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おばあちゃんに会いたい


おばあちゃんに会いたい。



自分でも大人になってきたなと
なんとなく思えてきてたくさんの人生相談をしたい今、
おばあちゃんは天から微笑んでいる。



おばあちゃんは愛らしかった。
ご近所さんも、親戚も、もちろん家族もみんなが大好きだった。


とっても天然で毎回会う度にお腹が痛くなるまで笑っていた。snapchatやsnowが出てきた頃はすごいねぇと手を止めてにこにこ一緒にフィルターで遊んでくれた。




一方、礼儀やお作法、信念はしっかりとしていた。

ご挨拶の方法は母に言われたらなんとなくいやいや期なのに、
「手を重ねてこうおじきするのよ」と柔らかく教えてくれて、
実際にご挨拶を終えた後は誇らしく思えた。


初めて就職した時は、「毎日お勤め偉いね」とたくさん褒めてくれた。電話で好きな色は紫色と聞いて、初任給ではお帽子をプレゼントしてお出掛けの時に喜んでおしゃれをしてくれた。


おしゃれと美容が大好きで、下地から丁寧に塗り鏡の前のお化粧を楽しんでいた。ピアスとネックレスのお飾りをつけて、お出掛けしていた。


お家の中では、おばあちゃんが習い事をしていたフラダンスを一緒に踊ったことも覚えている。


なんとなく外を見て、花壇に見えたお花を
「初雪草」と教えてもらった。少し白くて雪が積もっているようだからだよって。


温泉に行った時、マッサージチェア横の金属で手の甲を切った時、外のアロエを塗ってくれた。
今もその傷は左手の甲の真ん中に三日月型に残っているけど、温かい気持ちになる傷だ。🌙




おばあちゃんはタフな一面もあった。お家の瓦を自分で直しに登って落ちちゃったり、畑仕事を真夏にしたり、心配になっちゃうけどとっても元気だった。


元気で上品で天然で寛容で誰からも愛されて、
とってもとってもとっても素敵な女性。


27歳の今
いっぱい話していっぱい教えてもらたいことがある。




心と体が疲れてしまうこと、女性ならではの悩み、美容、恋愛、結婚、家族、お仕事、幸せな思い出、同じ27歳の頃のお話


もっともっと知りたい。
話したい。
笑いたい。


美しい思い出は美しい。
美しい思い出は時に寂しい。


お葬式に向かう飛行機で、火葬が怖くて。
ずっと涙を流していた。
すると客室乗務員の方が腕をそっと握って寄り添ってくれた。


人は成長するために自分でリクエストを書いて地球に飛び込み、任務を終えるとまた天に戻るという考え方がある。


そう考えるともう全てクリアして幸せな人生だったんだな、よかったなと思えた。


こう書いている今もとっても寂しい。
だけどおばあちゃんがおばあちゃんでとっても嬉しい。


数年後おばあちゃんのお着物をお直しして特別な日に着たい。



ずっと大好き。

いつか夢に遊びにきてね🌕
はやめにね🪻


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