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カントのごときKさんの話
前の緊急事態宣言時、仕事が暇なので会社の大掃除をした。
大量の不用品を処分すると、棚がたくさん空いたので個人の荷物スペースができた。
アルバイトスタッフのKさんの棚には、昨年末からおびただしい数のカップスープがストックされるようになった。
「3個買うと割引あるから」
と言うハナシ。
そして彼女はそれを毎日食べている。
減ってくるとまた買い足される。
飽きないのかな?
そういえば、彼女のランチも
畑から見つかる泥面子
10歳の頃山の村から熊本市内に引っ越した。
まだ畑がたくさん残る新興住宅地だった。
クラスメイトに連れられて畑で遊んでいた時のこと、
「ここではときどき不思議なものが見つかる」と言って、
土の中から人の顔をした固い土の塊のようなものを拾って見せてくれた。
まだあるかも知れない。夢中になって探した。
ときどきそれらしいものが見つかる。
「これ顔に見える‥かな?」
「うん、そうだよ。それだよ」
それ