20年来の慢性腰痛を克服した話

先日テレビで腰痛についてやってました。
慢性腰痛の解決に「運動」と「心理療法」を使うのが紹介されていました。

あ!!
これ、私の腰痛克服過程と同じだ~~!

わたしもかれこれ20数年腰痛に悩んできました。ぎっくり腰の発症は数知れず、2010年ごろから始まったら最悪の時期にいたっては、寝ててもどんな姿勢をとっても痛くて、暗く長いトンネルに迷い込んだようでした。


「きっと数年したらもう歩けなくなるんじゃないだろうか」
とか、
「このまま痛みを抱えて過ごしていくなんて・・・」
と、人生お先真っ暗な気分でした。

でも今は腰痛から解き放たれ、自分の健康に自信が戻ってきました。
振り返ってみると、自分の腰痛の原因と決め手となった解決法がとてもよく分かります。
同じ悩みを抱える人も多いと思うので、誰かの役に立つかも知れず、書いておきたいと思います。


腰痛にはきっかけがありますよね。
私の場合は運動中に腰を痛めたことです。
22歳のときでした。
歩くこともままならない状態で病院に行くと、「椎間板ヘルニア」と診断され、1か月間毎日牽引を受けに通院しました。それ自体は治ったのですが、その後の生活は仕事が忙しく、車にばかり乗る生活が何年も続き、完全な運動不足に陥っていました。そして数年毎にぎっくり腰を繰り返してました。

痛い→運動できない→痛い→運動できない の悪循環ですね。

そんな状態が十数年続き、だんだん腰痛があるのが当たり前になってきました。病院に行くたびに、痛み止めや湿布を出され、「痛みがなくなったらしっかり歩きなさい」と言われるのだけど、車生活・・・。

調子が悪くないときでも、「無理したら痛くなる」「またぎっくりやっちゃうんじゃ?」と思ってたら、運動なんか出来ません。長時間歩くとやっぱり痛くなるし。そして少しでも腰が痛くなると「やっぱり来た!」「また痛くなった!」とまるで腰痛を待ちかまえているような生活。
痛みの出るのを恐れるあまり、痛みが出ることに過敏になっていたのでした。

怖い→痛い→怖い→痛い の悪循環。

これを断ち切ったのが、整体の先生に教えてもらった自分で出来る体操です。
これをやるようになって、痛みの恐怖から次第に解放されました。
先生は、「痛いと思うから治らないんだ。慢性腰痛の人は実は治りたいと思っていないんですよ」とおっしゃってて、そのときは意味が分からなかったんですが、今なら分かります。

つまりこういうことです。
24時間365日痛いわけでもないのに、少しでも痛かったら痛いほうばかりをクローズアップする。痛くなかった期間のことを評価しないから、いつまでも治ったことにならないんです。
慢性腰痛のある人は、痛みがあるときの気持ちに引きずられがちです。


痛みって日常で普通にあるものですよね。
痛みを克服した今でも、腰が痛くなることはもちろんあります。
疲れたときや、立ちっぱなし座りっぱなしなど、無理な姿勢を続けたときはやっぱり痛いです。でもその痛みは一時的なものだと思えば、別に怖くありません。
「これが一生続く・・・?!」なんてバカみたいに怯えることはないんです。


そして、大事なことなんですが、少しくらい痛くても身体を少しずつ動かしていくと痛みが消えていくんです。軽い運動から少しずつ始めることで、身体がめぐるようになってきます。(このことを経験で体と脳に覚えこませるのが大変でした。)

この「運動する」という歯車を回し始めるまでの労力といったら半端ではなかったです。
いままでの思考を逆回転させていくのですから。
でも「自分で出来る体操」がとてもいいきっかけを作ってくれました。
痛みがあっても簡単な体操をすれば和らぎます。
「痛くなってもこれやったら楽になる」というのが自信になり、少しずつ攻めの姿勢に転じることが出来るようになってきました。


腰痛体操から、自転車へ。
自転車から、ストレッチへ。
ストレッチから、ラジオ体操、水泳へ。
そしてさらにボクシングまで始めました。
これからはみゃってみたいと思ったスポーツは何でもできそうです。

慢性腰痛のみなさん。
病院でレントゲン撮っても「骨に異常がない」といわれた皆さん。
それでも何年も何十年も腰痛に悩まされているという皆さん。


まずは思考の逆回転です。
具体的には、運動してみるといいですよ!
絶対です。
そして、痛みにばかり注意を向けるのではなく、「痛くない」時間の評価もしっかりしてあげると自信がついてきます。

マッサージやカイロ、病院などに行っただけでは絶対に治りません。
自分のやる気(思考)で治すのです。

私はそうやって二十数年にわたる腰痛を克服できました。

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