マガジンのカバー画像

バリアフリーの旅を創る

51
旅は最高の心のリハビリ。障害の有無や年齢に関係なく、誰もが気軽に旅に行ける社会環境を作ろうと、1999年に日本で初めてバリアフリー旅行会社を設立した著者が、旅のノウハウや考え方、…
運営しているクリエイター

#バリアフリー

おせっかい大都会、台北の心地よさ

おせっかい大都会、台北の心地よさ

おはようございます。
台湾の朝です。

台湾気功の権威、萬真先生の地元苗栗県から台北に戻り、台北泊。台湾新幹線と地下鉄を乗り継いでホテルに入りました。

台北は大都会ですが、東京と違い、殺伐とした嫌な感じの大都会ではありません。旅行気分だから、だけではない台北の居心地の良さを感じます。

何だと思いますか?

私が感じる大都会東京と台北の違いは3つ。

・みんながおせっかい

台北で地下鉄や新幹線

もっとみる
バリアフリー旅行の概念が嫌い

バリアフリー旅行の概念が嫌い

ベルテンポは、
障害者のための旅行会社ではありません。

障害者向けの旅行を
作っているのでもありません。

旅を作るとき、
障害に着目してしまうと本質から
外れてしまいます。

車イスを使う人の為の、とか
杖でも行ける旅、とか

そこをスタートラインにしてしまうと
リフトバスを使っている、
休憩場所に多目的トイレがある、
介護者がいて、お風呂にも入れます。

みたいなことが、
旅の売りになってし

もっとみる
ジュネーブバリアフリー情報

ジュネーブバリアフリー情報

国際都市ジュネーブは国連を始めとした国際機関がたくさんある大都市ですが、とても美しい街です。車イスや杖を利用している方も、ぜひ訪れてみてください。

☆空港から市内

ジュネーブ空港からジュネーブ中央駅までは電車で1駅、6分。電車は10分間隔くらいで頻繁に出ています。駅にはエレベーターがありますが、古いタイプの電車は床が高いので駅員さんによる昇降機のサポートが必要になります。ホームには駅員さんはい

もっとみる
ルールは突然に変わる

ルールは突然に変わる

【ルールは突然に変わる】
ヤマハのjwシリーズなど、折りたためる電動車イスは、世界に誇れる素晴らしい車イスです。この車イスがあるから行動範囲が飛躍的に広がった方を何人も知っています。バッテリーの搭載について航空会社がナーバスになる事情は理解出来ます。問題なのは予約の段階や空港で「人によって言うことが全然違う」こと。規定があるならあるで現場での周知徹底はもちろん、車イスメーカーや利用者との情報共有を

もっとみる
無理解と無関心は違う

無理解と無関心は違う

障害がある方と旅をしていると、さまざまな場面で「社会の無理解」に出会います。

無理解とは、

障害がある人=何もできない、弱者、常に助けが必要。

と言うような、誤解であったり、先入観であったり、そんなことです。

ハワイやカナダやスイスや、多くの外国では
当たり前のことが、日本ではどうしても
色眼鏡で見られてしまうことは多いのです。

良くも悪くも「過剰反応」という形での対応を受けます。

もっとみる
宇佐神宮・バリアフリー

宇佐神宮・バリアフリー

大分県宇佐市にある宇佐神宮。

敷地が広い上に激しい階段があり、足の悪い方にはハードルが高いのですが、参道途中からモノレールがあり本殿まで行くことが出来ます。

駐車場(車イス駐車スペースあり・多目的トイレあり)から下の写真の鳥居まで200メートルくらい。この先に太鼓橋みたいな坂の橋があるので、出来れば商店街先から鳥居をくぐらずに右に行く道があるので、ショートカットをお勧めします。

とはいえ、砂

もっとみる
親孝行、するなら今。

親孝行、するなら今。

お客様からメールを頂きました。

-------

「行きたいけど旅をあきらめている親」
「諦めるどころか思いもしない親」

がいる、私のような世代に
気づいてもらいたいと思いました。

私達が一歩、
「心のバリアフリー」をしないとって。

同級生の男性も、親を旅行に行かせたいけど
もう足が弱ってきて・・と、諦めてます。

「家族旅行」「団体旅行」以外には、

「ベルテンポさんのような旅行に親だけ

もっとみる
「ポルトガルはさすがに車イスでは無理ですよね。」

「ポルトガルはさすがに車イスでは無理ですよね。」

※写真はユーラシア大陸最西端のポルトガル・ロカ岬

「ポルトガルはさすがに車イスでは無理ですよね。」
「足の悪い私たちでも楽しめるのでしょうか」

ポルトガルを車イスで旅したいと考えていても、
バリアフリー旅行に関する情報はほとんどなく、

移動はどうするの?
ホテルはバリアフリールームあるの?
多目的トイレは?
トラムには乗れるの?
レストランや教会のバリアフリーは?

など、
たくさんのクエス

もっとみる
畳も座敷も苦手です。

畳も座敷も苦手です。

ベルテンポのお客様は、70歳代、80歳代のお客さま、杖をご利用のお客さま、
移動に車イスを利用されるお客さま、そして、ご家族が多くいらっしゃいます。

超高齢化社会の姿が、
そのまま旅する仲間になっています。

福祉とか、バリアフリーとかではなく、
ごくごく「普通」の家族や親戚が
旅しているのと同じような光景です。

焼津、河口湖、長野、箱根。

毎年一月に新年会(とはいえ少人数)で国内旅行をしま

もっとみる
たった一人のお客さま

たった一人のお客さま

私が会社を設立した頃、あるテレビ番組を見ていたら、大物演歌歌手がアナウンサーのインタビューに答えていました。

「ヒットが出る以前はかなりご苦労をされたと伺いましたが。」

「地方の百貨店の屋上でコンサートをさせて頂いてました。ある場所で楽屋からステージに出ると、観客はひとり。

 私はこの、私の歌を聴くために待ってくれていた、ひとりのお客様のために、決して手を抜かずに歌を全力で歌おう。そう決心し

もっとみる
ユニバーサルツーリズムの考え方

ユニバーサルツーリズムの考え方

ベルテンポも会社ですから(当たり前だけど)
年間の取扱計画、各月の予約状況等、数字について考えるのは当然です。

とはいえ、ベルテンポはユニバーサルツーリズムのパイオニアとしての誇りと自覚を持って仕事をします。

くらぶベルテンポの旅の、
考え方の根っこにあるのは、
「ユニバーサルデザイン」的な旅です。

バリアフリーと言うと、バリアを取り除くと考えられています。

つまり(主に車椅子ユーザーの方

もっとみる
売上、落としていますよ

売上、落としていますよ

●情報の出し方

私は、善意の心とか、
社会的責任などという観点ではなく、
売上の確保の観点から、
ホテルや旅館に積極的に
バリアフリー情報を出して欲しいのです。

売上、落としていますよ、という話です。

今日は「情報の出し方」を指南致します。

ホテルや旅館、レストランなど
サービス業に携わっている方は
ぜひ参考にしてください。

★バリアフリーは必須の情報

高齢者社会です。

お足元が悪い

もっとみる
バリアフリー情報を隠す理由

バリアフリー情報を隠す理由

当社のお客さまには、
お足元の悪い方も
いらっしゃるので、
バリアフリールームが必須と
言うことも多々あります。

この、バリアフリールームを探す作業が
本当に大変です。

ネットで検索しても、
欲しい情報はまず出て来ません。

情報化社会だと言うのに。

結構、大規模なホテルでも
バリアフリー対応をしていないところも
多いのですが、
(結構、あっさりと言われます)

バリアフリールームを持ってい

もっとみる