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【ルールは突然に変わる】
ヤマハのjwシリーズなど、折りたためる電動車イスは、世界に誇れる素晴らしい車イスです。この車イスがあるから行動範囲が飛躍的に広がった方を何人も知っています。バッテリーの搭載について航空会社がナーバスになる事情は理解出来ます。問題なのは予約の段階や空港で「人によって言うことが全然違う」こと。規定があるならあるで現場での周知徹底はもちろん、車イスメーカーや利用者との情報共有を強く意識して貰わないと、空港でいきなり「ルールが変わりました」なんて断られたらたまりません。車イスはユーザーにとっては足であり、バッテリーは足に付属する心臓です。航空会社も慇懃無礼にぺこぺこ頭を下げたふりをして、その場をやり過ごすのではなく(何の問題解決にもならないので)国交省が問題ないと言うのだから、国内線だけでも搭載を認めたらいいのに。だって12月までは載せていたのだし、廣道さんも言われるように、ひとり1個と厳密に制限しても、車イス10台積んだら意味ないです。IATAに忖度してもの申せないのは仕方ない(情け無い)けれど、思考停止はやめにして、ユーザー視点で動いて欲しいです。ちなみにIATAが突然ルールを変更しても、多くの国は困らないのです。ニッケル水素バッテリーを取り外し出来るような高性能の車イスが安価に普及しているのは日本だけです。「行動範囲が飛躍的に広がる」ことの意味と大切さを、関係ない人にも共有して欲しいです。航空会社は板挟みかも知れませんが、気遣いや感動を売りにするなら、ここは踏ん張って欲しいなあ。「うちは顧客感動の会社です」と、感動本をたくさん販売しているのだから。遺影やお骨に一席準備するよりも、バッテリー搭載に情熱を傾けて欲しい。それが運輸機関の本質です。



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