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バイリンガルの疑問|2ヶ国語以上話せる子供はどの言語も中途半端なのか

【長女の紹介】インターナショナルスクールに通う元気いっぱいの年中さん。サッカーと英語が大好き。母国語のポルトガル語と日本語のバイリンガル5歳児。

バイリンガルとしての結論

外国人の赤ちゃん

《バイリンガルはどの言語も中途半端なのか?》について結論から言うと、我が家の場合は、

【 まだ 】どの言語も完璧ではない。

ただ、幼少期からバイリンガル教育を始めれば、
成人までに2ヶ国語の言語を完璧に取得できる。

と思っている(実体験)

よく、耳に入る言葉。

  • バイリンガル教育は危険だ!

  • 子どもをセミリンガルにする恐怖!

  • 幼児期に英語の早期教育は危険だ!

  • 子どもをダブルリミテッドにするな!

  • 母国語を習得した後に英語の学習を!

そもそも、素朴な疑問。

言葉が中途半端の定義って何?

世界には公用語が二言語以上ある国なんて、たくさん存在している。移民が多いアメリカに行けば、母国語以外に英語も習得した、バイリンガルと呼ばれる人達が大半だ。

バイリンガル教育に問題があるとすれば、

早期に英語を教えることが問題ではなく、
教える《英語の質》に問題があるのでは?

ただ、そこもディープな問題で本件とはそれてしまうため、別の記事で私なりの思考を書こうと思う。


本題|バイリンガルの言語は中途半端になるのか

外国人の子どもが本を読んでいる

冒頭でもお伝えしたように、長女はポルトガル語と日本語、2ヶ国語とも完璧に話せるわけではない。

厳密には、どちらの言語も発音、スピーキングはネイティブのレベルだが、語彙がモノリンガルに比べて少なく、文法ミスもする。

定義|何をもってバイリンガルとするのか

外国人の子どもがハグしあっている

バイリンガルの定義をどこに置くかで話も変わるが、私の中では、

その言語を自由に使いこなし、
言いたいことが正確に相手に伝わる言語力

を合格ラインとし、バイリンガルだよねって言える基準にしている。

「いやいや、語彙力も発音も、読み書きも全て完璧にネイティブ同様でないとダメだよ!」

と、思う方からしたら、我が家の長女はバイリンガルに当てはまらないかもしれない。泣。

人の価値はそれぞれ。否定も肯定もしない。周りがどのように思っていようと、子ども達の教育方針を変えようと思わないからだ。

比較|モノリンガルとはなぜ言語力が違うのか

外国人の子どもが本を読んでいる

バイリンガルな長女は、モノリンガルの子どもと比べて、日本語・ポルトガル語のどちらも語彙が少なく、言葉で状況の説明ができないときは、擬態語を使ってコミュニケーションを取ることが多い。

当たり前だが、皆同じように1日24時間という制限の中で生きている。

モノリンガルな子どもは、その24時間を母国語である日本語のみを使い生活しているため、一言語あたりの学習時間も長い。

一方でバイリンガルは、さらに制限がある。二つの言語を同じ24時間で学習しなければならない。極端にいえば、一言語当たりに使える学習時間がモノリンガルに比べ、半分しかないことになるのだ。

学習時間が違えば、身につく内容も、一つの言語に対する理解度も変わるのは自然なこと。

バイリンガル教育をしている全世界の皆さん、
周りと比べなくても大丈夫。

バイリンガルな子どもは語彙が少なくて当たり前!
大丈夫。心配しなくても子どもの語彙は、
後からいくらでも身につくし習得できる。

過程|バイリンガルになる経緯による言語力の差

外国人の親子

バイリンガルにも色々種類はあるが、バイリンガルになった経緯と環境も大きく関係しているのではないかと思う。

私の場合 (ポルトガル語<日本語<英語)

海外生まれ、海外育ちで、幼少期にはポルトガル語しか話さない元モノリンガル。

母国語であるポルトガル語の基礎がある上で、子どもの頃に来日し、日本語は小学生になってから習得した。英語に関しては独学で習得し、海外でも働ける程度の英語力を身につけた。

私と娘の大きな違い

私:第一言語(ポルトガル語)を完璧に取得した後で第二言語(日本語)を取得

娘→第一言語(ポルトガル語)が不安定なまま、第二言語(日本語)を取得

もちろん、子どもと大人では圧倒的な理解による差もある。

モノリンガルの3歳児でさえ、言語1つ習得するのが大変なのに、バイリンガルになると覚える単語量も文法も倍になるから、そりゃー、時間もかかるし、他の子どもと比べるのはナンセンスだとも思う。

結果、彼女は小さな文法もミスするし、どの言語も母国語同様に100%完璧に話せるわけではない。

でも、それも想定内。

言語が中途半端にならないための目標設定

5歳でバイリンガルな長女。正直、すごいと思う。言葉を教える中で、実はどの言語も目標設定はしている。英語、日本語、ポルトガル語、全てネイティブ並みの語学力っていうのは難しいからね。

《ポルトガル語》母国語、第一言語

ブラジルの国旗

読み書きができなくても全然OK。海外にいる親族とコミュニケーションができる程度の語学力があれば問題ない。

欲をいうと、スピーキングはこのままネイティブ同様に会話できるレベルで居続けてくれたら嬉しい。

《日本語》第二言語、日本国籍もあるから、一応母国語?

日本の国旗

小学校に入学する前までは、物リンガルな子どもと同様の日本語力を目標にしてる。誰からみても日本人じゃんって思える学習レベル。今は接続詞がおかしかったり、語彙が少ない。あと、1年半だ…!汗

《英語》番外編/趣味程度で覚えた第三言語

アメリカUSAの国旗

ネイティブスピーカーのリスニングができていればいい。今は好きなアニメが全部英語で、このまま楽しくアニメみて、理解できてれば問題ない。先取り学習程度だと思っている。今以上の英語取得は求めていない。

まとめ|バイリンガルは中途半端なのか

全てネイティブ並みの語学力と読み書きを求めるのは難しいけれど、スピーキングだけ、とかであれば、完全な会話ができるバイリンガルになれる。


要は、親がどこまで子どもに求めるかによって、教育や学習プランは変わる。親のバイリンガルの定義にもよって、バイリンガルになる、ならないが決まるかと思う。

中途半端なバイリンガルって言うけれど、その[中途半端]の定義が知りたい。幼少期は言語の習得期間だと思っているから、そこだけをみて[中途半端]と、言い切ってしまうのは、如何なものか。

どの親も、子どものことを第一に考え、教育している。
周りが何か言うのではなく、そっと、見守っててくれると、嬉しい。



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【わたし】日本人と結婚した外国人ママ。仕事復帰したて。母国語はポルトガル語。日本に来てから覚えた日本語。海外留学で学んだ英語。趣味は映画鑑賞、洋楽。仕事も大好き。バイリンガル教育中。

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