永澤明日香

京都府京丹波町出身/26歳/ 京都の西陣にある工房で靴作り勉強中です。

永澤明日香

京都府京丹波町出身/26歳/ 京都の西陣にある工房で靴作り勉強中です。

最近の記事

100年前の日本

こんにちは。 最近、明治維新についてのラジオにハマっている 吉靴房新人の永澤です。 近所の古本屋さんで興味深い本を購入しました。 「モースの見た日本」 明治10年に来日したエドワード・シベルスター・モースがみた100年前の日本。 何十年も前の出版なので、 厳密には141〜147年ほど前の写真や当時の暮らしが紹介されています。 その中に畳屋のページが! 日本の革包丁は畳屋の包丁がベースになっていると聞きます。 これのことかしら! 確かに、似ている! 革包丁は柄

    • 上吉川祐一写真展「いのち」

      こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 上吉川祐一さんの写真展 「いのち 牛革製品ができるまで」に行ってきました。 ものすごくよかった、、、! 牛から皮へ、皮から革になり私たちの手元に 届くまでを作品にされていました。 上吉川さんは、 兵庫県たつの市のご出身・在住で 15年にわたって取材されたそうです。 丁寧な取材と上吉川さんの人柄が伝わり、 革になるまでの工程で命に向き合って真摯に仕事をされている方々や動物たちの写真を見て、 涙が出そうになる程、心動かされました。

      • ちいさなたんぼ

        こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 最近はベランダに小さな田んぼを再現して お米を育てています。 私は、朝晩の気温差が大きく霧が立ち込む 田舎で育ちました。 その為、美味しい野菜が沢山育ちます。 稲はとても美しいです。 スクスクと育つ稲、朝露を纏う稲、朝日に照らされた黄金の稲。 見慣れていても日々、小さな感動があったことを思い出してベランダで再現してみようと思いました。 身近にはあったけれど、 自分でお米を育てたこともなかったので 初めてなことが沢山出てくるのも楽し

        • やっていた事とやっていなかった事

          おはようございます。吉靴房新人の永澤です。 仕事をする上で、 いくつかノートをつけているのですが、 その中にミス分析ノートをつけています。 よくなかった事を書き出して 原因や起こった理由、何故そうしたのか どうすればよかったのかを分析して繰り返さないようにしようという目的のノートです。 このノートでは最終 どうすればよかったのかまでで、 うまくいく道筋やアイディアの割合がとても少ないです。 それにより、ダメだという蓄積をして より失敗を恐れる状態になっていたということ

        100年前の日本

          京都国際写真展

          おはようございます。吉靴房新人の永澤です。 12日まで開催されていた京都国際写真展に行ってきました。 二条城でのティエリー・アルドゥアン「種子は語る」という展示です。 肉眼で観察できないところでも 環境に適応しながら進化・成長を遂げてきた種子たち。 世界を構成する大きな一部で、 マクロとミクロの繋がりを感じました。 別の展示会場での世界中の子供たちの寝室の展示も見にいきました。 その中に靴底の加工の仕事をしている8歳の男の子の展示がありました。 様々な国の文化を

          京都国際写真展

          DIYそして破壊

          こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 今日は工房を整理整頓するべく 朝から大掃除をしました。 掃除をするたび工房の昔のものがたくさん出てくるので面白いです。 これは野島さんが京都に来た頃、 なので十数年前に作ったというカバン いらないそうなので貰いました。 革の水分が飛んでカチカチになっているのでケアして洗ってみようと思います。 こちらも掃除中出てきた組み立て式の棚 インパクトドライバーで組み立てました。 組み立ててました。。。 最初にドライバーの使い方を軽く教

          DIYそして破壊

          ミクロの世界の革

          こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 普段、革を濡らして癖付けや 裁断、裁断などをしているのですが、 革の細部を見てみようと思いハンディタイプで1000倍ズームのマイクロスコープ購入しました。 Amazonで5000円位のものです。 どんなものかと試しに購入しましたが 思ったよりも鮮明で携帯と連携して画像にも残せるのでかってよかったです。 繊維が複雑に絡み合っているのは 肉眼でも見ることができますが、 こうやってみるとまたイメージが広がります。 素材を無駄なくいい形で

          ミクロの世界の革

          デザイン画

          こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 最近描いているデザイン画です。 最近は靴だけでなく全体を描いています。 見かけて気になった服装や好きなブランドを 描いたり調べたりしながら、惹かれる傾向や背景を掴みながらファッション史を勉強する目的です。 あれこれ時間をかけてしまうので、 書く時間は20分に制限しています。 少しファンシーチックな話ですが、 私はよく想像する架空の街並みがあって そこの人を描いているところもあると思います。 何をしている人なのか、何を好みなにを学

