである。
映画なので、そのままではないかもしれないが、彼女の苦労は想像がつく。
ボクからすると、良く逃げ出さずに頑張ったと思うのである。
時と共に、惹かれあう人も変わってくる
そのよう中で、徐々に2人の心にすき間が出はじめる。
ジェーンは、教会の妻を亡くした牧師に惹かれる。
スティーヴンは、エイレンに惹かれてゆく。
そして、別々の道を歩むこととなる。
これは、この2人に限ったことではないと思った。
誰もが、その時代ごとに惹かれる相手は変化する。それは仕方ないことである。人の心は、同じではない。人の生きる環境も変化する。
これは、どうすることもできない。
最後のシーン、3人の子どもたちの姿
それでも、救われるのは、最後のシーンの3人の大きくなった子どもたちの姿である。
元夫婦の2人が、「自分たちが作ったもの」を目の当たりにし、”自分たちが生きてきた道は、決して間違いではなかった”と感じたのかもしれない。
そのシーンに、救われた気がした。
実際に、ホーキング博士は、今はこの世にいない。
彼の理論は、残り続ける。
しかし、何よりも子どもたちが、この先も未来へ命をつないでゆくというのは、まさに科学を超える事実である。
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