ブルーブラックカンパニー

コンセプトは「社会デザイン×知の再編集」。社会デザインの実践的研究・基盤整備・政策提言…

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コンセプトは「社会デザイン×知の再編集」。社会デザインの実践的研究・基盤整備・政策提言の経験と、編集者としての視点・発想・スキルをもとに、地域振興・まちづくり・出版分野で事業展開。企画/調査・研究/講演/執筆/研修・セミナー/WEBマガジン/ソーシャルデザインライブラリー®など。

最近の記事

キーワードはリジェネラティブ(再生型) 人と地球の「共繁栄」を目指す 濱川知宏さん〈前編〉

 8/17放送は、一般社団法人Earth Company共同創設者·最高探究責任者の濱川知宏さん(はまかわ・ともひろ)さんをゲストにお迎えしました。  Earth Companyは、次世代につなぐ未来のために、人と社会と自然が共鳴しながら発展する「リジェネラティブ(再生型)」なあり方を追求されています。 次世代につながる「リジェネラティブ(再生型)」な活動  「Earth Company」は、日本とインドネシアで活動する2つの法人の総称で、日本では一般社団法人登録をし

    • 文化体験との融合による新たな食育へのアプローチ 今里衣さん〈後編〉

       8/10放送は、東京学芸大学附属 世田谷小学校 栄養教諭、今里衣(こん・さとえ)さんの後編でした。  栄養教諭は2005年から制度化された職種で、学校給食の運営、献立作成、調理員さんへの指示その他衛生管理をするほか、子どもたちへの食育をコーディネートしています。 食の大切さを伝える「食育」の工夫―食と落語を同時に学ぶ  食の大切さを子供たちに伝える活動のひとつとして、落語を取り入れた食育にチャレンジしました。もともと小学校 4 年生は、国語の授業の「日本の古典文化を知

      • 食生活をとりまく社会環境の変化で生まれた「栄養教諭」 東日本大震災直後の宮城県で学校給食の重要性を再認識 今里衣さん〈前編〉

         8/3放送は、東京学芸大学附属 世田谷小学校 栄養教諭、今里衣(こん・さとえ)さんの前編でした。  栄養教諭は2005年から制度化された職種で、学校給食の運営、献立作成、調理員さんへの指示その他衛生管理をするほか、子どもたちへの食育をコーディネートしています。 食生活をとりまく社会環境の変化から生まれた「栄養教諭」  私は現在、東京学芸大学附属世田谷小学校で栄養教諭を務めています。栄養教諭制度は、子どもの食生活を取り巻く社会環境が大きく変化し、朝ごはんを食べない子ども

        • 「余白」や「隙間」は新たな発想や寛容さを生む源 ニシイケバレイを持続可能な循環型コミュニティに 深野弘之さん〈後編〉

          7/27放送は、「ニシイケバレイ」オーナー、深野弘之さんの後編でした。  池袋西口のビル群の谷間に、カフェ、コワーキングスペース、和食レストラン、シェアキッチン、レジデンスなどから成る緑豊かな一帯が広がっています。元禄時代から続く深野家の第17代目当主として土地を受け継いだ深野弘之さんは、この地を「ニシイケバレイ」と名づけ、大家業を営んでいます。 「大家である自分自身がわくわくする気持ちを大切に、〈隙間〉や〈余白〉の大切さに共感してもらえる人たちと一緒にニシイケバレイを

        キーワードはリジェネラティブ(再生型) 人と地球の「共繁栄」を目指す 濱川知宏さん〈前編〉

          池袋西口のビル群の谷間に「顔の見えるコミュニティ」を創出 先祖から受け継いだ土地を「地域に開かれた資産」として活用 深野弘之さん〈前編〉

           7/20放送は、「ニシイケバレイ」オーナー、深野弘之さんの前編でした。  池袋西口のビル群の中に、カフェ、コワーキングスペース、和食レストラン、シェアキッチン、レジデンスなどから成る緑豊かな一帯が広がっています。  元禄時代から続く深野家の第17代目当主として土地を受け継いだ深野弘之さんは、この地を「ニシイケバレイ」と名づけ、大家業を営んでいます。  前編では、「ささやかでも顔の見える関係が、街の良き未来を育む」と考える深野さんが、大家の立場でまちづくりに取り組んだきっ

