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毎日が、数十年に一度の豪雨です《140字の日記+ 20 × 時事社会&評論・自給自足》

(本当はリアルタイムで投稿したかったのですが、豪雨の影響か、サーバーに接続できない状況が続いて、こんな時間になりました。
 
8:00ごろに子どもと夫を送り出して、8:20ごろに投稿しようとしたら、接続できない……どうやら、文章を仕上げている最中につながらなくなったようです。しかも、問い合わせたら、地域一帯のインターネット回線がダウンとのこと。お手上げです。
 
18:20すぎ、今やっと回復しました。届かなかったメール受信等のお知らせアラームが、いままさに、続々と鳴っています。
そんな生々しさも感じながら、読んでいただけると幸いです。)

 
  
  

台風が通過して、かえって風雨がひどくなっている。昨夜はまるで家ごと洗濯機の中に投入されてもみくちゃにされるような状態。それでも毎日、子どもが楽しみにしている休校のお知らせは出ず、今日も学校。ていうか、今朝がいちばんひどい。夫が仕事が休みで車で送ってくれる。ほんとによかった。

 

《140字の日記》のマガジンもあります。
https://note.mu/beabamboo/m/m855ee9417844

 

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 台風の前もものすごい土砂降りだったのですが、台風が通過してからがかえって酷い、という、いままで経験したことのないパターンの天候が続いています。

 雲が切れているひとときは雨も風もなく、ふつうの曇りの日。もしくはふつうの雨の日。ただしやっぱり、どこかに不穏な気配はありますが。
 そして、一旦降りだすと、バケツをひっくり返したような豪雨になります。

 また、これまでと大きく違うのは、雨が来るとほぼ確実に風も酷くなる、ということ。
 だから毎日のように、台風並みの酷い風にさらされています。

  

 はじめの数日は落ち着いて過ごせましたが、これが一週間続いた今、さすがにメンタルがキツイです。雨脚が強まるたびに、リアルにがけ崩れに怯えています(自宅は崖の近く)。

 ていうかむしろ。
 五百蔵は、子どものときから台風が大好きです。
 そりゃもう、不謹慎なくらい楽しくなってしまいます。こんなものすごい、めくるめくような非日常はありません。

 恐ろしい風、恐ろしい雨。
 そして、通り抜けたあとの抜けるような青空と、爽やかな吹き返しの強風。
 やってきても、これらは数日で確実に去ってくれます。

 だからこそ、楽しい。 

 でも、今回のようにいつまでたっても台風が通り過ぎた気がしない毎日が続くのは、生まれて以来、初めてです。
 そして明らかに天候が異常です。
 たしかに、「数十年に一度」です。

 台風好きの五百蔵でも、自然と顔つきが深刻になってきます。

 

 母が生まれた山間の集落でも増水のせいで堤防が大きくえぐれ、子どものとき、夏休みに帰るたびに遊んだ川は、すべての河原を飲み込んだ濁流で覆われているのが報道されました。

 農業用の堰は水没し、となりの集落をつなぐ橋は、ぎりぎりセーフで茶色く濁った流れから顔を出しています。その橋の下の瀬で泳ぐ鮎の群れを見るのが父の楽しみでしたが、とてもではない、そんな涼やかな川の面影はありません。

 今これが、全国規模で起こっています。

 ニュースで映し出されるときは、常に、河川は茶色く、猛々しく、怒ったように膨れ上がり、荒れながら流れていますが、テレビに写ってない日には、実に優しく清らかに、川床をはうように流れていることを忘れてはならない。

 

・◇・◇・◇・

 

 昨夜、これは言葉のアヤで、感情が走りすぎたせいだとは思いますが、

 「数十年に一度の災害が迫っています」

 という言葉が、全国報道のアナウンサーの口から滑り出したのには、さすがに唖然としてしまいました。

 

 五百蔵は思わず叫びました。

 迫っているんじゃない、もう今すでに、数十年に一度の雨と風の毎日だ。
 毎日がすでに災害だ!
 
 それに、「迫ってくるもの」は、「ゴジラ」だ!
 アンタらは、いまから大規模な土砂崩れでも起きて欲しいのか!

 

 現場の、素肌での感覚をわかってない、ということは、恐ろしいことですね。

 「迫る」ものは、「すでに確実に到来するとわかっている、とてつもない物事」です。
 あそこは「迫る」という言葉を使うべきところではない。

 緊迫感を伝えたかったのだとは思います。
 が、毎日のように人生で初めて味わうような風雨に怯えている感覚がわかってないから出てくる言葉だ、というのは、当事者は敏感に感じます。 

 だから、地方に住む者は、「東京」が嫌いになるのです。

 

 それと勘違いしないでほしい。
 「特別警報」になっているのは、もともとが雨に祟られる事が少なく、それゆえ大雨に対する基盤整備が間に合っていない地域である、というだけのことを。

 今回のこの雨は、おそらく、どこへ行っても「未曾有」です。

 それでも「特別警報」になっていないのは、数十年に渡って、台風や大雨に泣かされながら整備した、ポンプや排水路や、斜面の補強や堤防、それが、「特別警報」に至る事態にならぬように、しっかりと住民の生活を守ってくれているからなのです。

 

・◇・◇・◇・

 

 いままでも、「滝のような」とか、「バケツをひっくり返したような」とか、「雨の太さが箸の太さ」とか、散々にひどい雨にあってきました。
 今週は一週間まるごと、毎日のようにそんなレベルの雨に祟られています。

 ですが、昨夜の雨は人生でいちばんひどく、「家ごと洗濯機にほうり込まれた」ように感じたのは初めてです。

 

 学校の方も、以前の大雨で水没した地域の生徒は、自主的に登校を控えているようです。

 ですが、今日も子どもは登校しました。
 休むよう言いましたが、期末前で、仕上がってない課題があるからどうしても、と言って。

 夫が仕事が休みで、車で送ってくれました。
 ほんとうに、ほっとしています。

 

・◇・◇・◇・

 

 こんなふうに、生き物として生存が脅かされると、なにが本質で、なにが虚飾なのか、はっきりとします。

 「新しい〇〇の方法」も、「いかにフォロワーをふやすか」も、「ネットビジネスで稼ぐノウハウ」も、「ニッチなニーズに答えること」も、「自分らしい仕事の仕方」も、「エモいなにか」も、今は本当にどうでもいい。

 

 インフルエンサー?
 縄文時代に連れて行って役に立たないものは、
 いま、この大雨のなかでも、まったく役に立ちはしませんよ。

 そんなものに振り回されている私たち文明人は、ただの阿呆です。

 

・◇・◇・◇・

 

 ほらまた、雨も風もひどくなってきた。
 もういちど、洗濯機になりそうな予感です。

 でも、いままさに、夫と子どもは車の中で、学校に向かっています。

 遅刻などせぬように。

 

 ただひたすら、この雨がおさまるのを待つばかりです。

 
   

  
 
 

(幸いなことに、午後からは風も雨もおさまり、子どもは夫に迎えに来てもらったついでに、イオンでお買い物を楽しんで帰ってきました。
 
とにかく無事で、ほんとによかった……。
 
早くこの風雨がおさまらんことを。そして、被害にあわれたみなさんには、一日も早い日常の回復を、お祈りします。)

いま、病気で家にいるので、長い記事がかけてます。 だけど、収入がありません。お金をもらえると、すこし元気になります。 健康になって仕事を始めたら、収入には困りませんが、ものを書く余裕がなくなるかと思うと、ふくざつな心境です。