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インスタントな世の中

おはようございます。音楽家の河野一之です。

今現在、世界中でそうだと思いますが、流行り廃れの速度が尋常ではありません。

つい最近まである流行語が使われていると思ったらもう次のものが流行っていたり、服もトレンドも場所も食べ物もものすごい速度で循環が行われています。

決してそれ自体を否定するつもりは毛頭ないですし、流行しているものの中にも”本物”と呼べるような本当に面白いものや良いものはあるので全てを無視することはよくないですが

僕は流行りに乗るのが好きではありません。

なんだか違和感を感じるからです。

僕の物事を好きになる基準が自分の感性に合うか合わないかです。合えば好きだし、とても合いさらに想像を超える素晴らしさがあった場合大好きになります。なので僕の身の回りにあるもの、いてくれる人というのは皆、僕が大好きで僕の想像を超えて素晴らしいものや人たちです。

でも人によっては流行っているから好き、みんなやっているからやる、買う、使うという風になるようです。

これも大きな要因の一つなのですごいことだとは思いますが、なんだか自分の意思や主導権がない気がして「流行っているから」という理由で何かを好きになることがありません。

しかも、SNSによる拡散の速さと共に収束の早さも物凄い勢いとなりました。何かが流行っても一瞬で過ぎ去り長くて半年、そのぐらいでしょう。

まさしくConvenient、便利ですが使い捨てです。高く高く持ち上げられはしますがその後落ちてくるのも早いです。そして芸人さんで言えば「一発屋芸人」などと囃し立て人それぞれドラマや人生があるにもかかわらず使い捨てのゴミのように扱われます。

まとめ

なので何百年と続くエンターテイメントである歌舞伎や能、200年以上の歴史をもつ金管バンドなど歴史が深く今もなお脈々とその遺伝子を残し続ける文化や物事は素晴らしいと思います。でもこれらももしかしたら当時の流行り廃れの中で生き残ってきた強者なのかもしれませんが

エンタメをやるものとして、流行っているものを学ぶことをやめることはしませんが、自らバズりを求めたり流行らせようと動くことはできません。それはいつしかバズりや流行が目的となり物事の本質的な部分を見失うことになりそうだからです。

自分がやりたいこと、好きなことを最も大切に作って行ったエンタメの先、それらが認められバズったり流行になる分には良いですが、目的と手段が逆になるのだけは避けたいなと思いますし、自分の好きなものは誰かにそう先導されるのではなく、自分の直感や感性で決めたいと思うのでした。

Thank you

Kazz


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