          池袋西口のビル群の谷間に「顔の見えるコミュニティ」を創出 先祖から受け継いだ土地を「地域に開かれた資産」として活用 深野弘之さん〈前編〉

          誰もが無理せず前向きに働ける職場環境なら業績も向上 社労士仲間とともに「企業文化を足元から変える」挑戦 下田直人さん〈後編〉

           7/13放送は、エスパシオ 代表、下田直人さんの後編でした。  社会保険労務士事務所を経営されている下田さんは「働く人が持っているパフォーマンスを最高に発揮できる職場づくり」のお手伝いをされています。 「就業規則」を整え工夫することの重要性に着目  私が社会保険労務士事務所(後のエスパシオ)を立ち上げたのは2002年のことでした。開業したばかりの頃はまだ仕事が少なく時間もあり、たまたま色々な企業の就業規則を見ていたときに「もっと内容を工夫すれば、この会社に役立つのでは

          誰もが無理せず前向きに働ける職場環境なら業績も向上 社労士仲間とともに「企業文化を足元から変える」挑戦 下田直人さん〈後編〉

          これからの企業経営のキーワードは「健康経営」 働く人々の「心」の健康に着目した職場づくりを 下田直人さん〈前編〉

           7/6放送は、エスパシオ 代表、下田直人さんの前編でした。  企業の人事・労務管理・社会保険のエキスパートである社会保険労務士として同社を経営する下田さんは、働く人の心に着目して「その人が持っているパフォーマンスを最高に発揮できる職場づくり」のお手伝いをされています。さらに、これからの時代は「健康経営」がキーワードだとおっしゃっています。 働く人々の「心」の健康に着目―中小企業の「健康経営」をサポート  私が代表を務めるエスパシオは社会保険労務士事務所です。普通、

          これからの企業経営のキーワードは「健康経営」 働く人々の「心」の健康に着目した職場づくりを 下田直人さん〈前編〉

          社会的インパクトを創出しても自覚が薄い企業 指標の策定を通じて社会的企業への成長を支援 紺野貴嗣さん〈後編〉

           6/29放送は、トークンエクスプレス株式会社 代表、紺野貴嗣さんの後編でした。  さまざまな社会課題の解決の担い手として企業への期待が高まる中、同社は《企業がビジネスを通じて人々に変化を与え、社会全体をより良く変え「社会的インパクト」を生み出す》ためのコンサルティングを行っています。 JICAで抱いた問題意識からコンサルティング会社を起業  私は大学卒業後、独立行政法人国際協力機構(JICA)に入職し、開発途上国の社会経済発展を支援する仕事に携わりました。具体的には

          社会的インパクトを創出しても自覚が薄い企業 指標の策定を通じて社会的企業への成長を支援 紺野貴嗣さん〈後編〉

          社会課題に向き合う企業の「社会的インパクト」 測定指標やロードマップで「見える化」し支援 紺野貴嗣さん〈前編〉

           6/22放送は、トークンエクスプレス株式会社 代表、紺野貴嗣さんの前編でした。  さまざまな社会課題の解決の担い手として企業への期待が高まる中、同社は《企業がビジネスを通じて人々に変化を与え、社会全体をより良く変えていき「社会的インパクト」を生み出す》ためのコンサルティングを行っています。  顧客とのビジョンの共有、社会的インパクトを測定する指標の策定、それに向かってのロードマップづくりといった一連の流れや、コンサルティングに関する具体的事例などを前編でうかがいました

          社会課題に向き合う企業の「社会的インパクト」 測定指標やロードマップで「見える化」し支援 紺野貴嗣さん〈前編〉

          東日本大震災で被災した博物館と子どもたちを応援 大きな命の歴史に触れることで生きる力を取り戻す 西澤真樹子さん〈後編〉

           6/15放送は「なにわホネホネ団」 団長、西澤真樹子さんの後編でした。  同団体は約20年前に結成され、主に哺乳類の死体から毛皮や骨格標本を作ったり、鳥類の剥製を作ったりして、活動のホームグランドである大阪市立自然史博物館などに収めています。 東日本大震災で被災した博物館を「出張イベント」で応援する―東北遠征団  私たち「なにわホネホネ団」は大阪市立自然史博物館を拠点に活動している標本作成サークルですが、お声がかかれば、日本各地の博物館や小学校などに出張して標本づくりに

          東日本大震災で被災した博物館と子どもたちを応援 大きな命の歴史に触れることで生きる力を取り戻す 西澤真樹子さん〈後編〉

          骨格標本や剥製を作る博物館ボランティア団体 野生動物を弔いながら情報を後世につなぐ役割 西澤真樹子さん〈前編〉

           6/8放送は「なにわホネホネ団」 団長、西澤真樹子さんの前編でした。  同団体は約20年前に結成され、主に哺乳類の死体から毛皮や骨格標本を作ったり、鳥類の剥製を作ったりして、活動のホームグランドである大阪市立自然史博物館などに収めています。現在の団員は小学生から高齢者まで、その数約470名。おそらく世界最大の標本ボランティアサークルとなった同団体の活動内容と、そのリーダーである西澤さんが博物館学と出会ったきっかけなどをうかがいました。 「学校の理科室」に一目惚れし「博物館

