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【プロ野球選手はかく語りき】坂口智隆、不滅の近鉄ソウル
11月21日、日本シリーズ第2戦のスタメンが発表された時、京セラドーム大阪は万雷の拍手に包まれた。
「9番、ライトフィールダー、坂口智隆」
コロナ禍でなければ割れんばかりの大歓声だったことだろう。ヤクルトファン、オリックスファン、そして恐らく日本中の野球ファンに愛されるこの男は、ワイルドな風貌に小さな笑みを携えて拍手に応えた。
坂口智隆、37歳。
近鉄バファローズに所属した事のある
【プロ野球選手はかく語りき】平石洋介、旅するエリート
「これまでの紅白戦でバットと球が滑る感じでフライが多かった。平石コーチから言われてお尻を上げるようにして結果が出た」
紅白戦で2安打を放った川瀬晃は、試合後、嬉しそうにこう答えた。川瀬だけではない。昨年からホークスの打者談話には、かなりの確率で平石の名が挙がる。
平石洋介。
この男ほど異端なキャリアを歩む野球人も、そうはいまい。
平石を語る上で、リーダーシップという言葉は欠かせない
【プロ野球選手はかく語りき】澤村拓一よ、大志を抱け
現地時間2月16日、ボストン・レッドソックスは澤村拓一の獲得を発表した。澤村は昨年末に海外FA権を行使しており、見事に大願を成就させた。
澤村はもともと、名の通り開"拓"の人だ。豪腕で鳴らした中央大学時代、早々に巨人を逆指名すると、最終的に単独1位指名を勝ち取ってみせた。アンチ巨人からは格好の標的となったが、11勝をあげて颯爽と新人王を獲得。実力で外野を黙らせた。
この2年後、同じようなキ
攝津正が背負ったもの
「攝津の意地を見ました。さすがエースだと思います」
これは、2014年の日本シリーズで、秋山幸二監督(当時)が攝津正を称えた言葉である。
攝津はこの年開幕投手を任されながら、防御率3.90と低迷。先発陣には若き東浜巨、武田翔太らが台頭し、世代交代は誰の目にも明らかだった。事実、シリーズ第1戦の先発は武田。攝津は第5戦まで出番がなかった。
しかし奇しくも第5戦、3勝1敗で迎えたソフトバン