          海外からの訪問

          こんばんは。吉靴房新人の永澤です。 今日は、ベルギーから工房に来てくださった方と お会いしました。 これから靴のプロとして お仕事を始められるそうです。 ポートフォリオを見せてもらい 靴作りや彼女の姿勢にとても刺激を受けました。 作ったもの、やっていることを すぐに見せられる形にしておく事の重要性も感じました。 そして、英語力の衰えも実感.... 英語を話すタイミングは度々あるのですが、 特にここ数ヶ月、全然出てこない。 前までは脳内に言語牧場があってそこら中に

          海外からの訪問

          包丁どうしよう

          こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 包丁が大きくかけた! なぜかと言うと、 焼印の凹みに到達したからでした。 少し前から焼印に到達したら 刃全体で使えなくなるのでは? と思いながら使っていたのですが、 ついにその時が来ました。 裏刃に深めの焼印がある包丁をお使いの方は どう使ってらっしゃるのでしょうか? 裏場を研いで滑らかにするしかないかな。 とはいえとても薄くなりそうです。 もう一本包丁を買う予定なので 色々使って試してみます。 ではまた。

          包丁どうしよう

          岐阜へ出発

          こんばんは。吉靴房新人の永澤です。 明日は、大学時代の友人の結婚式なので 今晩から岐阜へ出発しました。 移動手段は夜行バスを選択。 移動しながら睡眠も取れて安い。 田舎町に朝四時着ですが( ・∇・) 何とかなるでしょう。 初岐阜県! 他府県にあまり行ったことのないので ウキウキしちゃいます。 岐阜の関市は刃物の出荷量日本一だそうです! 700年前から日本刀の産地として栄えたそう。 時間があったら、その土地ならではもいろいろ知りたいです。 日本アルプスも馴染みがな

          棚の組み立て

          こんばんは。吉靴房新人の永澤です。 自室の収納を拡張するべく、 トールワゴンなるものを購入しました。 冷蔵庫横の隙間にすっぽり入る10cm幅のワゴンです。 こんな感じ。 大きな家具の組み立ては、久しぶり...いや初めてかな。慣れない作業に挑戦でした。 と言っても、取手とキャスターと棚をネジでつけるだけなんですが。 どうやら一旦ネジを仮止めして全部ハマったら 本締めが組み立てのセオリーらしい。 棚の位置を調整しながら、縦のパーツと横のパーツを合わせてネジを締めて、

          棚の組み立て

          型入れと裁断

          こんにちは。吉靴房新人の永澤です。 今日は、革底の裁断、その後 中底と革底を癖付け、積み上げの型入れ、ミッドソールの裁断の作業を行いました。 それぞれ素材も型も使う道具も違う作業です。 中底は床革を貼り合わせた素材をつかい、 革底はベンズ、積み上げはヌメ革を使用しています。 どれも5ミリ前後で厚みのある革ですが、 密度や特性が違うのでそれぞれで扱いを変えています。 積み上げの型入れ☟ 取る場所や型入れの間隔、その後の作業を頭に入れながら無駄のないように型入れしてい

          型入れと裁断

          白磁の展示会

          こんばんは。吉靴房新人の永澤です。 今日の午前は、京都・新風館で開催中の谷口晃啓展に行ってきました。 白磁の器やコーヒーメーカー、すり鉢などが展示されています。 1枚目の四方皿が谷口さんの定番のデザインで 長年作り続けてこられたそうです。 実は、谷口さんは以前私が住んでいた所の ご近所さんで、ずっと作品を見てみたいと思っていました。 お会いしたことはないのですが、 長年作ってこられたシンプルでミニマルな作品をみて、日々より良いものをと向き合い続けなければ 作れない作

          白磁の展示会

          ぶち抜いた

          こんばんは。吉靴房新人の永澤です。 問題です。これはなんの写真でしょうか? チッチッチッチッチ.... 答えは、昨夜私がぶち壊してしまった コタツのヒーターです! 工房の休憩室の掃除をしていて、中腰で こたつの毛布をかけ直しているところ... バランスを崩して、手をついた先のヒーターがドボン! と.....抜けた.... ちょうど、昨日は個展に向けて 荷造りで大きな荷物を運んでいて、 野島さんに体格に合わせた体の使い方ができていないという話をしてもらっていた直後

          紙アッパー

          こんにちは、吉靴房新人の永澤です。 靴を設計する際に 紙アッパーという手法があります。 木型をもとに作った型を 革で作る前に紙でアッパーをかける事で、 修正点が分かるというものです。 全体的に木型(足)に沿っていないので 修正していきます。 下写真の大きく線が入っているところは特に 余りが多く修正が必要だということが分かります。 釣りしろも足りないところと、多すぎる所があるのが分かります。 数ヶ月後か数年後、 今よりも分かることや視点がが増えて 見え方が変わっている