          骨格標本や剥製を作る博物館ボランティア団体 野生動物を弔いながら情報を後世につなぐ役割 西澤真樹子さん〈前編〉

          地域住民とデジタル村民が現地とオンラインで交流 コミュニティ自治権を持つ「ネオ山古志村」を構想 竹内春華さん〈後編〉

           6/1放送は、新潟県旧・山古志村(現・長岡市)でNFTアート(ブロックチェーン技術を使って「一点もの」であることが保証されたデジタルアート)の技術を使い、「デジタル村民」という新しい概念による地域おこしに取り組む竹内春華さん(山古志住民会議 代表)の後編でした。 「デジタル村民」は今やリアル住民の倍以上に  私が3年前から代表を務める「山古志住民会議」は、20年前の中越地震をきっかけに発足した住民団体です。地震のちょうど半年後に平成の大合併が行われ「山古志村」は長岡市に

          地域住民とデジタル村民が現地とオンラインで交流 コミュニティ自治権を持つ「ネオ山古志村」を構想 竹内春華さん〈後編〉

          特産の錦鯉を描いたNFTアートを「デジタル住民票」に 過疎化が進む中山間地域での関係人口づくりに取り組む 竹内春華さん〈前編〉

           5/25放送は、新潟県旧・山古志村(現・長岡市)でNFTアート(ブロックチェーン技術を使って「一点もの」であることが保証されたデジタルアート)の技術を使い、「デジタル村民」という新しい概念による地域おこしに取り組む竹内春華さん(山古志住民会議代表)の前編でした。 「よそ者」として中越地震後の復興支援へ関わる  新潟県の中央部に「山古志(やまこし)」という地域があります。2005年の市町村合併で現在は長岡市に編入合併していますが、もとは40平方キロほどしかない中山間地域

          特産の錦鯉を描いたNFTアートを「デジタル住民票」に 過疎化が進む中山間地域での関係人口づくりに取り組む 竹内春華さん〈前編〉

          前向きな気持ちを後押しするメイクセラピー 医療・介護現場で「美整容」の普及を目指す 大平智祉緒さん〈後編〉

           5/18放送は、入院患者や高齢者にメイクをすることで、外見だけでなく心も元気になってもらおうと活動しているメイクセラピスト、大平智祉緒(ちしお)さん(株式会社RingsCare 代表)の後編でした。 父の看取りへの後悔が「ケア」の原点に  私が看護師となり、のちに高齢者や療養中の方に向けて「美整容」を行うようになったきっかけは、父の看取りでした。当時私は中学3年生だったのですが、大好きだった父ががんを患い、入院中の病院へ毎日お見舞いに行っていました。ところが、ベッドの上

          前向きな気持ちを後押しするメイクセラピー 医療・介護現場で「美整容」の普及を目指す 大平智祉緒さん〈後編〉

          医療・介護の有資格者によるメイクセラピーで、心も元気にする「全人間的ケア」を提供 大平智祉緒さん〈前編〉

           5/11放送は、入院患者や高齢者にメイクをすることで、外見だけでなく心も元気になってもらおうと活動しているメイクセラピスト、大平智祉緒(ちしお)さん(株式会社RingsCare 代表)の前編でした。 その人らしく容姿を美しく整えれば心も元気に  私が代表を務める株式会社Rings Careは、首都圏を中心とした老人ホームや個人宅を訪問し、介護状態が高い方や終末期の方にむけて、お肌のお手入れやメイクなどの「外見」の身だしなみと「心」を整えるサービスを行っています。  病

          医療・介護の有資格者によるメイクセラピーで、心も元気にする「全人間的ケア」を提供 大平智祉緒さん〈前編〉

          ふるさと兵庫でも歩行者通路を再生 色の力で人や地球を守りたい 植田志保さん〈後編〉

          「おしゃべりラボ~しあわせSocial Design~」2024年5月4日の放送は、およそ100年前に作られた東京・池袋の地下通路「ウイロード」をアートのチカラで華やかに再生させた美術作家、植田志保さんの後編でした。 池袋に続き、ふるさとの道もアートのチカラで再生へ  池袋の地下通路「ウイロード」の再生事業は2019年に終了しました。あれから5年ほどが経ちますが、改修前に比べて人通りも増え、明るく活気のある通路になっています。とりわけウイロードが素晴らしいのは、完成後にま

          ふるさと兵庫でも歩行者通路を再生 色の力で人や地球を守りたい 植田志保さん〈後編〉