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「ポルトガルはさすがに車イスでは無理ですよね。」

※写真はユーラシア大陸最西端のポルトガル・ロカ岬


「ポルトガルはさすがに車イスでは無理ですよね。」
「足の悪い私たちでも楽しめるのでしょうか」

ポルトガルを車イスで旅したいと考えていても、
バリアフリー旅行に関する情報はほとんどなく、

移動はどうするの?
ホテルはバリアフリールームあるの?
多目的トイレは?
トラムには乗れるの?
レストランや教会のバリアフリーは?

など、
たくさんのクエスチョン???

で、一歩を踏み出せないと思います。

ここからは、あくまでも私の私見です。
全く、役に立たないかも知れませんし、

なるほど!

と思って頂けたなら嬉しいです。


☆情報よりも考え方が大切

ここでお伝えしたいのは、
トイレがありますよ、とか
段差がありますよ、と言う「バリアフリー情報」ではなく、

旅するにあたっての「考え方」です。

考え方と言うのは、
現地のバリアフリーが云々よりも、
あなたが旅をどう考えるか。が大切だと言うことです。

現状を知り、
あとは旅人として、ポルトガルとどう向き合うかです。

バリアフリー旅行という旅行はそもそも存在しません。

あなたが旅人であり、
そのあなたがどんな旅がしたいのか。
そして、あなたが、たまたま歩行が困難だったり、
聴覚に障害があったりするだけです。

つまり、トイレやスロープの話を先にするのではなくて、
まずはあなた自身が、自分の旅に対する「考え方」と向き合わないといけません。

その上で、現状をお伝えします。

【現状その1】
車イス♿️ユーザーの観光客は大勢来ている。

2017年、2018年と、
足元の悪いお客様と一緒に、リスボンやポルト、
ギマランイスなどを巡りましたが、
あちこちで車イスを使う観光客を見かけました。

大勢来ている。

これがまずは現状です。

正直に言うと、スイスに比べると車イスユーザーの旅人を見かけた数は5分の1くらいですから、あふれかえるほどではありません。

それでも、ヨーロッパ各国から、観光客として、車イスユーザーが来ている事実は強いです。

【現状その2】慣れている

大勢来ていると言うことは、受け入れ側が慣れている。つまり、特別扱いされるでもなく、ごく普通に歓迎してくれます。レストランもお土産屋さんも。

この点、ポルトガルはストレスフリーです。

車イスを見た瞬間にフリーズしてしまう、
どこかの国(日本)よりも遥かにストレスがありません。

小さな食堂に飛び込んでも、必ず陽気に歓迎されます。
これは、旅をする上で大きなアドバンテージです。


【現状その3】法律が整備されている

ポルトガルのバリアフリーに関する法律はかなり厳格です。整備が義務づけられています。地下鉄やホテルなども。

ただし古い建築や旧市街は法律のしばりから除外されています。
石畳は、バリアフリーにしなくて良いのです。

つまり、普通の観光客と同じ動線で旅をしようとすると行き詰まります。

市内散策の際、どのように回るか、現地の起伏と道路状況を知っている人と歩かないと疲弊します。フリープランで行きあたりばったりは危険です。

【現状その4】坂と石畳は半端ない

石畳は車イスの大敵です。

元気な車イスアスリートの方でも、石畳での自走は困難を極めます。また、介助する方も、よほどの経験値がないと石畳の車イスサポートは困難です。

散策の途中の動線に、この石畳を何百メートル歩く、みたいなルートを作ると大変なことになります。

石畳対策はただ一つ。

観光や移動には、タクシーやメトロ、ウーバーなどのライドシェアなどを活用して、短距離でも必ず交通機関を上手に活用することに尽きます。

300メートルくらいだから、頑張ろうなどと思わないこと。

そして、それ以前の問題として、歩き回るような観光の仕方をしないことです。

例えばリスボンなら、ホテルからタクシーでバイシャ地区まで行き、疲れない範囲で散策したら、またタクシーを利用して発見のモニュメントまで行く。

歩く距離を最短にしましょう。

坂道対策には鉄則があります。
必ず街の高いところまでタクシーなどで行き、下りながら散策をする。

リスボンには7つの丘がありますから、まずは丘の上へ。下り坂も急なところがありますから、注意は必要ですが、登りながらの観光は自滅してしまいます。

それでも、私はお足元の悪い方にもポルトガルを楽しんで欲しいと願います。

ポルトガルのバリアフリー情報、少しずつまとめてお伝えして参ります。

一歩踏み出せないと、諦めかけている方と、
いつか、ご一緒出来る日を心待ちにしています。

あー、この記事を書いていたら、またポルトガルに行きたくなりました。
私の大好きな国ベスト3のひとつに入る国。

それがポルトガルです。


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