【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで➉
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
豚汁大好き河野です。
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お知らせ
各種お知らせは以下のアカウントよりご覧ください。
11/17(日)ネクサスブラスバンド第29回定期演奏会
12/28(土)年忘れ、イギリス周遊歌合戦2024
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前回
前回に引き続き自分の金管バンド歴をアウトプットしてみます。前回のものはこちらからご覧ください。
【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで➉
夏休み明けからブリティッシュ・オープン、ナショナル・フ ァイナルズと月一でとても大きいコンテストラッシュが続き、その合間にも英国々内&欧州各地でコンサート、さらにCDレコーディングもバンバン入り、さらにのさらにこれに並行して自分の大学院での研究発表やソロ発表、課題提出、そして自分自身をこの母国ではない異国で生かし続けなくてはならないというエクストリーム・シーズンに入っていました。
ですが、家族の支えやコーリー、他バンズマンの温かな支えでなんとか正気を保っていた英国生活2年目。今回もよろしくお願いします!
ナショナルズが終わって
前回のnoteで10月のナショナルズ(全英大会決勝)が終わり、次は11月に控えるブラス・イン・コンサート(Brass in Concert、30分のステージを用意し、エンタメ力を競い合うコンテスト)のためのリハーサルが始まります。
この9~11月というのは夏の暖かく日の入りも遅く過ごしやすい気候から、また暗く長いヨーロッパの秋冬に入る季節ということで屋内イベントがたくさん増えます=コンサートシーズンということで金管バンド業界、先述した通り、とりわけチャンピオンセクションは大忙しです。
CDレコーディング
まずは、大きなコンテスト(オープンやナショナル)が終わってそのまませっかく練習した曲を風化させてしまうのは勿体無いということで、よくあるのがレコーディングです。
コーリーの場合は大体2箇所で収録しており、まず一つがカーディフにあるとある教会、もう一つが渓谷の谷間にある学校の体育館での収録です。
World of Brassなどのスタッフが来てくれてマイクをセッティングし、編集やミキシングなど様々行ってくれます。
英国人にとって合間合間のティータイムは欠かせません。河野はコーヒー派笑
この時は確かCD1枚分の収録しかしていなかったかと思いますが、記憶に残っているのは2日間で3枚収録した時もあり、その時は本当に限界突破し、おかげさまで成長させていただきました。(やればできる!)
Remembrance day
日本と違い英国では第一次世界大戦の戦没者の方々への慰霊が大きく行われ、このRemembrance Day(追憶と慰霊の日)がそうです。象徴的な赤いポピーの花の紙飾りを胸につけ慰霊を行います。
昨年はTonと共に村を行進しましたが、コーリーにそのような行事はなく、大学バンドでのコンサートだけでした。大学院2年目はたしかEb Bassで乗っていたと思います。大学では日本から持参した自分のEb Bassで吹いていたのでこれもまた勉強でした。(音程感や音色の統一)
Brass in Concert
もうすぐでスコットランドなニューカッスルまでまたもや英国金管バンド名物コーチでの移動、今回は片道6時間
この時は前日入り、ホテルでゆっくりし翌日のコンテストに備えました。
夜に行ったパブでスコットランドポンド紙幣を手に入れました。(スコットランドでしか使えず、ウェールズに持って帰っても使えない)
そしてバスに乗り込みグラスハウス(Sage Gateshead=ホール)に向かいます。
とても綺麗で大きいホールで、中も広くこのホール=BiCという感じの素晴らしい場所です。(だがウェールズからはとにかく遠い)
ついに会場に着きゲネプロです。
また会場では日本から来られていた洗足でお世話になった原先生やTeam Nexusのみなさんとお会いできました。
さて、前回のnoteでも書きましたが、オープン、ナショナルズと3位止まりになったコーリーにとって世界ランキング1位を継続するためこの大会はとても重要な大会でした。
1977年から続き英国金管バンドのエンターテイメント系コンテストの頂点、ブラス・イン・コンサート(Brass in Concert= BiC) (詳しくはこちらから)。
与えられた30分間の合間に新曲賞やソリスト賞、ベストプログラム、MD賞、ベストベース賞などさまざまな賞がありますが、1番は総合力でのOverall賞によって世界ランキングは変動します。
2012年のこの年はコーリー&フィルの新体制になって初めてのBiC、しかもフィルは作曲家としても活躍中のなんでも屋さんということでフィルの新作や編曲作品もたくさん含んだプログラムを演奏しました。
コーリーは伝統的にいつものコンサートやコンテストは赤ジャケット、BiCの時だけは白のジャケットを着て演奏をします。
この年も白のジャケットで、よくDVDや雑誌で見ていた伝統あるあのジャケットに袖を通すことができてとても嬉しかったのを覚えています。
相変わらず演奏中の記憶なんてないのですが、我々が出せるベストは出たと思います。
そして、演奏後ダッシュで片付けをして翌日は月曜日の平日だったためウェールズへ戻ります。
バス車内では酒盛りをしたり、スウィーツを食べていたりおしゃべりをしていたりとみんな思い思いに6時間のバス旅を耐え抜きます。
Results(結果発表)はバンドのチェアーマン(責任者、統括)のみんな大好き暴君オースティンとメンバーの数名が残り出席してくれていました。
河野はバス車内でひたすら優勝できていますようにと祈りつつ寝ます。
Results on a phone.
そして残ったバンドメンバーから結果発表のライブ中継が電話できます。確か5位ぐらいから発表されていったと思います。
5位グライミィ(Grimethorp)、4位フェアリー(Fairey)、3位トラディーガー(Tredegar)、2位レイランド(Leyland)
期待と不安が入り混じりバス車内は静まり返ります。
The winning band of 2012 Brass in Concert
IS
The CORY BAND!!!!!!!!
「YEEEEEEEEEAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
とコーチが横揺れ縦揺れするほど大騒ぎし、バス車内でみんなハグやハイタッチしまくり。
河野もスーパーハッピー、これで無事に2012年も世界ランキング1位の継続ができそうです。
そして数時間後、深夜にウェールズに着き、家についたのも明け方直前でしたが、優勝の甘美な余韻にとても幸せな気持ちだったのを覚えています。
翌日大学に行くと金管のみんなやたくさんの方々が「おめでとう」と言ってくれてすごく嬉しかったです。(脳内は寝不足でぐちゃぐちゃでしたが)
この年のBiCはここからご覧になれます。(有料、英語)
最後に
ということで、激闘の2012年コンテストラッシュは最後の最後にコーリーの優勝という結果が得られて本当に良かったです。
ようやく2012年も終わりに差し掛かり、河野の留学期間も残り10ヶ月ほどになってきました。まだまだ爆裂な体験がこのあと待っていますが、ひとまずコーリーとしては12月の初旬を最後にクリスマス休暇に入ります。
次回はそんなBiC後の11月末からの思い出です。
こちらから続きがご覧になれます。(公開後)
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Kazz