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映画「博士と彼女のセオリー」を観て

1月6日、「博士と彼女のセオリー」という映画を観た。
英題は「 The Theory of Everything」。2014年のアメリカ映画で、ジェームズ・マーシュ監督の作品だ。

キャストは、スティーヴン・ホーキング役のエディ・レッドメイン、ジェーン・ホーキングフェリシティ・ジョーンズ、ジョナサン・ジョーンズ役のチャーリー・コックスなどである。

あらすじは、

1960年代のケンブリッジ大学で物理学を学んでいたスティーヴン・ホーキングは、同じ大学で文学を学んでいるジェーン・ワイルドと恋に落ちる。スティーヴンは体が次第に自由に動かなくなり、倒れて医者から筋萎縮性側索硬化症(ALS)で余命2年とされる。スティーヴンの親も反対するが、2人は結婚する。
男児が生まれ、ブラックホールに関する博士論文を教授たちから絶賛されるが、体も不自由になってきて、電動の車椅子を使うようになる。「ビッグ・バン」に関する発表は馬鹿馬鹿しいと退場する学者もいたが、喝采を送る学者もいた。ジェーンは勧められて教会の聖歌隊に入るが、指導をしているジョナサンがピアノ教師として家庭に入り、妻を亡くして子もいないことから家庭を支援し、父親の代理のように子どもからも慕われる。3人目の子どもが生まれるが、誰の子かと噂されるようになり、立ち聞きしたジョナサンが「君が好きだ」というとジェーンも「私も貴方が」といいながら離れる。
スティーヴンが仏ボルドーでのオペラに招待され、子どもたちのキャンプのためにジョナサンが呼ばれる。公演の最中に倒れ、死か気管切開かと医者に迫られ、声が出なくなる後者を選択する。「スペリングボード」を使うために有能な看護師エレインを雇い、その後、埋め込みの音声合成器を使うようになる。『ホーキング、宇宙を語る : ビッグバンからブラックホール』が世界的なベストセラーになる。「アメリカでの授賞式にエレインを連れていく」と突然話したことから、2人は離婚することになり、ジェーンはジョナサンと結婚する。
エリザベス2世女王からスティーヴンとジェーンが一緒にバッキンガム宮殿に招待され、自由社会主義者であるスティーヴンは大英帝国勲章(CBE)を受勲する。『宇宙を語る』は「難しいけど売れている本なのね」と言われる。宮殿の庭でスティーヴンはジェーンに「私たちが作ったものを見て」と言う。その前で大きくなった3人の子どもたちが遊んでいる。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

ホーキング博士の学生時代から晩年まで

この映画は、あのホーキング博士の学生時代から晩年までの伝記的な映画である。ボクはホーキング博士の名前は、知っている。といっても、車いすに乗っておられる理論物理学者、というところまでしか知らない。
彼が何を研究されたかは、難しいという先入観で、全く興味が湧かなかった。その博士が、どのような人生を歩んできたのかは、知ってみたい気持ちがある。
そんな中での映画。とてもラッキーと思い、鑑賞した。

奥さん(ジェーン)は、よく頑張った

ホーキング博士(スティーヴン)の病気は、先天性ではなかった。学生時代に倒れ、徐々に進行してしまったのだ。それゆえに、倒れる前の時期は、普通の学生(というより変わり者の天才)であった。そして、のちに妻となるジェーンと恋愛をする。そんな中で、病気で倒れてしまうのである。
ジェーンには別れの選択もあったはずである。しかし、彼女は彼と結婚する道を選ぶ。
そこには、苦労の連続、苦労の毎日が待っている。若いエネルギーだけでは、カバーしきれない。それでも頑張るジェーン。そんな2人は、3人の子どもを授かるのである。
映画なので、そのままではないかもしれないが、彼女の苦労は想像がつく。
ボクからすると、良く逃げ出さずに頑張ったと思うのである。

時と共に、惹かれあう人も変わってくる

そのよう中で、徐々に2人の心にすき間が出はじめる。
ジェーンは、教会の妻を亡くした牧師に惹かれる。
スティーヴンは、エイレンに惹かれてゆく。
そして、別々の道を歩むこととなる。

これは、この2人に限ったことではないと思った。
誰もが、その時代ごとに惹かれる相手は変化する。それは仕方ないことである。人の心は、同じではない。人の生きる環境も変化する。
これは、どうすることもできない。

最後のシーン、3人の子どもたちの姿

それでも、救われるのは、最後のシーンの3人の大きくなった子どもたちの姿である。
元夫婦の2人が、「自分たちが作ったもの」を目の当たりにし、”自分たちが生きてきた道は、決して間違いではなかった”と感じたのかもしれない。
そのシーンに、救われた気がした。

実際に、ホーキング博士は、今はこの世にいない。
彼の理論は、残り続ける。
しかし、何よりも子どもたちが、この先も未来へ命をつないでゆくというのは、まさに科学を超える事実である。

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